ホームページ作成検定試験とは?その他役立つ資格もご紹介
公開日:2024/6/27
最終更新日:2024/6/27
「ホームページ作成検定試験って誰でも合格できるの?」
「ホームページ作成検定試験についてくわしく知りたい!」
現代の情報化社会において、ホームページを作りたいと考えている方は多く、政府や企業においても促進の動きが目立ちます。
その中で代表的なものが「ホームページ作成検定試験」であり、人によっては合格難易度や主題内容が気になるでしょう。
そこで本記事では、ホームページ作成検定試験の概要について解説します。
他にも役立つ資格をご紹介するので、ホームページ作成検定試験とあわせて参考にしてみてください。
なお、ホームページ作成をご検討なら、Wepageをご検討ください。
01「ホームページ作成検定試験」とは?
ホームページ作成検定試験とは、日本情報処理検定協会が主催している試験です。
ホームページの作成に必要なマークアップ言語であるHTMLやCSSを正しく用いることができるかを見極める試験だと考えるといいでしょう。
検定試験は4級~1級の4種類に分かれており、数字が低いほど難易度は高くなります。
試験時間は4級のみ30分で、3級~1級は30分です。
ホームページ作成初心者でも十分挑戦できるレベルではあるものの、試験時間は短めなので、タイピングやショートカットキーは最低限度覚えておくべきでしょう。
1-1.ホームページ作成検定試験はどんな内容が出題される?
ホームページ作成検定試験では、級数に応じて出題内容が異なります。
級 | 出題内容 | 制限時間 |
4級 |
テーマ:基礎的なHTMLの使用
主な内容 ・ページタイトルの設定 ・文字・記号の入力 ・区切り線(水平線)の挿入 ・画像の挿入 ・表の作成 ・見出しの設定 ・リンクの設定 ・ファイルの保存 |
20分 |
3級 |
テーマ:用意されたスタイルシートを使ったホームページ作成
主な内容 ・代替テキストを挿入した画像の設定 ・セルの結合を含む表の作成 ・リストの設定 ・メールアドレスなどを含むリンクの設置 ・HTMLファイルにスタイルシートをリンク |
30分 |
2級 |
テーマ:スタイルシートを作成、デザインを意識したホームページ制作
主な内容 ・ラベル・URL・ターゲット指定を含むリンクの設置 ・スタイルシートの作成 |
30分 |
1級 |
テーマ:多様な設定をしたスタイルシートを作成し、総合的なデザインを意識したホームページ制作
主な内容 ・イメージマップの編集 ・各種ファイルのリンク設置 ・フォームや入力部分の挿入 ・JavaScriptやテキストファイルの利用 ・ID・クラスの設定 |
30分 |
級数が低くなるにつれて、求められる技術が高くなるのがわかるはずです。
1-2.ホームページ作成検定試験の合格基準
ホームページ作成検定試験準は、100点満点中の80点以上で合格です。
採点方法は主に減点法で、以下の内容を公式サイトにて公開しています。
HTML減点基準表
採点(減点)内容 | 減点 | |
1.タイトル | ページタイトルの文字違い ※1文字ごとに ページタイトル未処理 ※1処理ごとに |
2点 10点 |
2.文字 | 文字・記号の入力 ※1文字ごとに(改行含む) |
2点 |
3.水平線 | 区切り線(水平線)の挿入 ※1処理ごとに | 2点 |
4.画像 | 画像の挿入 ※1処理ごとに | 5点 |
代替テキスト ※1処理ごとに | 5点 | |
イメージマップの編集(リンク) ※1処理ごとに |
5点 | |
5.表 | 表の作成 ※1処理ごとに | 5点 |
表の枠設定 ※1処理ごとに | 2点 | |
6.見出し | 見出しの設定 ※1処理ごとに | 5点 |
7.リスト | リストの設定 ※1処理ごとに | 5点 |
8.リンク |
ページ間
メールアドレス ラベル URL ターゲット指定 各種ファイル ※1処理ごとに |
5点 |
9.フォーム | フォーム・入力部品の挿入 ※フォーム・入力部品ごとに |
5点 |
10.外部ファイルの利用 | JavaScript テキストファイル ※1処理ごとに |
5点 |
11.ID・クラス | ID・クラスの設定 ※1処理ごとに | 5点 |
12.スタイルシートのリンク | HTMLソースにスタイルシートをリンク ※1処理ごとに | 10点 |
13.ファイルの保存 | 保存ファイル名 | 10点 |
スタイルシート減点基準表
採点(減点)内容 | 減点 |
1.スタイルシートのプロパティ ※1セレクタごとに | 5点 |
2.スタイルシートの保存ファイル名 | 10点 |
1-3.ホームページ作成検定試験の難易度
ホームページ作成検定試験は、HTML・CSSの基礎学習をある程度終えている方なら合格できる難易度です。
これからホームページ作成スキルを身につけたい方にとっての指標になる検定であり、すでに多くの制作実績を保有している方には簡単かもしれません。
自分でHTMLを作成できるなら、過去問を学習しておけば短時間の学習でも合格できる可能性は高いでしょう。
02ホームページ作成で役立つその他の資格8つ
ホームページ作成検定試験以外にも、ホームページ作成において、持っておくと実績や専門性のアピールになる役立つ資格を紹介します。
学習時間が確保できる方は、ホームページ作成検定試験とともに取得しておくのがおすすめです。
では、それぞれの資格についてくわしく解説します。
2-1.ウェブデザイン技能検定(国家資格)
ウェブデザイン技能検定は、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施している技能検定試験です。
