ホームページの文章を書くポイント
「ホームページの内容を充実させたいけど、なかなか文章が書けない・・・」こんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
2018/7/17
公開日:2022/7/29
最終更新日:2024/3/29
コンテンツマーケティングというマーケティング手法が注目される現在、コラムは重要なコンテンツのひとつです。
本記事ではコラムを書いてみたい、これからコラムをご執筆される方に向けて、コラムとエッセイの違いや、コラムの書き方・構成、注意することまで解説します。
なお、ホームページ作成をご検討なら、Wepageをご検討ください。
コラム(column)とは、本来「柱」「縦列」といった意味のラテン語からきています。
イギリスの新聞で、縦列を使った記事が連載されて以降、現代における“コラム”が浸透したとされています。
では、現代の雑誌等におけるコラムの意味やエッセイとの違いについて見ていきましょう。
コラムの意味は、雑誌や新聞などで見かける評論文・囲み記事を指します。
コラムはライターの意見を根拠や論理性を持ちながら執筆されている文章です。
そのため、ニュースのような客観的な事実だけでなく、ライター独自の感想・分析が投影された文章になっています。
現在ではWeb上で商品・サービスや、何かのテーマに対して書かれている記事をコラムと呼ぶ場合も多いです。
その際は、根拠や論理を反映させているものから、エッセイに近い自由な表現で記載されているものもあります。
このことから、現在のコラム自体の使い方には、多様性が見られると考えていいでしょう。
正確には、ライターの意見・感想を根拠・論理性に基づいて記載された文章がコラムだと理解しておきましょう。
コラムとエッセイは、似ているようで細かな違いが見られます。
エッセイはコラムのように意見・根拠を反映させる必要がありません。
ライターが思ったこと考えたこと、起こったことを自由な形式の文章で記載できるのがエッセイです。
今日においては、ブログのような書き方がエッセイに近いでしょう。
では、基本的なコラムの書き方・構成について見ていきましょう。
コラムの書き方・構成は、大きく分けると以下の3つです。
コラム以外にも論文などの文章を書く際の参考にもなるので、ぜひこの3点は覚えておきましょう。
日本では雅楽の楽曲構成として、海外では洋楽の基本構成として知られるのが序破急です。
序破急は序論・本論・結論の三段構成になっており、全体を通して話の流れがわかりやすいメリットがあります。
序(序論) | 目的・テーマについて記載する |
破(本論) | 目的・テーマの本題を詳細に記載する |
急(結論) | まとめ・結論を記載する |
序論で目的・テーマを掲げることで、最初にコラム全体が何について述べているのかがわかる点が魅力です。
序破急はコラムだけでなく論文やニュースなどの記事でも応用されており、日本人にとっては馴染みの深い構成方法といえます。
では、序破急で話を組み立てる場合、どのようにしたら良いのか、例文を以下にあげてみましょう。
序(序論) | ホームページ制作は難しいものだと考えていませんか? |
破(本論) |
難しいと考える理由は〜
しかし、現代においてはCMSと呼ばれるシステムがあり〜 (難しい理由と解決策を記載) |
急(結論) |
以上の点から、ホームページ制作を難しいと考える必要はなく、現代では簡単に制作できるシステムが開発されています。
プログラミング知識がなくても本格的なホームページを作ってみましょう。 |
以上のように、序論が最初にくるので、話のテーマがホームページ制作の難易度だとわかります。
PREP法は、冒頭に結論を述べるため、テーマ・目的の主張を伝えやすく、前提があるからこそ読者も読み進めやすい特徴を持ちます。
Point(結論) | テーマ・目的に対する答えや考えを記載 |
Reason(理由・根拠) | 結論の理由・根拠を記載 |
Example(具体例) | 具体例を記載 |
Point(結論・まとめ) | 結論・理由・具体例を通して話のまとめを記載 |
日本で学ぶ序破急や起承転結といった文章構成とは違うので、少し変則的に感じ、慣れるまでは少しテクニックが必要になるでしょう。
近年では、活字離れやスキマ時間での情報収集を行う背景より、あまり時間をかけて文章を読む機会が少なくなりました。
そのため、PREP法のような結論ファーストで話を進めた方が、読了率は高くなります。
では、一度例文をあげてみましょう。
Point(結論) | ホームページ制作はCMSを使えば簡単にできます。 |
Reason(理由・根拠) | なぜなら、CMSはプログラミング知識がない人でも直感的な操作で作れるようにシステムが設計されているからです。 |
Example(具体例) |
例えば、弊社が提供するWepageがあります。
好きなデザインテンプレートを選ぶだけで、最短10分でホームページの完成です。 |
Point(結論・まとめ) | 以上の理由から、ホームページ制作は知識がない人でもCMSを利用すれば作れると考えています。 |
