Cafe24(カフェ24)とは?特徴やメリット・デメリット、料金などを徹底解説!

Cafe24(カフェ24)とは?特徴やメリット・デメリット、料金などを徹底解説!

公開日:2022/12/23
 最終更新日:2022/12/23

リモートワークが一般的になってきた影響で、消費者のネットを使った購買活動は増加傾向です。
これに対応するため、オンライン販売やネットショップに新しく参入する企業や小売店が増えてきています。

しかし、新しいことにチャレンジするリスクを考えると、なるべく低コストでオンライン販売を試してみたいという事業者も多いはずです。
テレビやネットのCMで国内では「BASE」や「STORES」の認知度が高いですが、海外では「Cafe24」も同様に利用されています。

この記事では「Cafe24」のメリットやデメリットをご紹介し、ネットショップを開設する手順や運用する際の注意点なども解説してまいります。

なお、ホームページ作成をご検討なら、Wepageをご検討ください。


01Cafe24(カフェ24)とは

Cafe24(カフェ24)とは

Cafe24(カフェ24)とは、ネットやテレビの広告で知られている「BASE」や「STORES」と同様に、無料でネットショップを作成できるサービスです。

国内では「CAFE24 JAPAN株式会社」により2018年から「越境EC」プラットフォームとして提供され、アメリカ、ドイツ、中国、韓国にも拠点が設立され、現地に合わせたサービスが提供されています。

サイトの構築から広告、マーケティング、決済や配送など、ネットショップの運営に必要な仕組みが提供され、商材やサービスを固定費無料で利用できます。

「Cafe24」の特徴は、国内でのネット販売はもちろん、「越境EC」と呼ばれる、ドルやユーロなど海外の通貨にも対応した決済が可能な点です。
また、商品を紹介するページも英語やフランス語など多くの言語に対応できるため、将来的に海外への展開を考えているような場合に向いています。


02Cafe24の主な特徴

手軽に海外販売にも対応したオンラインショップを構築できる、「Cafe24」の特徴を紹介していきます。

2-1.固定費が無料

「Cafe24」には有料プランがありません
他サービスにも無料プランは用意されていますが、機能が限定されている場合が多く、試用目的で利用する場合がほとんどです。

「Cafe24」は支払い手数料を除いて、無料ですべての機能を利用できます

もちろん、画面に広告が表示されることもありませんし、商品の登録数や画像のアップロード回数などの運用に関して制限もありません。
売上に応じた販売手数料も設定がありません。

初期費用や月額費用を気にすることなく、ネットショップを作成してオンラインで商品を販売する環境を整えることができます。
既に実店舗で商品の販売をしているのであれば、別途固定費を支払うことなくネットビジネスで事業の拡大が可能です。

2-2.多言語・海外発送対応

「Cafe24」は海外での取引に向いています。

クレジットカード決済はもちろん、ペイパル(PayPal)やエキシンベイ(Eximbay)、ECPayなど諸外国で利用されている決済サービスの導入が可能で、海外への配送にも対応ができます。

また、洗練されたデザインから好みのテンプレートを選んでサイトを手軽に構築できます。

自動でページを翻訳する機能も充実しており、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、ベトナム語、スペイン語、ポルトガル語の、8種類の言語に対応した商品紹介ページを作成できます。

2-3.スマホアプリで機能拡張

スマホアプリで機能拡張

ネットショップを運営していく上で必要不可欠なツールが、スマホアプリとして利用できます

Instagram用のウィジェットや、Googleショッピング検索に対応したアプリなど、売上アップに効果があるツールが用意されています。

また、LINEを使った問い合わせや、チャネルトークを使ったダイレクトマーケティングなど、顧客管理に役立つアプリも豊富に用意されています。

2-4.Google/Instagramと連携

Google広告やGoogleショッピング、Google Analyticsなど、Googleが提供するサービスと管理画面を連携させることで、Googleを使った集客が行えます。

他にもInstagramやFacebookを使って商品紹介ページにコンテンツを表示させたり、Instagramのダイレクトメッセージを使った顧客サポートを行ったりなど、SNSを使った若い層への顧客管理が可能になります。

2-5.複数のショップ運営

アカウントに対して、最大15のオンライン販売サイトの作成ができます。

販売する商品カテゴリーが多い場合や、商品や言語に合わせてサイトの仕様を変更したい場合でも、追加コストをかけずにネットショップを併設できます。

手持ちの商材の種類やカテゴリーが多い場合に「Cafe24」は、専門店を作る要領でショッピングサイトの構築ができます。

Cafe24の主な特徴

03Cafe24の利用メリット

Cafe24の利用メリット

手軽にオンラインショップを始められる「Cafe24」の利用には、コストや運営面で3つのメリットがあります。

3-1.初期費用・ランニングコストが”ほぼ”無料

よくある「初期費用は無料」や「3か月無料」ではなく初期費用、月額費用が永久に無料です。
つまり、「Cafe24」を使ってショッピングサイトを開始するのに、費用は必要ありません。

