押さえておきたいホームページ作成に関する5つの法律を解説
ホームページ作成において特に重要な法律「著作権」「商標法」「個人情報保護法」「特定商取引法」「薬機法」についてその内容や注意点、違反した場合の罰則等を解説します。
2022/3/18
公開日:2023/4/28
最終更新日:2023/4/28
企業やショップ開店をする際に、ロゴを作成しておきたいと考えている方は少なくありません。
しかし、デザイナーに依頼しなければ作成できないので億劫に感じてしまう、デザイナーにどう依頼したらいいかわからないというケースも珍しくないでしょう。
そこで今回は、ロゴを自身で制作する際のチェックポイントや注意点について解説します。
なお、ホームページ作成をご検討なら、Wepageをご検討ください。
本来ロゴ(Logo)という言葉は、ギリシャ語のロゴス(λόγος)が由来とされており、現在においては会社や商品・サービスを表現したものです。
文字や図形を使用できるため、それぞれ単独で用いるか、あるいは組み合わせるかによってさまざまなロゴを制作できます。
さらに、文字・図形のいずれか、あるいはどちらも使うことによってロゴタイプ・シンボルマークのように呼ばれる名称が異なるのも特徴です。
先ほど紹介したロゴタイプ・シンボルマークといった類似している言葉の違いについてまとめましょう。
名称 | 特長 |
ロゴタイプ | 文字やフォントによって会社や商品・サービスをイメージさせるシンボル |
シンボルマーク | 色や形を駆使して会社や商品・サービスをイメージさせる図形 |
ロゴマーク | 文字+図形を組み合わせて会社や商品・サービスを表したマーク |
ロゴという言葉自体は、本来ロゴタイプを指していますが、現在ではシンボルマークやロゴマークも含めるようになりつつあります。
そのため、ロゴといわれたら
のいずれを指すのかを明確にすることが必要です。
なぜ企業やショップにおいてロゴが重要なのか、それはCI(コーポレートアイデンティティ)の一環として、デザインやイメージの統一が必要だからです。
CIは、以下の3つの要素から構成されます。
要素 | 特長 |
MI (マインドアイデンティティ) |
理想として掲げる理念・ビジョン、社会における役割 |
BI (ビヘイビア・アイデンティティ) |
理念やビジョンの具体化・行動 |
VI (ヴィジュアル・アイデンティティ) |
理念やビジョンをデザインに表現して視覚化 |
企業やショップの理念・ビジョンと異なるロゴを作成してしまわないように、MI・BI・VIの要素をしっかりと抑えているか確認しましょう。
ロゴ制作の際に気をつけなければいけないのは、他のデザインとの差別化ができているかどうかです。
ここでは、ロゴデザインの差別化のために押さえておくべきポイントについて紹介します。
まずはロゴの使用シーンについて具体的にイメージしましょう。
ショップでロゴを使用するなら、メニュー表やポップなどに掲載するはずです。
一方、企業が使用するロゴなら名刺や封筒に使うケースが多くなるでしょう。
このように、ロゴの使用シーンを具体的にしておくと、どのようなカラーやフォントを用いるのかが見えてくるはずです。
顧客にブランドイメージを認知させたいなら、ターゲットに適したロゴデザインにすべきです。
ただし、商品やサービスとは異なり、ロゴデザインに明確なターゲットを反映させることは難しいでしょう。
また、中には理念やビジョンを表現したロゴにしたいため、ターゲットは外部ではなく社員になるかもしれません。
ターゲットは顧客か社員か、あるいは両方なのかもロゴの設計段階で決めておきましょう。
コンセプト+キーワードを決めておくと、ロゴが作りやすくなるので覚えておいてほしいポイントです。
コンセプトは抽象的で問題ありませんので、思いつくものを全てリストアップしましょう。
例)
抽象的なコンセプトをリストアップしていくと、ある傾向が見えてきます。