PREP法はコラムだけでなく、プレゼンや資料作成など、ビジネスシーンで活用できる論法です。
ぜひ、PREP法の構成作りを理解して、さまざまなシーンで使えるようになってください。
起承転結は、序破急と流れは一緒ですが、”転”の部分が追加されている論法です。
由来は、中国の漢詩で使用される詩型の「絶句」とされており、現代でも話の作りの基本型として浸透しています。
起(序論) | 文章のテーマ・目的を記載 |
承(本論) | テーマ・目的の本題を記載 |
転(転調) | 別視点の考え方やデータを記載 |
結(結論) | まとめ・結論を記載 |
”転”の部分は一見イメージがしにくいように感じますが、この部分で問題の解決を論じると考えればいいでしょう。
では、例文を確認してみましょう。
起(序論) | ホームページ制作は難しいと思われがちです。 |
承(本論) | なぜなら、プログラミング知識を用いてコーディングし、売れるデザインでレイアウトして注目を集める必要があるからです。 |
転(転調) |
しかし、この技術が素人でも簡単に作れたらどうでしょう。
その答えが「CMS」と呼ばれるシステムにあります。 |
結(結論) | 知識がなくてもCMSを使って簡単にホームページを制作していきましょう。 |
以上の例文からわかるように、”転”では”起””承”から少し視点を変えながら、話がつながるように構成を作るのが大切です。
コラムを書くには基本となる手順があります。
誤ったやり方を覚えてしまうと、作業効率の低下や質の低いコンテンツを生み出してしまうため、注意が必要です。
逆に、手順を理解すれば、読みやすく理解してもらえるコラムを作る手助けになります。
では具体的な手順ですが、まずは「コラムのターゲットとゴール」を明確にします。
どのようなターゲットが読むのかを定めておくと、必要な情報と適切な表現方法が見えてくるはずです。
例えば、以下の2つのターゲットでは、それぞれ用いる文章や表現方法が異なります。
そして、コラムを読んだターゲットにどうなってほしいのか、というゴールも重要です。
といったように、ターゲットとゴールを設定してから、コラムの執筆に移りましょう。
ターゲットとゴールが決まったら、続いて情報収集です。
ターゲットがゴールに向かっていくために、必要な情報をとにかく集めてください。
コツとしては、コラムのテーマから少し逸れるくらいの範囲まで、網羅的に情報収集するのがおすすめです。
網羅的に情報収集をすると、筆者自身がコラムに対して理解が深まり、ターゲットに合わせた表現方法や用語を思いつきやすくなります。
情報収集後は、わかりやすく論理的な文章になるように構成の作成を行います。
タイトルと見出しだけで、おおよその内容を把握できる構成が理想的です。
また、文章を作成する際は、ターゲットが読みやすいかを意識しましょう。
読みやすさのコツとしては、一文に一つの意味だけ記載する「一文一義(いちぶんいちぎ)」を意識するのがおすすめです。
上記の手順に沿ってコラムを完成させたあとは、文章全体の読み直しを行います。
誤字脱字やわかりにくい用語・表現を用いていないか、ゴールまで導いた構成になっているかチェックしましょう。
もし可能であれば複数人に読んでもらい、読みやすさ・わかりやすさについて意見を出してもらうと、クオリティをさらに磨きあげられるはずです。
以上が、コラム執筆の基本的な手順です。
コラムの書き方の手順がわかったところで、では人を惹きつけられる「おもしろいコラム」はどのように書いていけばいいのでしょうか。
ここでは書き方のポイントについて解説していきます。
おもしろいコラムとは、自分自身ではなく、読者が読んでいておもしろいと感じてもらわなくてはなりません。
そのため、読みやすさ・わかりやすさは前提として必要です。
読みやすさ・わかりやすさを考えると、PREP法のように結論を先に書く方が、読者には伝わりやすいでしょう。
読みやすさの工夫としては以下のような方法がおすすめです。
また、専門的な用語を使わなくてはならない場合、知識がない方に向けて説明を加えるのも読みやすさ・わかりやすさが向上します。
特に初心者の方へ向けた入門編のようなコラムの場合は、専門用語ではなく誰でもわかるような言葉を用いるようにしましょう。
その上で、先ほど紹介した構成を使って話の流れを作ってみてください。
さらにホームページの文章を書くポイントを知りたい方は、以下の記事で紹介しているので参考にしてみましょう。
参考: ホームページの文章を書くポイント
コラムを書く前にペルソナ設定をしておくと、読者の満足度は向上します。
なぜなら、万人受けするコラムを書いてしまうと、余計な情報を詰め込む、あるいは読者が知りたい情報が省略される可能性があるからです。
ペルソナとは、ターゲットとなる人物のことを指します。
例えば、プログラミングに関するコラムを書くとしましょう。
その場合、プログラミングに知識があるかそうでないかで、書く内容は大きく変わるのがわかるはずです。
プログラミングに精通している方をペルソナに設定するなら、マークアップといった専門用語を使っても問題はありません。
しかし、知識が全くない方をペルソナに設定する場合、
といった部分まで説明が必要です。