とにかくコストをかけずに、試しにネットビジネスを始めてみたい場合や、実店舗を経営しているオーナーが試験的にオンラインで販売する場合などに、「Cafe24」は向いています。

では、どこで費用が必要なのかという疑問点は、後述する「Cafe24の利用デメリット・注意点」で解説します。

3-2.15店舗を同時に運営可能

販売したい商品のカテゴリーや色やサイズなど種類が多い場合、1つのサイトでは手狭になる場合があります。
例えば、1つのサイトで多くの商品を登録すると、利用者が欲しい商品を見つけられずに機会損失が発生する場合があります。

また、複数のカテゴリーを扱う場合には、商品毎に「サイズ」や「色」など選択させる購入ページの作り込みが必要になり、ユーザーの操作も煩雑になり離脱に繋がってしまうかもしれません。

「Cafe24」では1つのアカウントで15のショッピングサイトまで運営できるため、商品のジャンルやカテゴリーに合わせた専門店を作るようにサイトの併設が可能です。

3-3.海外販売も可能

「Cafe24」で用意されているショッピングカートは、日本円以外の決済も対応しています。
もちろん、海外の通貨を利用する場合も、決済方法の追加以外に投資の必要はありません。

将来的に海外でも商品の販売にチャレンジしてみたいような場合でも、コストを抑えて外貨に対応したショッピングサイトを構築できます。


04Cafe24の利用デメリット・注意点

Cafe24の利用デメリット・注意点

無料でショッピングサイトを構築できる「Cafe24」サービスですが、利用する際のデメリットや注意したいポイントも併せてご紹介します。

4-1.決済サービス導入に審査と手数料が必要

ほとんどの機能を初期投資や月額費用を無料で利用できますが、決済手段については審査が必要になります。
例えば、支払い方法にクレジットカード決済を使いたい場合、カードのブランドごとに個別の契約が必要になり、一定の審査基準をパスする必要があります。

現在では、オンラインサイトの支払方法はクレジットカード決済が一般的に選択されるため、個人が新しくネットショップを開設する際、この審査が障壁になる場合があります。

4-2.導入ユーザーが少ない

公式ページでも導入事例が紹介されていますが、日本ではサービスを開始してからの期間が短いため、「Cafe24」を使って構築されたショッピングサイトが少ないのが現状です。

導入実績が多ければ、インターネット上にユーザーからの投稿による情報が豊富にあるため、困った時も自身で検索して解決できます。
また専門書が充実していたり、セミナーなども実施されたりすることが多く、サービスの理解を深める機会が多いです。

国内でもアパレルや化粧品、カー用品などの商品を取り扱っているサイトが増えてきていますが、導入実績が選択の基準になる場合であれば、注意が必要です。

しかし、導入実績が多いサービスと、ショッピングサイトの販売実績には関係があるわけではないので、大きなデメリットではありません。

4-3.他社提供の管理システムと業務連携が進んでいない

「Cafe24」では、受注や在庫管理の「ネクストエンジン」や顧客管理の「KARTE(カルテ)」と連携ができますが、その他のシステムとの業務を連携する機能が用意されていません。

既に、楽天やAmazon、Yahooショッピングなどのオンライン販売の実績があり、受発注処理や発送の手配などサイトに合わせた管理システムを用意している場合、「Cafe24」に個別で対応する作業が増える可能性があります。

