個人事業主がホームページを持つべき理由と掲載すべきコンテンツ
個人事業主がホームページを持つべき理由や掲載すべきコンテンツについて解説します!
2021/10/8
公開日:2022/7/29
最終更新日:2022/7/29
まず、ホームページにおけるコンテンツのという言葉の使い方について考えていきましょう。
コンテンツは、英語で「内容」「含量」という意味を持ちます。
そして、ホームページやブログでよく見るコンテンツとは、記事に記載されている情報そのものを指しています。
昨今はインターネットの普及に伴い、Web上に膨大な情報が掲載されるようになったからこそ、内容の質が重要になってきています。
そのため、情報の内容がどうであるか表現する“コンテンツ”という考え方が使われるようになりました。
有益で良質なコンテンツを発信しているホームページには、多くのユーザーが訪れます。
コンテンツの質が信頼や集客にもつながるので、多くの事業者・企業はホームページでコンテンツ発信をする時代になりました。
上記を考えると、コンテンツはメディアとも捉えることができます。
現に、カナダ出身の英文学者マーシャル・マクルーハンは、「メディアとはメッセージである」と定義しています。
今後、情報が増え続ける中で、コンテンツをメディアとして捉え、メッセージを正しく伝えていく手法を整えていくことが大切なのです。
情報のデジタル化が加速すると同時に、コンテンツも以下のように種類分けされるようになりました。
では、それぞれのコンテンツの種類と内容について見ていきましょう。
スマホやタブレットで利用するコンテンツをモバイルコンテンツと呼びます。
おそらく、多くの方が触れている身近なコンテンツの1つでしょう。
例でいうと、以下のようなものがモバイルコンテンツに該当します。
上記は無料コンテンツから有料コンテンツまで多彩に提供されているのが特徴です。
デジタルコンテンツは、映画や漫画、音楽など、クリエイティブな分野をデジタルデータ化したコンテンツです。
以下のようなコンテンツがデジタルコンテンツに分類されます。
2011年に地上波がデジタル放送に完全移行したことで、テレビ番組もデジタルコンテンツに分類されるようになりました。
そのため、画質・音質を保ったままコピーが可能になり、著作権保護として
といった技術が導入されています。
Webコンテンツは、インターネット上で公開されているホームページや記事、サービスを指します。
近年では、Webコンテンツが細かく分類されるようになり、
以上のようなコンテンツをまとめたのがWebコンテンツです。
インターネットには情報が溢れているからこそ、偶発的あるいは故意的にコンテンツが重複する場合があります。
しかし、重複コンテンツにペナルティを課して、オリジナルコンテンツの作成を働きかけているのが、Googleが用いる検索エンジンです。
Webコンテンツはコピーがしやすいからこそ、オリジナルかつ良質なコンテンツを発信できる仕組み作りにGoogleなどの検索エンジンは注力しています。
良質なコンテンツは、ユーザーの求めている情報を提供しているということが大前提です。
どのようにユーザーの求めている情報を把握すればいいのか、という点については、以下の2つの着眼点で検討します。
キーワードボリュームは、多くのユーザーがどのくらい検索しているのかを定量的に判断可能です。
例えば、「居酒屋 東京駅 おすすめ」と調べる方は東京でおすすめの居酒屋が知りたいはずです。
「居酒屋 東京駅 おすすめ」での検索数は多く、それだけユーザーが、このキーワードに関連するコンテンツを求めているのがわかります。
キーワードボリュームを把握したら、SEOについても対策していかなくてはいけません。
SEOは簡単にいうと、検索エンジンに評価されて検索結果上位にページを表示させる施策です。
多くのユーザーがページを見て、解決できた動きを見せるのが良質なコンテンツだと検索エンジンは評価します。
そのため、キーワードボリュームとSEOを通じて、ユーザーの検索意図の調査・分析を行い、ユーザーが求める情報を提供しましょう。
上記を実現して、ようやく良質なコンテンツと呼べるのです。
コンテンツを見たユーザーがプラスになるような有益な情報を提供しているのかも良質の評価基準になります。
ホームページにおいての評価基準としては、
などを基に検索エンジンが評価します。
一方、悪質なコンテンツはユーザーが不快な思いをする内容が含まれているのが特徴です。
例えば、以下のようなコンテンツがあげられます。
上記は、ユーザーだけでなく検索エンジンとしてもペナルティの対象となる場合があるので、注意が必要です。
良質なコンテンツを提供する以上は、自身の利益ではなくユーザーの利益となる情報を提供しましょう。
検索エンジンに評価してもらうためのSEOは、コンテンツが適切な構造になっているかも大切な要素です。
例えば、以下のような点があげられます。
検索エンジンがコンテンツを評価するだけでなく、ユーザーの悩み・疑問を解決しやすい構造を意識すると良いでしょう。
また、上記の要素をふまえて、文字数も1000〜2000文字以上は最低でも記述するよう意識しましょう。