上記の例のように、リストアップしたものから具体的なデザインに落とし込めるように具体化していきましょう。
キーワードについては、ロゴタイプやロゴマークに組み込める端的な言葉のほうが、より見た人の印象に残りやすくなります。
ロゴというのはシンボル、つまりその企業・ショップの象徴であることを忘れてはいけません。
例えば、居酒屋のロゴを作るなら、お酒や料理ではなく、そのお店にいることで得られる価値観や空間をシンボルに表した方がいいでしょう。
「落ち着いた雰囲気・非日常的な体験・アットホーム」といったワードが出てくるはずです。
このワードを表すシンボルとしてロゴを作る必要があります。
その上で、お酒や料理のロゴにするなら問題ありませんが、象徴という点は必ず意識しておきましょう。
ロゴを制作した段階では、まだ開業したてや事業の成長中の場合が多いでしょう。
しかし、ロゴを制作する現在ではなく、未来にどのようになっているかを見据えてデザインをすべきです。
なぜなら、事業が成長するにつれて、ロゴのイメージにズレが生じてしまう可能性があるからです。
そのため、ロゴを制作する際は、企業・ショップおよび事業がどのような成長にしているかも考えるようにしてください。
ロゴを具体的にデザインする前に、タイプと色をどうするか決めておくと作業がスムーズになります。
デザイン経験がない方にとってはついつい忘れがちなチェックポイントなので、ぜひ覚えておきましょう。
まず、どのタイプのロゴを使用するのかを決めなくてはいけません。
どのタイプのロゴが自社に合っているかを吟味しましょう。
よくあるパターンとしては以下のようなロゴがあるので参考にしてみてください。
ロゴの色は、コーポレートカラーを取り入れたほうが統一感があるのでおすすめです。
例えば、コーポレートカラーが青色にも関わらず、ロゴに黄色を使っていては、印象が薄くなってしまいます。
この場合はロゴにも青色を用いることで統一感が生まれ、なおかつ認知されやすくなるでしょう。
また、業種・業界によってモチーフとなるカラーが異なります。
食品関連では赤色、士業系では緑色、医療系では青色といったように、それぞれの業種・業界の世界観に合わせた色が取り入れられることが多いです。
そのため、コーポレートカラーに加えて業種・業態で用いられるカラーを比較しながら、ロゴの色を選択しましょう。
ロゴのデザインを作成している途中で、イメージとずれてしまうケースも珍しくありません。
そこで次に、ロゴのデザイン作成中のチェックポイントについて解説します。
ロゴを使用するシーンは、Webサイトをはじめ名刺や看板などさまざまです。
その中でブレが生じないよう、一貫性・統一性を保つためのレギュレーションを決めておくことをおすすめします。
多くの企業やブランドで、ロゴのガイドラインを公表しているため、そちらを参考にするのがいいでしょう。
ロゴのカラーは、さまざまなメッセージを残すことができます。
例えば、セブンイレブンのロゴにはオレンジ・緑色・赤色が用いられており、それぞれ以下のような意味があります。
「朝から夜までお客様のオアシスでありたい」という気持ちを込めているそうです。
さらに、印刷物やインターネット上、どのような媒体でも意図したカラーで表現できるようルールを設けておきましょう。
上記のような用途に合わせてカラー設定をしておくと、意図した色彩が表現され、本来のメッセージを伝えることができます。
ロゴのフォントを指定しておくのも忘れてはいけません。
指定しておかないと、Webサイトでは角ばったフォント、名刺では丸みのあるフォントなど、統一感が失われる原因になるでしょう。
フォントを指定する際は、和文・英文だけでなく、ウェイトや文字詰めも設定しておくと、ブレがなくロゴの作成が可能です。
ロゴの余白もデザインをする際には重要です。
アイソレーションエリアは、上下左右をパーセンテージやpxで指定し、中央にロゴが配置されるのを基本に設定しておきましょう。
