Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の口コミ対策!獲得方法から悪い口コミへの対策まで
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の登録手順から口コミ獲得方法、その他口コミに関する様々な情報をご紹介します。
2023/12/29
公開日:2020/12/18
最終更新日:2024/1/31
近年、実店舗ビジネスの集客手段として注目されている「MEO対策」。
しかしながら「SEOは知っているけどMEO対策についてはよく知らない」という方も多いのではないでしょうか。
MEOは手軽かつ短期間で集客増に繋がる可能性がある、非常に画期的なWEBマーケティング手法です。
本稿では、そんなMEO対策について、MEOの概要やメリット・デメリット、具体的なやり方までご説明しますので、実店舗ビジネスを経営されている方はぜひ参考にしてください。
なお、ホームページ作成をご検討なら、Wepageをご検討ください。
そもそもMEO対策とは「MapEngineOptimization」の略で、Googleマップ検索エンジン最適化を指した言葉です。
Googleの検索エンジン全体の最適化を図るSEOとは、対策対象がGoogleマップに限定されるという点で異なります。
近年MEO対策の必要性が高まっている背景としてスマホユーザーの増加があります。
総務省が公開している「情報通信白書」によると、日本国内におけるスマホユーザーの保有世帯率は、2014年には64.2%だったのが、2021年には88.6%にまで上昇しました。
スマホユーザーの増加とともに使用率が上がったのがGoogle マップです。
ユーザーはGoogle マップを使い、目的の飲食店や美容院などの実店舗を探す機会が増えています。
Google マップでユーザーが調べるのは「地名 + キーワード」のローカルキーワードで、MEOは別名「ローカルSEO」とも呼ばれます。
MEO対策では、Google ビジネスプロフィール(旧名称:Googleマイビジネス)にアカウント登録を行い、ローカルキーワードに対し対策を行います。
そして、Google ビジネスプロフィール上に登録された自社のアカウントが、ユーザーに対し優先的に表示されるよう、施策を実施します。
前述の通り、MEO対策はGoogleマップ上から、ユーザーの流入を上昇させるための施策です。
そのため、飲食店や美容室など、実店舗ビジネスを行っている企業は、MEO対策を実施する恩恵が大きいと言えます。
特に、飲食店や美容室などは「食べログ」「ホットペッパービューティー」などのポータルサイトを利用した場合と違い、同時に掲載される競合店舗が少ない点が魅力です。
「出前」「出張整体」などをメイン事業とし、実店舗を持たない企業であったとしても、Googleビジネスプロフィールでは、住所の代わりに業務エリアを入力できますので、MEO対策を行えます。
MEO対策で集客が増大する最大の要因は、通常の検索結果にも自社のGoogle ビジネスプロフィールが掲載される点にあります。
自社が集客を行いたいローカルキーワードに対しMEO対策を行い、Google マップ上で上位3店舗に入ると、ローカル検索を行ったユーザーの検索結果トップページ最上部に、上位店舗が表示されるのです。
しかも、地図情報付きで店舗アカウントが表示されますので、非常に視認性が高く、ユーザーの興味関心を高いレベルで引けます。
そのため、MEO対策は実店舗ビジネスを行っている企業にとって、SEOやWEB広告よりも優先するべきマーケティング手法と言えるのです。
Googleのアルゴリズムでは、主に以下の三要素からどの店舗を上位表示させるかを決定します。
< MEO対策で上位獲得のために必要な3つの要素 >
関連性: | 「関連性」とは、ユーザーが検索を行ったキーワードと、Googleビジネスプロフィールに登録された店舗情報がどれほど近しいかを指す指標です。 |
距離: | 「距離」に関しては「ユーザーが検索を行った場所」から「Googleビジネスプロフィールに登録された店舗の所在地」が、どれほど近しいかを元に判定する指標です。 |
知名度: | 「知名度」とは「ユーザーにとってどれほど知られているかを示す指標で、当然大企業ほど有利になります。しかし、中小企業に決してチャンスが無いわけではありません。知名度の獲得方法については後述します。 |
Googleのアルゴリズムでは、主に以下の三要素からどの店舗を上位表示させるかを決定します。
では、それぞれの要素について詳しく見ていきましょう。
Googleマップで検索した際、ユーザーと店舗の距離が近いほど、またはユーザーが検索した地域のキーワードに近いほど、優先して表示される仕組みがあります。
例えば、「ホテル」と検索した場合、ユーザーの位置に近いホテルがGoogleマップ上に表示されます。
ただし、当然ながらユーザーの位置と店舗までの距離を対策することは基本的にできません。
そのため、対策というよりはMEOで上位獲得するための要素として、ユーザーと店舗の距離が関係していると理解しておきましょう。
MEO対策として非常に重要なのが、キーワードとの関連性です。
例えば、「イタリアン」と検索すると、検索ユーザーの位置に近いイタリアンのお店が表示されます。
