【2021年版】ASP型ネットショップサービス8選を徹底比較!
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2021/1/21
公開日:2022/12/23
最終更新日:2022/12/23
モール型ECサイトに出店を考えている企業様・事業者様の中には、Amazonマーケットプレイスを候補にしている担当者様もいらっしゃるかもしれません。
しかし、名前だけ聞くと複雑な工程を踏まなければ出品できないような印象を受けて、踏みとどまってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Amazonマーケットプレイスについて、見分け方や出品・購入方法に至るまで、わかりやすく解説します。
なお、ホームページ作成をご検討なら、Wepageをご検討ください。
Amazonマーケットプレイスとは、一言でいってしまうと「Amazon以外の出品者が商品を販売できるECプラットフォーム」です。
多くの方がお気づきかと思いますが、AmazonではAmazon自体が販売している商品だけでなく、出品者が販売する商品も存在します。
Amazonマーケットプレイスの出品者になるには資格を必要とせず、個人・法人に限らずどなたでもなれるのが特徴です。
また、Amazonマーケットプレイスでは、「Amazonから発送」「出品者指定の住所から発送」の2通りあります。
さらに販売する商品は新品・中古問わず販売できるため、より自由なEC市場ともいえるでしょう。
Amazonで商品を購入する際に、
以上のどちらになるかは、Amazonの商品購入ページで見分けることができます。
通常、Amazonのサイト内ではAmazon公式出品者・Amazonマーケットプレイス出品者の区別なく商品が並んでいます。
そこで、ある特定の商品ページを開くと、購入ボタンの下に「出荷元」「販売元」が表示されるはずです。
Amazon公式出品者の場合、この「出荷元」「販売元」に「Amazon.co.jp」と記載されています。
もし、「Amazon.co.jp」の表記がなくても、「この商品はAmazon.co.jpが販売、発送します。」と記載されていれば、Amazon公式出品者です。
一方、Amazonマーケットプレイス出品者の場合は、「出荷元」「販売元」にショップや企業名が記載されます。
ただし、Amazonマーケットプレイス出品者の中には、
という2通りのタイプが存在します。
前者の場合は、販売から出荷まで自社・自身で対応しており、後者の場合は出荷のみAmazonに委託していると捉えておきましょう。
上記以外でも、
などのような記載がある場合でも、Amazonマーケットプレイス出品者かどうか判断可能です。
では、Amazonマーケットプレイスの使い方について、出品者側・購入者側のどちらも確認していきましょう。
出品者になるには、マーケットプレイスの利用者登録が必要です。
登録の際は、大口出品者・小口出品者のいずれかを選択します。
出品数が50点以上なら大口出品者、49点以下なら小口出品者を選ぶとお得です。
(大口出品者は販売数に関わらず出品手数料が毎月4,900円(税抜)、小口出品者の場合は商品1点ごとに100円の手数料がかかるため)
どちらの出品者になるのか決めたら、初期登録を済ませ、商品の出品作業に移ります。
商品は以下の4つのカテゴリーから選ぶ必要があります。
Amazonで出品した商品の購入手続きが行われると、出品者へメールが届くので、配送方法や配送先を確認してください。
問題なければ、購入者の住所・名前・電話番号などの情報を記載した発送ラベルを印刷し、梱包物に貼り付け発送手続きを行います。
商品のサイズによっては、メール便を用いることもできるため、商品のサイズや重量を把握し、どのような配送方法が対応できるか把握しておきましょう。
注文から発送に至るまで、およそ2営業日以内で発送するのを基本と考えてください。
発送が終わったら出荷通知を送り、購入者に発送通知が届きます。
問題なければ上記の流れで取引完了し、後日Amazonから販売代金が入金されます。
購入者側のAmazonマーケットプレイスの使い方は至ってシンプルです。
Amazonのサイトを開き、購入したい商品をカートに入れ、購入手続きをするというごく一般的なECサイトの流れで利用できます。
ただし、注意すべきは出品者が信頼できるかどうか、という点です。
そのため、Amazonマーケットプレイスを利用する際は、以下の点に注目しましょう。
出品者に低評価が多い場合、商品の状態や対応に問題がある可能性が高いです。
低評価の出品者から商品を購入する場合は特に注意し、信頼できる取引という点では高評価の多い出品者が好ましいでしょう。
Amazonマーケットプレイスは出品者・購入者どちらにも使いやすい一方で、利用する際にはいくつか注意点があります。
どのような点に気をつけていくべきなのかを見ていきましょう。
Amazonマーケットプレイスの出品者によっては、支払い方法が限られている可能性があります。
本来、Amazonで使用できる支払い方法は
といったように多岐にわたります。
一方、マーケットプレイス出品者から購入する場合は、
の2種類のみです。
大口出品者になると、Amazonと同様に支払い方法の選択肢が多くなりますが、商品情報を確認しなければわかりません。
Amazonマーケットプレイスを利用する際は、支払い方法が限定される点に注意しましょう。
