.htaccessとは?リダイレクトとは?わかりやすく解説します

.htaccessとは?リダイレクトとは?わかりやすく解説します

公開日:2024/8/30
 最終更新日:2024/8/30

ホームページ作成やホームページのリニューアルにおいて、「.htaccessを使ったリダイレクト」という言葉を聞いたことはないでしょうか。

「.htaccessって何?」
「リダイレクトって何?」

ホームページ作成においても特定の条件において求められる対応のため、分かりづらいという方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事ではこの.htaccessとリダイレクトについて、わかりやすく解説してまいります。

なお、ホームページ作成をご検討なら、Wepageをご検討ください。


01.htaccessとは

.htaccessとは

「.htaccess(エイチティアクセス)」は、ウェブサーバー内に保存して、ウェブサーバーの設定を変更するテキスト形式のファイルです。

ウェブサーバーの設定は本来、ターミナルやプロンプト画面でコマンドを操作して管理者が行います。
サーバー管理者の負担を減らすため、ウェブサイトを構築する上で必要な設定はこの.htaccessファイルにコマンドを記載することで、サイト管理者の権限で設定を編集することが可能です。

そのため、.htaccessは検索エンジンへの対策(SEO対策)以外でも、ウェブサイトを構築する際に利用する機会が多いファイルです。

1-1..htaccessファイルが使えるサーバーとは

ウェブサイトの設定変更に便利な.htaccessファイルですが、すべてのサーバーで利用することはできません。

Nginxと呼ばれるウェブサーバーや、Microsoft Windowsで使われるIISなど、.htaccessファイルに対応していないウェブサーバーもあるので、利用を検討する前にホスティングやレンタルサーバーの仕様を確認する必要があります。

1-2..htaccessの有効範囲とファイルの設置場所とは

.htaccessファイルは、ウェブサーバー上で管理しているディレクトリ(フォルダー)であれば、どこでも配置ができます。
また、.htaccessファイル内に記載された内容は、保存されたディレクトリ以下のサブディレクトリにも反映されます。

例えば、ウェブサイトのディレクトリ構成の一番上に保存した.htaccessファイルの内容は、サイト内のすべてのディレクトリやHTMLコンテンツに影響を与えます。

.htaccessファイルは、ディレクトリに対して1つしか設置することはできませんが、.htaccessファイルを複数のディレクトリに配置することは可能なので、ディレクトリ毎に設定を変更できます。

また、異なる.htaccessファイルの記載内容で競合が発生した場合には、下の階層のディレクトリに配置されている.htaccessファイルの内容が優先されます。

1-3.リダイレクト以外で.htaccessができること

リダイレクト以外で.htaccessができること

.htaccessファイルを利用する目的で多いのが、URLの転送を行うリダイレクト処理ですが、その他にも次のような機能があります。

ベーシック認証

パスワードを使って、コンテンツを表示する権限を認証できます。

あらかじめパスワードとユーザー名を保存したファイルを配置しておく必要がありますが、特定の利用者だけに向けたコンテンツを配信する場合や、検索エンジンの影響を受けないコンテンツを作りたい場合などに有効な機能です。

キャッシュ制御

頻繁に更新されない画像やフォント・スクリプトファイルなどを保存して、ウェブページの表示速度を上げられます。

読み込みの遅いサイトで、ページで表示が待ちきれず離脱してしまう利用者へ、離脱を防止するのに有効な機能です。

アクセス制御

IPアドレスやドメイン名を指定して、ウェブサイトへのアクセスを許可・禁止ができます。

特定のドメインや、範囲を指定したIPアドレスなどを使って、攻撃者からウェブサイトを保護するような場合に利用できます。

その他にも、IPアドレスやドメインを指定して、特定の接続先から管理用のページにアクセスできるよう許可し、ウェブサイトのセキュリティを高めるような使い方があります。


02リダイレクトとは

リダイレクトとは

.htaccessファイルで最も利用される機能は「リダイレクト」です。
ウェブサーバー内の特定のURLが呼び出された場合に、別のURLに書き換えて表示します。

ウェブページをブラウザで閲覧している利用者には、強制的に別のページに飛ばされた感覚になります。
そのためリダイレクトは「自動転送」「転送」と呼ばれることもあります。