これは、店舗がイタリアンというキーワードを用いている、あるいは関連性があると地図エンジンに認識された結果です。
MEO対策を講じる際は、この関連性が重要で、どのようなビジネスを行っているかの情報を盛り込むのが検索順位に影響します。
ただし、検索に表示されるように需要のあるキーワードを散りばめすぎるのはNGです。
自社がどのような店舗・ビジネスを展開しているのかを的確に正しく伝えられるよう、情報を整理しておきましょう。
MEO対策を考える上で知名度も重要です。
口コミが多いほど、店舗・ビジネスについて知名度が高いと判断できますし、SNSやメディアに取り上げられているのも要素として含まれます。
Googleマップの5段階星評価も知名度として影響を与えるので、顧客を満足させることのできる店舗・ビジネスを目指す点も立派なMEO対策となるでしょう。
MEO対策を行うメリットとしては、主に以下の3つがあります。
次の項目より、それぞれ個別に解説します。
SEO対策は、一から行おうとすると、ホームページの作成や掲載するコンテンツの用意などで数十万円以上の予算がかかることも珍しくありません。
それに比べ、MEO対策はGoogleビジネスプロフィールに無料登録するだけでスタートできますので、非常に魅力的です。
「しかし、上位表示のためには予算をたくさん使わなければいけないのでは?」
そのような、不安を抱えられる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、MEO対策では専用のツールなども存在しますが、有料ツールを使わなければ集客効果を実現できないということはありません。
有料のツールは、対策キーワードでの自社のGoogleビジネスプロフィールアカウントの順位計測や、ユーザーへの口コミ掲載を促すメールの発信などを自動化するために作られたツールがほとんどです。
たくさんの店舗を経営している場合なら別ですが、少数の店舗を経営している事業者が無理に導入するようなものでもありません。
それよりもMEO対策では、上位表示のためのノウハウがある方がより重要です。
自社にノウハウがない場合は、MEO対策の専門家に外注すると効率よく集客効果を実現できます。
コンサル費用に関しても、月々数万円前後で設定している企業が多く、MEO対策は非常に費用対効果が高いマーケティング手法なのです。
MEO対策は早い場合は約1ヶ月前後で上位表示を獲得し、集客増につながる可能性があります。
SEO対策の場合、自社のホームページが検索上位を獲得するまでには約半年から1年の期間がかかるため、このスピード感を大きなメリットと感じる方は多いはずです。
SEO対策では、効果が出るまでの間も継続的にコンテンツを投下しなければなりません。SEO対策の効果が出るまでの間にも、Googleの評価基準であるアルゴリズムのアップデートは行われますので、そのたびに対策が必要となります。
MEO対策もアルゴリズムアップデートの影響を受けますが、SEO対策とは違い自社のGoogleビジネスプロフィールアカウントだけを使う施策ですので、アップデート発生時の負担も少なくて済みます。
ローカル検索を行うユーザーは「行きたい」「買いたい」などの非常に明瞭なニーズの元に、検索を行っている場合が多くなっています。
そのため、MEO対策を行ってアプローチできるユーザーは非常にCV率が高いのが特徴です。
SEO対策やWEB広告の場合、コンテンツを閲覧したユーザーに自社への問い合わせを促すため、いくつかのハードルを乗り越えなければいけません。
MEO対策では、Googleビジネスプロフィールの自社アカウントにユーザーを誘導できれば、そのまま「経路検索」「記載された連絡先に問い合わせをする」などのアクションを、少ない手数で促せる点もメリットと言えます。
Googleマップ上にある店舗アカウントには、Googleアカウントを所有しているすべてのユーザーが口コミを投稿できるという特徴があります。
自社の店舗アカウントに対し、良い口コミが投稿されれば、他のユーザーからの信頼の獲得やイメージアップにつながります。
しかし、クレームなどの悪い口コミが投稿されてしまえば、他のユーザーからの印象が格段に悪くなり、見込み客が離れる結果となってしまう可能性があります。
さらに、ただのクレーム客ではなく「ただ単に迷惑をかけたかった」「競合を蹴落としたかった」などの理由で恣意的に低評価コメントが投稿されるケースもあり、これがMEO対策最大のリスクと言えるでしょう。
仮にクレームが投稿された場合は、迅速に謝罪の意を表明し、ユーザーに対し対応策を明示しましょう。
さらには、スタッフ間でクレーム内容を共有し、サービスの向上を図ることで、自社へのダメージを最小限にできます。
意図的にイメージを下げようとする非常に悪質なコメントに対しては、Googleにその旨を連絡すれば削除できる可能性があります。
基本的にGoogleビジネスプロフィール上の口コミは削除できないのですが、Googleの定めたポリシーに違反しているコメントに関しては、削除してくれるケースもありますので、放置せずに試してみましょう。
前述の通り、MEO対策はGoogleビジネスプロフィールへの登録だけで始められます。
この際、ビジネス用のGoogleアカウントが必要になりますので、事前に作成しておきましょう。
