アクセス解析とは?おすすめツールや課題発見・分析のポイントについて解説
アクセス解析といってもツールの使い方や分析結果をどう活かせば良いのかわからないという方のために、基本用語の説明から分析のポイント、具体的な施策についても解説します。おすすめの分析ツールについてもご紹介します。
2021/12/8
公開日:2022/7/29
最終更新日:2022/7/29
Web広告やSNS運営時に「imp(インプレッション)」という用語を見聞きしたことはありませんか?
Webマーケティングにおいて頻出する用語ですが、どういったものかいまいちわからない…という方のために、本記事では「PV」「リーチ」「エンゲージメント」といった似た言葉との違い、実際に広告についても徹底解説します。
ぜひ参考にしていただき「imp(インプレッション)」の理解を深めましょう。
なお、ホームページ作成をご検討なら、Wepageをご検討ください。
本来のインプレッション(impression)は、印象や気持ちを意味しています。
しかし、今日におけるインプレッションは、メディアや広告が表示された回数を指す場合が多いです。
最近では、SNSの投稿にもimpが用いられており、どれだけのユーザーの投稿欄に表示されたかがわかるようになっています。
また、引用やシェアによって他人が自身の投稿を取り上げた場合でも、imp数は加算される仕組みです。
impはデジタル広告の運用において非常に重要な指標といえます。
なぜなら、広告の出稿料や配信料は、imp1回あたり〇円で計算される場合がほとんどだからです。
そのため、リスティング広告やディスプレイ広告などを運用するなら、impは覚えておくべき用語といえるでしょう。
impはどのようにしてカウントされるのか、気になる方も多いでしょう。
定義としては、広告・投稿がユーザーに1回表示されると1impとなります。
例えば、広告が100回表示された場合は100impです。
しかし、このカウントの仕方は、1ユーザーが何回表示しても加算されていくため、以下のような方法でも同じ100impになります。
また、どの条件で表示されたとするかも、若干異なるので注意が必要です。
上記のいずれかの条件でimp数がカウントされるので、覚えておきましょう。
impに関連した指標として「CTR(Click Through Rate)」があります。
CTRは、広告がユーザーに表示された回数のうち、どれだけクリックに至ったかの割合を出す指標です。
計算式は以下のように求められます。
CTR(%)=クリック数÷imp数(インプレッション数)×100 |
例えば、クリック数が30回、imp数が3000回だった場合は、30÷1000×100となり、CTRは1%だとわかります。
CTRの高さによって、広告が該当ページへ誘導できているか判断が可能です。
CTRが低い場合、設定している広告のテキストあるいはバナー画像が魅力的ではない可能性があります。
一方、CTRが高い場合は、ユーザーの興味・関心をうまく集められている証拠です。
このとき、imp数を増やすために予算を注ぎ込むと、クリック数も上昇する可能性が高いため、CTRを指標とするのは広告運用で重要といえます。
ただし、検索キーワードや検索媒体、広告の表示位置など、さまざまな要素が関係しています。
後ほどご紹介しますが、imp数やCTRの数値のみで判断すると、思うような成果が得られないこともあるので注意してください。
impと混同しやすい言葉に、PV(ページビュー)があります。
PVはユーザーが表示したページの閲覧数を指すため、該当ページを開かなければ数値はカウントされません。
更新や戻るボタンで同一ページを行き来しても、PV数は加算される点も特徴です。
例えば、1ページに2つの広告が掲載されている場合、
という計算になります。
PV数は、広告だけでなくホームページの運用にも重要な指標です。
どのくらいの人が訪れて、どのページを多く読んでいるのかがわかるので、impと一緒にPVも覚えておくといいでしょう。
impとリーチも混同しやすいので注意が必要です。
リーチは、広告・投稿が表示されたユーザーの数を指します。
impと異なる点は、表示回数かユーザーの数かの違いです。
例えば、弊社が提供しているWepageのページをお昼に訪れたとします。
そのあと夜中にもう一度見た場合、同じユーザーとして判断されるため、
以上の計算になるのです。
先ほどの例を参考にするなら
となります。
リーチ数は、どれだけページ・広告に興味を持って巡回してくれているかがわかる指標です。
imp・PV・リーチの3つは似ているように見えて違いがあるので、しっかりと理解しておきましょう。
エンゲージメントは、主にSNSの投稿に対してユーザーがアクションを行ってくれた数を指します。
SNSごとにエンゲージメントとしてカウントされるアクションは異なるものの、
おおよそ以上の点がエンゲージメントに含まれます。
impは表示数ですが、エンゲージメントはユーザーのアクション数なので、内容が大きく異なるのがわかるはずです。
エンゲージメント数÷フォロワー数×100でエンゲージメント率が算出されます。
FacebookやInstagramでは、エンゲージメント率が投稿のimp数に影響があるとされています。
そのため、SNSを運営していく場合には、imp数と一緒にエンゲージメント数も向上させる施策を考えた方がいいでしょう。
インプレッション課金型広告とは、imp数ごとに料金を支払う広告のことです。
主な広告媒体はGoogle・Facebook・Instagram・Twitterがあげられます。
インプレッション課金型広告の費用の考え方は、1000impごとのCPM(Cost Per Mille)と呼ばれる計算方式が主流です。
CPM(円)=広告掲載費用÷広告imp数×1000 |
以上がCPMの計算方法になります。
例えば、100万円の広告掲載費用を使って、200万回表示された場合、CPMは500円です。