ロゴの最小使用サイズを決めておくと、縮小時に文字やアイコンが潰れず、キレイに反映されます。
どの用途で使用される場合があるのかを想定し、それに合わせてサイズの調整をしておきましょう。
ロゴの作成は、先ほどお伝えしたチェックポイントを守って制作すべきです。
では、NGなロゴのデザインとはどのようなものを指すのか、以下にまとめたので参考にしてください。
上記以外にもNGなデザイン例は多々あります。
ロゴ作成をする際には、先ほどお伝えしたチェックポイントが守れているかを確認しながら進めてください。
ロゴは、著作権について特に注意して作成しなくてはいけません。
時間をかけて納得のいくロゴが完成したにも関わらず、著作権や商標権を侵害している、となってはトラブルになる可能性が高いです。
では、ロゴ作成に関して、何を注意すればいいのか見ていきましょう。
当たり前ではありますが、他社がすでに使用しているロゴを流用したり、アレンジしたりするのはNGです。
流用やアレンジをしている時点で差別化ができておらず、なおかつ著作権を侵害する可能性があります。
自社や自店舗の顔になる部分なので、時間をかけてオリジナルで作成しましょう。
他社のロゴを参考にする程度なら問題ありませんが、流用・アレンジはしないようにしましょう。
著作権は写真・イラストにもあるので、ロゴに使用する場合には注意が必要です。
フリー素材の写真・イラストだとしても、商用利用が可能かどうかは調べてみなければわかりません。
もし、気になるようなら写真・イラストの提供者に直接確認するのが安心でしょう。
あまり知られていませんが、著作権はフォントにも存在します。
お気に入りのフォントといって無断で使用し、あとから著作権を侵害していたというケースも可能性としてゼロではありません。
写真・イラストだけでなくフォントの著作権にも十分注意しましょう。
ロゴのデータ形式が多数あるものの、必要最低限以下で紹介する5つを覚えておくと便利です。
ファイル形式 | 特徴 |
AI |
AdobeのIllustratorで書き出したファイル。
クリエイターがほとんど使用しているデータであり、拡大縮小でも劣化しない点が特徴。 また、容量も比較的軽く書き出される。 |
JPEG |
JPGとも呼ばれる画像圧縮形式で1,670万色のフルカラーに対応できる。
繊細かつ高画質な画像を扱いたいが、容量の大きさが気になる方におすすめ。 不可逆圧縮なので、元の画像に戻せず、透過処理は行えない。 |
PNG |
ラスター画像ファイル形式の1つ。
PNG-8(256色)とPNG-24(1,670万色)の2種類がある。 画像の透過処理やアニメーションに対応できるがJPGに比べるとファイルサイズが大きくなる。 |
GIF |
画像容量が小さく、色の数が少ないイラスト・ロゴに使用されるファイル形式。
256色しか扱えないが複数の画像を重ねられるためアニメーション動画を作ることができる。 |
紙に印刷したようなレイアウト画像を書き出すファイル形式。
データ編集には不向きなものの、容量も小さくメールに添付できる点から、確認用や請求書など幅広く利用されている。 |
この他にも
といったデータ形式もありますので、見かけた際には特徴を把握し、適切な使い方をしましょう。
業界・業種によって取り入れられるデザインの傾向があります。
参考になるように、どのようなロゴが作られるのか、業界・業種別で見ていきましょう。
食に関する業界では、食欲をかき立てる色が用いられる傾向にあります。
特に赤色やオレンジといった暖色系が取り入れられているロゴが圧倒的に多いです。
また、扱っている食品や料理のジャンルに対応する色を取り入れるケースも見受けられます。
例えば、和食は黒色や茶色、中華料理なら赤色・黄色・金色などです。
より細かな業種を見ると、居酒屋のロゴは、赤色やえんじ色の暖色系に、筆文字や手書きのフォントが用いられる場合が目立ちます。