商品ごとに送料がかかる点にも気をつけなくてはいけません。
通常のAmazonでは、注文金額が税込2,000円未満の場合は送料が350円かかります。
ただし、Amazonプライム会員の場合は注文金額に関係なく送料無料です。
一方、Amazonマーケットプレイスの商品は、Amazonプライム会員や注文金額に関係なく送料がかかります。
さらに、まとめ購入しても1つずつに記載されている送料が加算されるので、まとめ買いには注意が必要です。
Amazonが発送を管理している商品と比べると、出品者が発送を管理している商品の方が到着まで時間がかかりやすいです。
中にはAmazonが発送を管理している場合と遜色ないケースもあるので、あくまで時間がかかる傾向にある、と捉えてください。
ただし、購入者にとってはすぐに到着して欲しいと考える方もいるため、到着に時間がかかる点で低い評価を口コミに書かれてしまう可能性もあります。
商品管理を出品者側で行う場合には、注文から発送までの手続きを効率よくできる仕組みを整えておくといいでしょう。
Amazonマーケットプレイスに商品を出品するのは、多くのメリットがあります。
では、どのような点でメリットになるのか見ていきましょう。
Amazonマーケットプレイスは、楽天市場やYahoo!ショッピングのように、サイト内にショップページを作る必要がありません。
商品の出品のみで完了するため、作業自体は比較的簡単です。
特に、既存商品を出品する際は、作業は商品登録だけなので、業務に充てる時間が少なく済みます。
Amazonは月間で5,000万人以上が利用するECモールのため、そこに出品するだけで莫大な集客力を手に入れることができます。
本来であれば、ショップページを運営しながら検索上位に表示されるようにSEOを意識し、広告も並行して運用などの地道な作業が必要です。
もし上記の作業で検索上位を獲得しても、月間5,000万人が訪れるページに成長させることは難しいでしょう。
そのため、Amazonマーケットプレイスで出品することは、集客において非常に強力なメリットです。
Amazonでは、自社の倉庫に商品を保管し、梱包や発送、返品といった配送業務を代行してくれるFBA(フルフィルメントbyAmazon)と呼ばれるサービスがあります。
このFBAサービスを利用すれば、配送業務をする必要がなくなるため、業務効率化を目指すことができます。
業務代行になる分、コストはかかってしまうものの、その他のコア業務に時間を割けるので、場合によってはサービスの利用を検討してみましょう。
ECサイトとは違い、売上金の回収・振込はAmazonが代行してくれるため、収益の安定性という点でもメリットです。
本来なら、ECサイトで商品が売れ、購入者に振込先連絡をして、入金確認といった作業を自社で行わなくてはなりません。
しかし、Amazonマーケットプレイスでは上記の業務を代行してくれます。
中古品であっても商品の値段交渉はないので、注文確定→配送処理といった業務を行うのみです。
Amazonマーケットプレイスの利用は、メリットだけでなくデメリットも存在します。
デメリットについて理解し、自社が利用して利益を出せるのか、相性がいいのかも含めて確認しましょう。
Amazonマーケットプレイスの大きなデメリットは、手数料の高さです。
小口出品は1商品が売れるごとに100円、大口出品では月額4,900円かかるのに加え、販売手数料も発生します。
販売手数料は平均すると15%ほどなので、1,000円の商品が売れた小口出品者の利益は、
以上のように、750円です。
手数料が高いと感じる場合は、自社ECサイトや手数料の低いモール型ECサイトを検討するといいでしょう。
膨大な商品数があるからこそ、価格競争が起きやすいのもAmazonマーケットプレイスのデメリットです。
特に、相乗り出品する場合は価格の設定を慎重に行わなければなりません。
(相乗り出品=Amazon内ですでに出品されている商品に追加で出品すること。Amazonでは1つの商品に対して複数の出品企業ページは作られず、すべての出品データは1つの商品詳細ページにまとめられます)
当然、安ければ安いほど購入機会も増えますが、利益が少なくなるため、販売数を増やす必要があります。
競合がいない、あるいは少ない商品の出品を考えるか、薄利多売でこなしていくか、という点に関しては工夫が必要になるでしょう。
Amazonでは、ショップページを展開していない以上、リピーター・ファンの獲得は難しいです。
商品と価格にフォーカスを合わせているECモールのため、ショップページのような品揃えやサービスによる差別化はできません。
出品者ではなく商品へのリピーター・ファンがつきやすい特徴があることを覚えておきましょう。
Amazonマーケットプレイスで出品する際、
・出品プラン手数料
・販売手数料
・FBA手数料
以上の中で該当する手数料が発生することを覚えておかなくてはいけません。
出品プラン手数料は出品数によって発生する手数料が異なる体系で、大口出品と小口出品に分かれているのが特徴です。
大口出品 | 小口出品 | |
月間登録料(税抜) | 4,900円 | - |
成約料(税抜) | - | 100円 |
出品数分岐点 | 毎月50点以上 | 毎月49点以下 |
販売手数料は、販売する商品のジャンルによって異なり、「amazon seller central」にて詳細が記載されています。
