【作成前に必読!】ホームページは適切なカラーで効果UPを狙う!
ホームページ開設目的でコンテンツは準備したもののデザインについて悩む方に向けた、自社ホームページ作成に適切な色の選び方をご紹介します。
2021/2/5
公開日:2022/3/18
最終更新日:2024/4/26
まずは大学・研究室・学会が、どのようなホームページを作成しているのかをご紹介します。
これから紹介するホームページでは、研究テーマやコンセプトがデザインにうまく表現されているのがわかるはずです。
どのようなデザインおよびコンテンツが必要なのかを想像しながら参考にしてください。
数理知能研究室は、京都府相楽郡にある研究室のホームページです。
ファーストビューでは、菱形で研究室のテーマや室内の様子がわかるような写真を掲載しています。
トップページを下へスクロールすると、どのような研究室なのか、主となる研究テーマと続くため、ユーザーにとって読みやすいデザインなのがわかるはずです。
シンプルながら端的に必要な情報を掲載している点は、多くの方に参考になるでしょう。
京都産業大学のタンパク質動態研究所は「生命とタンパク質の世界」というホームページを立ちあげています。
「どうしてタンパク質を食べないと生きていけないのか」という疑問を最初に投げかけることで、訪れたユーザーの興味・関心を惹かせているのが特徴です。
複雑な研究領域にも関わらず、分かりやすさにこだわりが見えるため、内容をわかりやすく伝えるという点で参考になるホームページです。
大阪大学 微生物病研究所 分子ウイルス分野 渡辺研究室のホームページは、シンプルながらアニメーションを取り入れたスタイリッシュさが印象的です。
トップページのスライドショーやサイドバーにカーソルを合わせるとメニューが動く仕組みは、さながらコーポレートサイトを彷彿とさせるデザイン力があります。
研究室としての先進的なイメージを与えたい、活発に活動している点をアピールしたいと考えている場合、参考になるホームページといえるでしょう。
大学・研究室・学会のホームページには、必ず以下のような特徴があります。
上記は、先ほど紹介した事例でも取り入れられている共通の特徴です。
ご自身が所属する大学・研究室・学会のホームページを作る際も意識すべき項目になるので、ぜひ覚えておきましょう。
ホームページはできるだけおしゃれなデザインにしたいものですが、研究室のテーマに合わせる点を前提にしなくてはいけません。
例えば海洋研究の場合は、海をイメージさせるために青系のカラーを使うケースが多いです。
しかし、海洋研究が連想しにくいピンクや紫などをメインカラーにしたデザインにすると、ユーザーの離脱につながります。
まずは、研究室がどのようなテーマを取り扱っているのかを考え、そのテーマを連想できるカラーやコンテンツでデザインを作っていきましょう。
研究室に興味を持っている全ての方が、日本語を読めるとは限りません。
そのため、研究室のホームページは英語と日本語の2言語対応している方がユーザーにとって親切です。
特に、海外向けに論文を発表している場合、日本以外の方がホームページを閲覧する機会も多いでしょう。
研究対象が英語圏以外の場合、該当する言語を対応させておくケースもあるので、必要な言語があれば対応できるようにしておきましょう。
研究に情熱を注ぎ込んでいる人ほど、内容を一から伝えたくなるものです。
しかし、ホームページに訪れるユーザーにとっては、どんな研究をしているのかがわかりやすくないと離脱してしまいます。
実際にデザインに力を入れている研究室のホームページは、誰がみてもわかりやすくまとめられています。
わかりやすくするために、図やイラストを用いてもいいでしょう。
ホームページは見てもらわなければ意味がないので、他の研究室が取り入れている離脱率を抑える工夫を参考にしてみてください。
わかりやすい大学・研究室・学会のホームページを目指すなら、以下の内容を掲載しておくべきでしょう。
では、それぞれの内容についてくわしく解説します。
研究室にはどのようなメンバーが所属しているのか記載しておくと、見ている人に信頼や安心を与えられます。
さらにメンバーの経歴や顔写真を載せておくと権威性が増すので、教授・准教授・助教授のプロフィールは詳細に記載しておくようにしましょう。
また、研究室によってはポスドク・学生何名という数だけ表記しているところもあります。
しかし、これから研究室の配属を控えるポスドクや学生にとって、内部の状況がわからないのは不安要素でしかありません。