図表や画像の応用として、最近では動画コンテンツの掲載も見かけるようになりました。
動画コンテンツは情報量の多さや伝わりやすさなどのメリットが豊富にあります。
動画コンテンツについて気になる方は、以下の記事で解説しているので参考にしてください。
SEOに限らず、現代では商品やサービスを販売するため、マーケティングの分野でも「コンテンツマーケティング」と呼ばれる手法でコンテンツは重要視されています。
コンテンツマーケティングでは、商品・サービスに関連するコンテンツを作成し、興味・関心を集めます。
コンテンツに関心のあるユーザーは、商品・サービスにも興味を示してくれるため、購入や申込みなどのアクションを起こす可能性が高いです。
また、アクションには至らずとも、会社の認知度には貢献できるため、結果的にプラスへとつながります。
このようにますます重要視されるコンテンツですが、その作成において、ユーザーにとって理想的なコンテンツとはなにかも理解しておくべきです。
端的にいうと、ユーザーに価値があると思ってもらえるコンテンツが理想的なコンテンツと呼べます。
しかし、そのような価値あるコンテンツを提供するのは一筋縄ではいきません。
では理想的な価値あるコンテンツとはどのようなものでしょうか。具体的に考えていきましょう。
ユーザーの顕在的な悩みを解決できるのは、理想的なコンテンツとして必須です。
以前まで主流だったマーケティング手法は、商品・サービスを一方的に紹介・宣伝して購入を促すものでした。
しかし現代は、ユーザーが自ら情報を収集し、自身が納得できる選択が可能な時代です。
そのため、商品・サービスをただ紹介するよりも、ユーザーの顕在的な悩みを解決するコンテンツとして紹介するのが有効的といえます。
ユーザーの悩みに寄り添って、目に見えた価値を提供してくれる情報こそ、理想的なコンテンツと呼べるでしょう。
顕在的な悩みよりも、潜在的な悩みを抱えている人の方が多く、より深くアプローチしなくてはいけない場合もあります。
明確にこの商品が欲しいという考えに至るには、さまざまなプロセスを経ているからです。
例えば、以下のような潜在的な悩みがあります。
上記のユーザーに、悩みの解決法や商品・サービスが欲しいという気づきを与えるコンテンツが重要です。
悩みが解決できるユーザーにとっては、そのコンテンツは理想的であり、価値があると思ってもらえます。
そして、商品・サービスや会社に興味を持ってもらえるようになり、購入・申込みといったアクションにつながるのです。
SNSの普及に伴い、情報の拡散はユーザーに委ねられる部分も多くなりました。
SNS上で価値のある魅力的なコンテンツを発信できれば、それを見たユーザーが拡散し、多くの方の目に留まることも珍しくありません。
結果的に、商品・サービスに興味・関心のあるユーザーに発見してもらえるため、口コミや感想は現代において非常に重要な要素といえます。
ただし、拡散性を狙う場合は、ただ文章を投稿するだけでは難しいでしょう。
画像や動画を利用しながら、わかりやすさや思わず拡散したくなる工夫が必要です。
これまで、多くの企業が“バズる”コンテンツを輩出しているので、参考にするのもいいでしょう。
魅力的なコンテンツだと感じさせるには、ターゲットの明確化が必要です。
例えば、男性スキンケア商品の購入を目的としたコンテンツを作ると仮定しましょう。
その際、ターゲットに女性も含めてしまうと、コンテンツがぼやけてしまいます。
「目元のたるみが気になる30代男性の悩みを解決するコンテンツ」のように、ターゲットを絞り込んでいきましょう。
ターゲットが明確になると、伝えたいメッセージもより具体的になりユーザーの心に響きやすくなります。
ターゲットを明確化したら、悩みも一緒に洗い出します。
魅力的なコンテンツは、ターゲットの悩みを解決してこそ成り立つからです。
先ほどの「目元のたるみが気になる30代男性」を例に悩みを洗い出してみましょう。
以上の悩みが洗い出せたとします。
このうち、スキンケア商品としてコンテンツ化ができるのは、1と2です。
3は、目元のたるみよりも目の疲れに関する悩みになるので、スキンケアとは方向性が異なります。
このように、悩みを洗い出す作業は、ターゲットを解決へと導くコンテンツのリストアップにも有効的です。
コンテンツ制作するには、競合のリサーチも忘れてはいけません。
リサーチをすることで、自社の位置やコンテンツの方向性も見えてくるため、ぜひ習慣化しておくことをおすすめします。
コンテンツを検索上位に表示させるには
など、競合との共通点をふまえた上で、独自性のあるコンテンツに仕上げなくてはいけません。
競合が優れたコンテンツを提供しているなら、それを上回る内容を模索し、ユーザーに提供していきましょう。
コンテンツを公開した後、なにもせずにそのまま放置するのはNGです。
アクセス解析を用いてデータを集積し、よりユーザーのためになるコンテンツに磨きあげていく必要があります。
検索上位に表示されない場合はSEO対策に注力しましょう。
もし、PV数が多いのにも関わらず、滞在時間が短い場合は、コンテンツの中身についてアプローチを変えてみるといいかもしれません。
このように、公開後に集まったデータで、コンテンツを改善し、クオリティを高めていきましょう。