はじめてネットショップを開設する場合には、業務の新規負担は必ず発生するのでデメリットにはなりません。


05Cafe24の利用にかかる料金

それではショッピングサイトの構築と運用するためのコストや、利用できるオプションなどについて解説します。

5-1.①基本料金

「Cafe24」にアカウントを作成してサイトを構築するまでに料金は必要ありません。
初期費用や月額費用の他に、販売手数料などが永久に無料になっています。

ただし、すべてが無料ではなく決済にかかる手数料が必要になります。

また、サイトを運用する際に便利なメール配信やレビュー管理システムなどを利用する場合には、有料オプションの契約が必要です。

5-2.②決済手数料

初期費用や月額費用が無料ですが、購入時の支払い方法でクレジットカードやコンビニ決済を利用するためには、代行会社と個別に契約を行う必要があります。

決済代行先によって、以下のような費用が必要になります。

決済代行会社 初期費用 月額費用 利用できる決済と手数料※
PayPal 無料 無料 ・PayPal決済(2.9%~)
ZEUS 無料 無料 ・クレジットカード決済(3.6%)
・コンビニ決済(120円~)
・銀行振込(1.5%)
Eximbay 20,000円 無料 ・クレジットカード決済(3,300円~)
SBペイメント サービス 無料 1,000円~ ・クレジットカード決済(3.6%)
・PayPay決済(3.6%)
・キャリア決済(5.0%~)
・コンビニ決済(150円~)
・ペイジー決済(150円~)
Epsilon by GMO 無料 750円~ ・クレジットカード決済(3.6%)
・コンビニ決済(130円~)
NP後払い 無料 5,000円~ ・請求書を発行し送付(2.9%~)
LINE Pay 無料 無料 ・LINE Pay決済(3.45%~)
Cafe24 Payments by Stripe 無料 400円 ・クレジットカード決済(3.6%)
Amazon Pay 無料 無料 ・Amazonでの支払いに準拠(3.9%~)
PayPay 無料 1,000円 ・PayPay決済(3.6%)

(表示価格は2022年12月時点)
※月額費用や決済手数料は有料オプションや決済金額に応じて変更される場合があります
※その他に振込手数料や売上処理料など別途費用が追加される場合があります。

5-3.③有料オプション

ショッピングサイトを効率的に運用するために有料のサービスが用意されています。

サービス名 費用 詳細
運営者の人数 102円(1名/月) 運営者のアカウントを追加して、アカウント別に権限を設定可能(10名までは無料)
掲示板数 20円(1個/月) お知らせ、キャンペーン情報、コーディネートなどを自由に掲載できる掲示板を追加可能(13個までは無料)
掲示板の容量 51円(100MB/月) 追加した容量を各掲示板に割り当て可能
(300MBまでは無料)
ドメイン 1,518円/年 ドメイン登録/延長/管理
メール配信サービス 5,940円/月 メルマガに最適なクラウド型のメール配信サービス
Review de Talk 11,000円/月 トレンディーなUI/UXを適用した商品レビュー管理機能
商品キュレーション 4,900円/月 高度化した商品詳細検索、商品表示(入れ替え)機能
SERA 16,500円/月 ショップ画面のままリアルタイムで注文データを確認できる統計ツール

(表示価格は2022年12月時点)

紹介したサービス以外にも、サイトに適用する有料のデザインテンプレートやアプリが用意されています。

5-4.④独自ドメイン

「Cafe24」を利用して作成したショッピングサイトのURLは、 ”https://サイト名.cafe24shop.com/” が既定値として設定されます。
年間1,518円で利用できる有料オプションを使えば、URLに任意のドメイン名を取得し、サイトに設定できます。

その他にも、「お名前.com」や「エックスサーバー」、「さくらインターネット」など、他社で取得したドメインを既に持っている場合でも、独自ドメイン(例えばhttps://shop.sample.com/など)を設定したURLでサイト公開できます。

Cafe24の利用にかかる料金

06Cafe24の導入方法と流れ

サービスを利用してショッピングサイトを構築する手順をご紹介します。

  1. Webブラウザで公式ページを開きます。
  2. [無料で自社ネットショップを開く]または右上の[無料で始める]をクリックします。
ショッピングサイト構築手順
  1. 表示された[会員登録]画面でSNSアカウントまたはメールアドレスを使ってアカウントを作成します。
ショッピングサイト構築手順
  1. サイト作成中のメッセージが表示され、完了したらショップ情報を登録する画面が表示されます。
    ショップ名を入力して設定します。
ショッピングサイト構築手順
  1. ショップ名を設定すると、ダッシュボードが表示されます。
ショッピングサイト構築手順
  1. ダッシュボードに表示されている「ショップ基本情報」「決済サービスの申込み」「デザイン設定」「商品登録」「デザイン設定」「商品登録」「ドメイン設定」の「設定ページへ」ボタンをクリックして、必要事項を入力していきます。
ショッピングサイト構築手順

ここまでの手順で、クレジットカードなどの決済方法以外の設定を無料で試せます。
出来上がったネットショップを確認したい場合は、画面上部のPC・スマホアイコンをクリックしましょう。

ショッピングサイト構築手順

後は、商品や価格を登録して決済方法の審査がパスすれば、ネットショップを始められます。


07まとめ

今回は、初期費用や月額費用が無料で、ショッピングサイトを手軽に構築できる「Cafe24」をご紹介しました。
クレジットカードやQRコード決済、コンビニ決済など様々な支払い方法を設定したカートが使える、オンラインショップを作成できます。

ドルやユーロなど外貨での取引も設定できるため将来的に、海外向けに販売を考えている事業者や企業には、初期投資を抑えて新しい販路にチャレンジが可能です。

ぜひ、ホームページやショッピングサイトの作成をする際に参考になさってください。



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