厚生労働省から指定を受けている国家資格であるために、デザイナーを目指す方から非常に人気な検定試験の1つといえます。
等級は3級~1級あり、2級・1級は実務経験が必須など、全体的な難易度は難しめに設定されているのが特徴です。
Webデザイナーを目指している方だけでなく、Web業界で働きたい方なら取得しておいて損はない資格といえるでしょう。
2-2.Webデザイナー検定
Webデザイナー検定は、公益財団法人 画像情報教育振興協会(CG-ARTS)が提供している民間資格です。
Web制作に関わる知識・技術を保有しているかを検定する試験で、等級はベーシック・エキスパートの2種類あります。
Web業界で活躍するスキルを身につけるなら、デザインやコーディングだけでなく、クライアントの要望や課題を解決へと導く提案力を身につけることが必要です。
提案力やコンセプト力などを客観的に合格ラインに達しているか判断するのに、Webデザイナー検定の受講はおすすめです。
2-3.Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は、サーティファイWeb利用・技術認定委員会が提供している民間試験の1つです。
ホームページ制作のデザイン能力やコーディング能力を測る内容で、スタンダード・エキスパートの2種類が用意されています。
Webクリエイター能力認定試験はWeb上でテストを行えるため、自宅にいながらでも受験可能です。
受験資格はないので未経験者でも受講は可能ですが、筆記・実技の両方で得点率65%以上にならなければ認定されません。
スタンダードでは、HTML・CSSの基礎問題が出るので、ホームページ作成の初心者の方が合格を目標にしやすい試験といえるでしょう。
2-4.Webディレクター(Webディレクション)検定
Webディレクター(Webディレクション)検定は、株式会社ボーンデジタルが行っている試験です。
Webサイトの企画からプロジェクトマネジメントまでの管理能力を評価する内容となっており、各工程でのディレクションスキル・知識が求められます。
2021年3月時点での合格率は65.6%となっており、主題数は65問で合格基準は正解率70%以上です。
ホームページ制作スキルだけでなく、いずれディレクターを目指したいと考えている方は、合格しておくと実績になる検定試験といえるでしょう。
2-5.HTML5プロフェッショナル認定資格
HTML5プロフェッショナル認定資格は、特定非営利活動法人エルピーアイジャパンが主催する民間資格です。
HTML5やCSS3、JavaScriptといった、マークアップに関する技術を習得しているかを判断する問題が出題されます。
等級はレベル1・レベル2の2種類用意されており、Webエンジニア向けの問題なので難易度は高めです。
資格取得後、有効期限は5年となっている点も特徴的です。
Webエンジニアとして活躍したいなら、HTML5プロフェッショナル認定資格はアピールのひとつとして役立つでしょう。
2-6.Photoshopクリエイター能力試験
Photoshopクリエイター能力試験は、サーティファイWeb利用・技術認定委員会が提供している民間試験の1つです。
Photoshopを用いたコンテンツの制作スキル・知識を客観的に判断してくれます。
等級はスタンダードとエキスパートの2種類で、エキスパートについては実技試験だけでなく知識試験も出題される点が特徴です。
Photoshopはデザイナーやクリエイターの多くが愛用していることもあり、使用方法や活用方法を習得しておいて損はありません。
Photoshopを用いてコンテンツ制作ができるといえる指標にもなるので、WebデザイナーやWebクリエイターを目指すなら取得を視野に入れておきましょう。
2-7.Illustratorクリエイター能力認定試験
Illustratorクリエイター能力認定試験は、サーティファイWeb利用・技術認定委員会が運営している民間試験の1つです。
Adobeが提供しているデザイナーツールである「Illustrator」を用いたグラフィック制作スキルを測定してくれます。
Webデザイナーは、PhotoshopとIllustratorを併用して扱うシーンも多いため、どちらも取得しておけばクライアントとしては安心できる指標になるでしょう。
Illustratorクリエイター能力認定試験もPhotoshopクリエイター能力試験と同様に、スタンダードとエキスパートの2種類あります。
2-8.色彩検定
色彩検定は、公益社団法人色彩検定協会が実施している民間試験です。
ホームページ作成に直接的な資格ではありませんが、デザインをする上で色の相性や使い方は重要です。
そのため、色彩検定の資格を持っておくと、デザイン力への信頼性が高まります。
3級~1級とUC級があり、等級によってマークシートと記述方式が異なります。
合格率は、UC級が92.0%、3級が74.9%、2級が67.4%、1級が42.9%です。
03ホームページ作成ならWepage
04まとめ
今回はホームページ作成検定試験について、その他の役立つ資格とあわせて解説しました。
ホームページ作成検定試験は、日本情報処理検定協会が主催している民間資格の1種です。
難易度としてはそこまで高くはないので、ホームページ作成スキルを学びたいと考えている方向けの指標となる試験といえるでしょう。
Web業界で活躍する人材になるには、ウェブデザイン技能検定のような国家資格も存在します。
ぜひご自身が必要なスキルと照らし合わせ、対応する資格を取得して専門性や信頼性を証明できるようにしましょう。