加えて、商品の管理・発送をAmazonに委託する場合には、FBA(フルフィルメントbyAmazon)手数料が発生する点を覚えておきましょう。
FBAの手数料には、在庫保管手数料と配送代行手数料が含まれています。
詳細は、「Amazon公式サイト」から確認可能です。
Amazonマーケットプレイスに出品するには、まず「Amazon出品用アカウント」が必要です。
通常のAmazonアカウントとは異なり、個人事業主・法人それぞれで必要事項・該当書類を入力・用意する必要があります。
法人 | 個人事業主及び法人 |
・会社情報(登記簿謄本)
・法事番号 ・登記簿上法人名(ローマ字・日本語) ・本社所在地 ・郵便番号 ・店舗名 |
・アカウント担当者情報
・取引明細書(クレジットカードや残高証明書など) ・クレジットカード情報 ・各種明細書 |
法人は個人事業主よりも入力項目や必要書類が多いため注意してください。
上記を入力して申請をすると、大体3営業日ほどで審査の結果が届きます。
審査に問題なく、Amazon出品用アカウントが登録できたら、続いて出品者プロフィールの設定です。
以上を設定しましょう。
その後、出品したい商品の登録をすれば、出品者側としてAmazonマーケットプレイスが利用できます。
Amazonマーケットプレイスでは、購入フェーズによって、返品・キャンセルの仕方が異なります。
では、どのような手順をふんでいけばいいのか見ていきましょう。
商品出荷前であれば、手続きをするだけでキャンセル可能です。
購入者は、マイページの注文履歴から該当商品を選択し、「商品をキャンセル」にあるキャンセルリクエストを送信しましょう。
という件名のメールが届きます。
問題がなければ、以下の手順にてキャンセル処理をしましょう。
注文キャンセルの手続きが済むと、自動で購入者へキャンセル通知のメールが送信されます。
キャンセル料金は発生しないため、上記の手順で取引は完了です。
Amazonマーケットプレイスでは商品出荷後にキャンセル・返品は、基本的にできません。
ただし、出品者によってはキャンセル・返品に対応してくれるため、注文履歴から該当商品の「注文をキャンセル」をクリックしましょう。
注文キャンセル処理が正常に行われた場合、Amazonから返金処理についてのメールが届きます。
もし、「注文をキャンセル」のボタンがない場合は、出品者へ直接連絡をしてキャンセル・返品対応可能か確認してください。
届いた商品は梱包物を開けずにそのまま返品します。
出品者側でキャンセル・返品対応をしている場合は、キャンセル依頼が届いた際に、
以上の2点を案内しておくと、購入者側も流れを把握できて安心です。
出品者によっては、商品が在庫切れによる注文キャンセル手続きをしなければならないケースもあるでしょう。
その際は、出品者側から購入者側へ連絡をしなくてはいけません。
連絡手順は以下の通りです。
以上の手続きをふむと、購入者側に在庫切れによる注文キャンセルの通知が送付されます。
Amazonマーケットプレイスでは、出品者と購入者の間で返品・返金などのトラブルに対応すべく、Amazonマーケットプレイス保証サービスを実施しています。
例えば、購入者側からAmazonにクレームやAmazonマーケットプレイス保証申請が入ると、出品者の運営に対して調査されるのです。
もし、出品者の過失が認められると、場合によってはアカウントを停止されてしまう可能性もあります。
出品者は、商品発送の遅延、低評価の蓄積、問い合わせに非対応など、信頼を損ねないよう注意した運営を心がけてください。
Amazonマーケットプレイス保証は、以下の手順で申請します。
申請が完了したあとは、Amazonから「Amazonマーケットプレイス保証の申請を受け付けました」といった内容のメールが届きますので確認してください。
もし自身に過失はなく出品者の対応で納得いかない点があれば、申請を検討してみましょう。
中には、Amazonマーケットプレイスから身に覚えのない請求を受ける場合もあります。
まずは、ご自身で原因がないか確認しましょう。
例えば、以下のような場合があります。
上記は、注文履歴を確認すればわかるため、身に覚えのない請求がきたら、まずは出どころを突き止めましょう。
Amazonマーケットプレイスの注文内容を確認するには、マイページの注文履歴から可能です。
また、注文履歴から商品ごとの
・お届け先住所
・お支払い方法
・ギフトオプション
といった項目を変更できます。
もし、注文内容の確認・変更したい場合は、マイページの注文履歴から該当する商品をクリックしましょう。
Amazonマーケットプレイスを解約する際は、まず以下の準備を済ませておきます。
上記の準備が完了したら、以下のステップにて解約が可能です。
Amazonマーケットプレイスのアカウントは、1度削除すると2度ログインできない点には注意が必要です。
もし、今後出品を再開する可能性がある場合には、大口出品から小口出品にしておくだけで手数料は発生せずにアカウントを維持できます。
解約をする際は出品する可能性を考え、本当に問題ない場合に手続きをするようにしてください。
今回はAmazonマーケットプレイスについて公式運営との見分け方や出品・購入方法について解説しました。
Amazonマーケットプレイスは登録が簡単で、なおかつ莫大な集客力と業務効率化がしやすいモール型ECサイトです。
ぜひ、自社で販路や利益の拡大を狙いたい場合には、Amazonマーケットプレイスを検討してみてください。