また、インプレッション課金型広告以外にもクリック型課金広告もあります。
クリック型課金広告は、CPC(Cost Per Click)と略称されるため、CPMと混同しがちなので注意が必要です。
クリック型課金は、その名の通りユーザーが広告をクリックした際に費用が発生する方式です。
そのため、計算式は以下のようになります。
CPC(円)=広告掲載費用÷クリック数 |
CPMとCPCは、ユーザーのアクションが異なるため、どちらがいいのかなどの比較は難しい部分です。
そのため、広告や投稿の目的によって、どちらを選ぶか決めると費用を抑えたり、効果を検証できたりします。
目的に応じて、課金方式を使い分けられるようにしておきましょう。
imp数が多ければ多いほど、その広告・投稿は効果のあるものかといわれると、一概にそうとは言い切れません。
imp数はあくまでユーザーに広告・投稿が表示された回数です。
その広告・投稿がターゲットとなるユーザーに届いているのか、届いていたとしてアクションを行ったかまでは判断できないのです。
そのため、imp数だけを追ってしまうと、成約まで結びつかない広告を配信し続けることになり、予算だけが消化されてしまいます。
インプレッション課金型広告を用いる場合は、上記のような落とし穴があるので注意してください。
また、投稿のimp数についても、なぜ表示回数が多くなっているのか原因を考えなければいけません。
imp数と一緒にエンゲージメント率も高い数値を出しているなら、ユーザーがアクションしてくれた結果だと判断可能です。
しかし、エンゲージメント率が低い場合は、ただ投稿が表示されているだけで読み進められていない可能性もあります。
広告・投稿において、imp数は重要な指標ではあるものの、決して単体で全てを判断できるわけではありません。
必ず別の指標と比較しながら、期待できる成果や成約数を判断していきましょう。
アクセス解析を用いた分析については、以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はあわせて読んでみてください。
広告のインプレッション数を増やすには、広告ランクの改善がまずあげられます。
広告ランクとは、GoogleやYahoo!で広告を出稿する際に掲載順位に関わるランクです。
Yahoo!ではオークションランクと呼ばれていますが、内容・考え方は変わりません。
この広告ランクはさまざまな指標をもとに決定しますが、メインとなるのは広告の品質と入札単価です。
特に広告の品質については
と呼ばれ、1〜10段階のいずれかで評価されます。
広告ランクを改善するには、品質スコア・品質インデックス、あるいは入札単価を高い状態にするのが効果的です。
広告の品質に関与する要素は、以下の3つがあります。
推定クリック率は、過去のクリック数・imp数をもとに算出されたもので、入札したキーワードと広告文の関連性を高めることが重要です。
広告の関連性は、ユーザーの検索キーワードと広告の関連性を示すもので、検索意図に沿った広告を掲載すると評価が高まります。
ランディングページの利便性は、広告文とリンク先のページの内容が一致しているかを判断するものです。
入札したキーワードに関連性の高い商品・サービスの取扱があるか、購入・申込フォームがわかりやすいかなどの利便性をもとに判断されます。
もし広告予算がある程度確保できているなら、入札価格を高く設定するのも広告ランク改善の1つです。
ただし、品質スコアが高い状態なら、入札価格を高くしなくても上位の掲載順位に期待ができるでしょう。
入札価格を高くするのか、imp数を増やして認知度拡大を目指すのかは、品質スコアとデータを見比べて判断してください。
広告のインプレッション数を増やすには、登録キーワードの増加でも期待できます。
単一のキーワードよりも、複数のキーワードで表示できるようになった方が、ユーザーの目にとまりやすくなるのは必然です。
ただし、あくまで広告に関連性のあるキーワードを追加する必要があります。
関連性のないキーワードを設定してしまうと、広告ランクの低下を招くだけでなく、成約まで結びつかない可能性が高いです。
自社の商品・サービスを必要としている方が、どのようなキーワードで検索しているかを判断して、追加していきましょう。
ユーザーの検索クエリを理解できれば、imp数の増加だけでなく成約率まで良い影響をもたらします。
しかし、実際に検索クエリを理解するのは容易なことではありません。
そこで、キーワードのマッチタイプを緩める方法で、検索クエリを判断する方法があります。
キーワードのマッチタイプには以下の3つがあります。
部分一致は、いずれかのキーワードに合致する場合に広告が表示されるのが特徴です。
完全一致でキーワードを入稿するよりも、多くのユーザーに表示されるため、imp数や検索クエリの把握には最適といえます。
また、フレーズ一致は「ホームページ制作 東京」という語順が一致しているキーワードの場合に表示される設定です。
部分一致よりも制限は厳しくなるものの、より悩みの深い検索クエリを拾える場合があります。
ある程度の検索クエリが判明したら、完全一致による制限を行い、imp数や成約率に効果的な運用をしていきましょう。
今回はimp(インプレッション)について解説しました。
広告やSNSの運用を行う上で、impは重要な指標であることがわかってもらえたはずです。
impだけではなく他の指標と兼ね合わせて、ぜひ効果的な広告・SNS運用ができるようになりましょう。
広告・SNSの運用がどの程度ホームページに影響を与えているのか、いざ分析しようと思っても、初心者にはツールが難しくてなかなか使いこなすには学習コストを要するもの。
弊社の提供する「Wepage」なら、初心者の方にもわかりやすいアクセス解析機能が無料で使えますので、いつでも効果が分かります。
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