強制ではありませんが、メンバーとして所属している一体感も与えられるので、可能な限り所属している方の名前や写真は載せておきましょう。
研究室ホームページの最重要コンテンツが研究概要です。
その研究室ではどのような研究をしているのかを伝える必要があるので、
上記の点を意識してコンテンツを作成していきましょう。
わかりやすく伝えるポイントとしては、図や表を用いて情報を視覚化するのがおすすめです。
特に2言語に対応したホームページを作る場合には、文章だけでは伝わりにくい部分が多いでしょう。
その際に
などを用いると、より伝わりやすくなるでしょう。
その研究室がどのような成果や実績を上げているのかも載せておくと、活発に活動している点をアピールできます。
研究室全体だけでなく、個人としての実績や業績、成果も記載しておきましょう。
また、論文発表をリストアップしたページを作っておくのも効果的です。
ただし、論文はPDFファイルで公開するのも良いですが、論文をジャーナル側に委嘱している場合が多いです。
その場合はDOIコードでパーマネントリンク(各ページのURL)を作成し、論文ごとに設定しておくといいでしょう。
研究室に興味を持った学生やポスドク、メディアの方が連絡を取れるように、お問い合わせフォームを設置すべきです
お問い合わせには、研究室ホームページ管理人あるいは教授の電話番号・メールアドレスを記載しておきます。
せっかく興味を持ったのに連絡手段がわからずに断念した、ということがないように、できるだけお問い合わせフォームはわかりやすい場所に設置しましょう。
大学・研究室・学会のホームページを制作する上で、以下の点に注意しなくてはいけません。
ここでは、上記の注意点についてくわしく解説するので、理解した上でホームページ制作を行いましょう。
ホームページを開設する際、無料のブログサービスを使うのはおすすめできません。
無料な反面、
以上のようなデメリットがあります。
特に、デザインの制限と広告表示は、研究室のホームページを作るときに自由にならず、もどかしく感じる部分でしょう。
デザインは限られたテンプレートであることが多くその分既視感のあるようなデザインになり、研究室独自の色を出しにくくなります。
多くの人にホームページを見てもらいたい場合、ドメインパワーやSEO対策がサービス提供する側に依存するため効率が悪いです。
以上をふまえると、研究室のホームページを開設する際は、独自ドメインとサーバーを立ちあげることを推奨します。
研究室のホームページを運営する以上は、多くの人に見てもらう必要があります。
ホームページを検索上位に表示させる施策をSEO(Search Engine Optimization)と呼びます。
このSEO対策を行えば、検索ユーザーのニーズに合わせてホームページを検索上位に表示させることが可能です。
しかし、SEO対策を施してもすぐに効果が表れるわけではありません。
集客を目的としていないなら、研究室のホームページにSEO対策を施す必要はありませんが、最低限しておいた方が表示されやすくなるのでおすすめです。
ちなみに、SEO対策は最低でも3ヶ月〜半年ほどかかると思いましょう。
せっかくホームページを立ち上げるのなら、多くの人の目に留まるように、長期的なスパンをかけて育てていきましょう。
研究室のホームページを完成させた後は、ブログや研究内容、論文発表など運営・更新をするはずです。
プログラミングの知識を持っている方がいるなら問題ありませんが、技術がない場合は運営・更新が大変な作業になります。
最近では、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)と呼ばれる、誰でも簡単にホームページが作れるツールが普及しています。
CMSを使えば、プログラミングの知識がなくても直感的な操作でホームページの運営・更新が可能です。
また、CMSによってはテンプレートも豊富にあり、研究室の独自性を出しやすいです。
ホームページを制作する点にだけ注目しすぎず、運営・更新がしやすさに注意しながら設計していきましょう。
今回は、大学・研究室・学会のホームページ作成方法について、事例や特長、必要な内容などを解説しました。
大学・研究室・学会だからといって、専門的かつわかりにくいデザインにするのは、今の時代に合っていません。
どのような大学・研究室・学会なのか、誰がみても理解できるデザイン・コンテンツが理想です。
今回紹介した特徴や必要な内容、注意点を参考にして、ご自身の所属する大学・研究室・学会の魅力が伝わるホームページを仕上げてみてください。