このように、ペルソナによってコラムの内容を整えてあげることで、主題のおもしろさが伝わるようになります。
ペルソナを設定した段階で、コラムにするネタ・テーマを選択していきます。
設定したペルソナの方は、どのようなネタ・テーマに共感するのかを考えることこそ、おもしろさの秘訣です。
共感されやすいコンテンツは、SNSでシェアされている傾向にあります。
そのため、事前にSNSで調査しておくのも有効的な方法でしょう。
また、ペルソナが抱える悩みや苦労、やってしまいがちな行動・思想を「あるあるネタ」として取り上げるのも効果的です。
思わず「これはよくやってる!」「うわー、分かるー」と共感してもらえるようなネタやテーマを取り上げてみてください。
このコラムを読むかどうか決めるのは、導入文が大半を占めます。
興味・関心を抱かないような導入文だと、例えば本論が魅力的だとしても読者は離れてしまうでしょう。
読者に興味・関心を抱かせるには、コラムのメリットや共感、疑問を導入文に持ってくるのがおすすめです。
コラムのメリットを記載した導入文 |
新橋駅には焼き鳥・イタリアン・海鮮料理など、さまざまなジャンルの居酒屋があります。
今回、実際に筆者が訪れた中でおすすめだった居酒屋をジャンルごとに順位づけしてご紹介します。 ぜひ、デートや飲み会のときの参考にしてくださいね。 |
共感・疑問を記載した導入文 |
仕事帰り、疲れた体にはやっぱりビールが一番ですよね。
しかし、新橋駅周辺にフラッと立ち寄ろうものなら、居酒屋がそこら中にあり、どの店にいけばいいのかわからない、そんな経験をした方も多いのではないでしょうか? 実は新橋は「サラリーマンの聖地」だからこそ、飲みニケーションと深い関係があるのです。 |
以上のように、導入文でうまく興味を引かせられるよう、インパクトのある文章を考えてみてください。
まとめ文は、記事全体を統括する文章であり、読んでよかったと思わせる部分です。
コラムであげたテーマをネガティブな印象で終わらせないよう、しっかりと締めくくる意識を持ちましょう。
また、まとめ文はどのコラムでも同じ型で締めくくりがちなので、オリジナル性を出すことで印象を変えられます。
以上のように、読者の行動を誘導するまとめ文でオリジナル性を出していくと、「読んで良かった」と感じてもらえるでしょう。
コラムはあくまでライターの意見を述べる部分なので、伝聞のような表現をするのは避けた方が無難です。
例えば、以下のような文章だと、どちらの方が信頼感を感じるでしょうか。
比べると、1の方が信頼できる表現なのが分かるはずです。
2の文章だと、人から聞いたような信頼性に乏しい表現になってしまっています。
このような印象を回避するため、以下のような伝聞表現は避けるようにしましょう。
もし、確たる証拠・データがなく、仕方なく使わなくてはいけない場合には「参考として」などの注釈を加えておきましょう。
コラムにおいて重要なのは、主観的な発言ではなくデータ・根拠に基づいた論理的思考です。
いくらライターの考えを書くのがコラムといえど、データ・根拠を無視して語るのは暴論になってしまいます。
しっかりと調査して求められたデータから、推察した自身の考えを述べるのがコラムです。
主観的な内容が大切なのは、論理的思考が前提であることを忘れないようにしましょう。
企業が公開しているコンテンツやコラムはどのような役割を持っているのでしょうか。
そのうちの多くが、企業・ユーザーの関係構築」と「悩み・疑問の解決」です。
企業の商品・サービスに関する情報をコラムとして紹介すると、
ユーザーは、上記のメリットを受けられます。
例えば、ハイブリィド株式会社のオウンドメディアである「情シスNavi.」がその一例です。
ハイブリィド株式会社では、IT人材育成や人材紹介事業などを行っています。
上記サービスを利用するのは、情報システム部門を持つ企業です。
そのため、情報システム部門の悩みや共感するネタ・テーマをコラムに取り上げ、ユーザーとの関係構築に成功しています。
また、freee株式会社が運営する「経営ハッカー」も参考になる例です。
経営ハッカーでは、会計・税務・会社経営に関わる悩み・疑問を解決するコラムを掲載しています。
悩み・疑問を解決し、業務効率化に「クラウド会計ソフトfreee」があることをアピールし、利用者の増加に成功しています。
コラムを用いたコンテンツマーケティングを行う場合、ネックとなるのが更新時の労力です。
コラムを書いたものの、ウェブページにする際に装飾や入稿に手間取ってしまうと、継続の難しさを感じる方もいるでしょう。
そこでおすすめなのが、弊社が提供している「Wepage」です。
今回は、コラムとは何か、書き方の基本や面白いコラムの考え方について解説しました。
コラムとは、雑誌では評論文や囲み記事を指しているものの、Web上では何かのテーマを取り上げた記事を指す場合が多いです。
「序破急」「PREP法」「起承転結」をうまく用いつつ、書き方の手順に沿って作成すれば、魅力的なコラムに仕上がるでしょう。
ぜひ面白いコラム・魅力的なコラムを作成して、自社の認知度向上や商品・サービスに関する悩み解決を提供していきましょう。