個人アカウントでもGoogleビジネスプロフィールは登録できます。
しかし、スタッフ間での情報共有や、スタッフの退社などアカウントが消滅しログインができなくなってしまうリスクを考えると、新規に作成するのが無難です。
Googleビジネスプロフィールへのアカウント登録が終了すると、次は情報編集するためのオーナー権限を取得します。
なお、店舗情報だけなら「地点情報」と言って、Googleや他のユーザーでも登録可能です。その場合はいきなりオーナー情報を取得してしまって問題ありません。
Googleビジネスプロフィールへの登録が完了したら、次は上位表示を獲得するために情報の拡充を図りましょう。
Googleビジネスプロフィール管理画面には「リスティングの完了」という項目があります。
ここが100%となるように「ビジネス名の登録」「連絡先」「所在地」「掲載写真」などを登録すれば、MEO対策の準備は完了です。
Googleビジネスプロフィールへの情報登録を全て完成させた後は、以下のような施策を行い対策キーワードで上位3店舗以内に入ることを目指しましょう。
すでにご説明した通り、Googleビジネスプロフィールには星付きで評価ができる、口コミ機能があります。
自社の店舗アカウント上に高評価の口コミがたくさん集まると、Googleから「ユーザーにとって良質なコンテンツである」と判定され、上位表示の確率が高まります。
他のユーザーにとっても「他の人から評価されている」として、競合他社よりも自社を選んでもらう後押しとなるでしょう。
そのため、MEO対策では、自社の店舗を利用した顧客に対し、口コミに協力してもらうよう要請し、高評価の口コミを増やしていくことが大切です。
口コミの獲得だけでなく、ユーザーが投稿した口コミに対し積極的に返信することもMEO対策では必要となります。顧客とのコミュニケーションを行えば、それだけリピート率上昇にも繋がります。
口コミへの返信に対してはGoogle自身も、Googleビジネスプロフィールに関する規約上で推奨していますので、積極的に行っていきましょう。
前述の通りGoogleビジネスプロフィールには写真掲載が可能です。
この際に、自社の魅力がより伝わる写真を掲載すれば、さらにユーザーの流入を促せます。
スマホ撮影でも十分ですので、自社のアピールポイントとなる写真を多く掲載しましょう。
主に掲載するのは「店内画像」「商品画像」などです。
その他にも、スタッフの写真を掲載すればユーザーからの親近感を獲得できますし、顧客が近くに訪れた際に店舗を見つけやすいようにお店の外観を掲載すると、さらなる集客効果を見込めます。
予算に余裕がある場合は、360°のパノラマ写真を使ったインドアビューを数枚掲載すると、よりユーザーフレンドリーと言えます。
パノラマ写真は複数枚の写真撮影が必要であることから、プロに依頼すると十数万円から数十万円の費用がかかります。
しかし、ユーザーの流入率は高まりますので一度検討してみてはいかがでしょうか。
MEO対策では、ユーザーからの「知名度」も必要であると説明しました。そのために必要なのが、「サイテーション」の実施です。
サイテーションとは「引用」を意味する言葉で、MEO対策においては、自社のGoogleビジネスプロフィールアカウントが他のホームページやブログなどのWEB媒体から引用されることを指します。
他のWEB媒体で「自社のビジネス名」「所在地」「連絡先」「ホームページ名」などが引用されると、Googleからの高評価に繋がります。
サイテーションの実施には、口コミの場合と同様にユーザーに対し直接お願いするなどして、地道に数を増やしていきましょう。
ただ一点、気をつけなければならないのは、引用される情報は正確なものでなければならないという点です。
WEB上で記載されている自社情報に表記揺れが発生していると、Googleからの評価が下がる可能性がありますので、自社の情報が正確に記載されているか、注意深く確認しましょう。
MEO対策の効果を最大限に発揮するには、ホームページの運用も重要です。
Googleビジネスプロフィールで発信できる情報には制限があるため、自社の魅力を最大限に伝えるには別のプラットフォームと連携させることも重要になってきます。
さらに、ホームページ運用によってインターネットから集客ができれば、より自社・自店舗の認知度が高まるでしょう。
結果として、実店舗へ訪れたいユーザーがGoogle、Googleマップの双方を検索してくれるので、SEO・MEOどちらにも効率的な効果が期待できるのです。
そう考えると、インターネット上の集客の母体はホームページがおすすめです。
弊社が提供している「Wepage」では、専門知識が必要なく本格的なホームページ制作・運用ができます。
MEO対策についてご説明してきました。MEO対策は実店舗運営する企業であれば、業種を問わず相性が良いマーケティング手法です。
しかも、Googleビジネスプロフィールへ登録するだけで始められ、効果が出るまでの期間も比較的短いのが特徴となっています。
悪質の口コミが投稿されてしまう点には注意しなければなりませんが、それを差し引いても非常に費用対効果が高い集客方法ですので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。