HTMLのmetaタグやJavaScriptを使って同じように「転送」を行うこともできますが、リダイレクトには.htaccessファイルが使われる機会が多いです。
.htaccessファイルであればディレクトリ(フォルダー)単位での転送の設定が可能であることや、サーバーでの処理になるため転送元のページを用意する必要が無い、といったことが理由として挙げられます。

2-1.リダイレクトの重要性や目的とメリット

.htaccessファイルを使ったリダイレクトを行うメリットには次の点が挙げられます。

URLに変更があった場合ブックマークや外部リンクがエラー表示にならない

ドメイン名の変更やサイトのリニューアルで、URLに変更があった場合に、ブラウザのブックマーク、他サイトのリンクからのアクセスに対して、エラー画面を表示せずに、適切なページへ利用者を誘導できます。

メンテナンスやサーバーのトラブル時に、利用者に状況を伝える

サイトの更新など保守作業や、何らかのトラブルが発生してサイトが正常に動作しない場合に、別のURLにアクセスを誘導して、利用者にサイトの状況を説明するページを表示できます。

新しいURLに検索エンジンの評価を引き継いでアクセスさせる

Googleなど検索エンジンの評価を引き継いで、新しいURLに移動できます。

利用者にはメリットはありませんが、ドメイン名などを変更した場合にサイトの評価をやり直す必要がなくなり、過去の評価を引き継げることは、サイトの運営にとって多大なメリットがあります。


03リダイレクトの種類

リダイレクトの種類

.htaccessファイルでは用途に応じて、複数のリダイレクトを使い分けられます。
リダイレクトには、実行した場合にサーバーからの応答に含まれる“ステータスコード”と呼ばれる数値を先頭に追加し、「301リダイレクト」と「302リダイレクト」の2種類を設定できます。

3-1.①301リダイレクト

「301リダイレクト」は、ウェブサイトで最も使われるリダイレクトの種類で、転送後のURLが永続的な移転先であるという意味として扱われます。

301リダイレクトは、次のようなケースで利用されます。

  • ドメイン名やURLに大きな変更があった場合
  • 複数のURLを1つに統合する場合
  • サーバー証明書の導入でサイト全体をSSL(HTTPS)化した場合

また、リダイレクト前のURLを今後は使わないという意味で利用するため、検索エンジンは転送前のURLで判断していた評価を、転送後のURLに引き継いでくれます。

サイトの移転などでドメイン名が変更になると、検索エンジンの評価(検索順位)は通常やり直しになります。
ですが、301リダイレクトを使えば、古いサイトの評価を新しいサイトに引き継ぐことができます。

3-2.②302リダイレクト

「302リダイレクト」は、永続的なURL変更の「301リダイレクト」とは異なり、“一時的な変更”として扱われます。
主に次のようなケースで利用されます。

  • メンテナンスや不具合でURLにアクセスできない場合
  • ABテストなど一時的に用意したURLを利用者に表示したい場合
  • スマートフォンなど利用者のデバイスに応じてURLを切り替えたい場合

302リダイレクトは、リダイレクト先が一時的なものであり今後に利用しない場合に設定します。
検索エンジンはリダイレクト後のURLに評価を引き継がず転送前のURLで評価を行い転送後のURLの評価は行いません。

メンテナンス用やトラブル時に利用者に説明する一時的なページを使用する場合でも、検索エンジンの評価を気にせずに転送できます。


04Wepageならホームページ作成が簡単!

特に.htaccessを活用したリダイレクトは、ホームページのリニューアル作成時に多く用いられます。
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05まとめ

今回は、「.htaccess」「リダイレクト」について解説しました。

.htaccess(エイチティアクセス)とは、ウェブサーバーの設定を変更するテキストファイルのことです。
SEO対策以外にも、リダイレクトと呼ばれるホームページの転送処理や、ベーシック認証などの他の用途にも使われます。

.htaccessはすべてのサーバーで使用できるわけではないので、事前にホスティングやレンタルサーバーの仕様を確認する必要があります。

.htaccessファイルで最も利用される機能は「リダイレクト」で、ページにアクセスすると別のURLに書き換えて表示します。

「.htaccess」や「リダイレクト」をうまく使って、ユーザーが利用しやすいホームページを効率的に運用していきましょう。



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