レストランでは、フォーク・ナイフ・食器のようなカトラリーが取り入れられ、高級感のあるデザインが多いです。
カフェであれば落ち着いた雰囲気をイメージできるベージュやくすんだ緑色、モノトーンを取り入れるのもいいでしょう。
小売業界は取引先と接触する機会が多いため、清潔感や親しみやすいトーンでデザインされているロゴが多い印象です。
また、扱う商品のジャンルが絞られている場合は、関連する色を取り入れていると印象づけしやすくなります。
全体的には、爽やかな明るい色を用いるのが小売業界の傾向と考えましょう。
美容やアパレルはセンスが問われる業界なので、高級感やスタイリッシュさに重きをおいたロゴを掲げている傾向にあります。
ファッション業界に関しては、文字をメインにしたモノトーン調、美容業界はかわいさや愛嬌のあるロゴが多い印象です。
建築・不動産業界は堅実さ・信頼といった印象を与えるロゴにする必要があるため、自然と寒色系やモノトーン系の配色が取り入られている傾向です。
その中でも不動産は、顧客との距離が近いゆえに親しみやすさという点にも配慮されたロゴデザインが好まれています。
銀行や保険は信頼・安心といったワードがテーマになるので、青色や緑色などの寒色系が用いられる場合が多いです。
その中でも、情熱や成長といったイメージを与えるために赤色をポイントで取り入れている企業も見受けられます。
IT業界は知性や最先端技術のイメージが強く、青色系統をロゴに用いているケースが圧倒的に多いです。
シャープさ、スタイリッシュさを取り入れることで、よりITらしさを印象付けることができるでしょう。
流通業界は取り扱う商品の幅が膨大なため、あえてロゴタイプのデザインでシンプルにしている場合が多いです。
何かの商品やジャンルを専門にしているなら、その色をモチーフとするのもいいでしょう。
ゲームのロゴは一目で判別できるよう世界観を巧みに表現しているのが特徴です。
ジャンル・内容によって用いられるカラーは多種多様で、色鮮やかに表現されています。
スポーツのロゴは一目で何かわかるよう、使用するアイテムなどをモチーフにする場合が多いです。
アクティブでエネルギッシュな印象を与えられる色彩でロゴがデザインされている傾向にあります。
扱うペットをそのままロゴに取り入れ、かわいさや愛らしさが表現されたデザインがペット業界では見受けられます。
フレンドリーで親しみやすい印象や、飼い主とのつながりをイメージさせる家やハートを用いられるケースも多いです。
ロゴ作成サイトを用いる場合には、自分自身に合ったサービス・機能があるかが重要です。
では、どのようなポイントをもとに選べばいいのでしょうか。
ここでは、ロゴ作成サイトを選ぶポイントについて解説します。
ロゴ作成が初めての方にとっては、特に操作性がいいかどうかは重要です。
作成を始めたが、使いたい機能が探しにくい、入力画面がわかりにくいなど、ムダに時間を浪費してしまうのは効率がよくありません。
できればステップに従って作成するだけで、ある程度の基礎が完成するサイトが好ましいでしょう。
無料で利用できるロゴ作成サイトは多いですが、機能が制限されている、画像が荒いなど、品質に問題があるケースも少なくありません。
本格的にロゴ作成をしたいなら、無料でも品質の高いロゴ作成ができるかどうかも視野に入れましょう。
もし、納得のいくロゴが作成できない場合は、有料プランも検討してください。
テンプレート数が多いほど選択肢が増えるので、オリジナリティのあるロゴを作成しやすいです。
差別化できるロゴを作成するのは、見た人への印象づけを考慮するなら最低限必要になるでしょう。
そのため、テンプレート数が豊富であるかどうかはロゴ作成サイトの選定基準として重要です。
テンプレート数の豊富さに加えて、業種ごとにカテゴリ分けされていると、デザインが絞りやすくなるのでおすすめです。
業種ごとの傾向も自然と取り入れたデザインが作れるため、ロゴ作成初心者の方にとってはありがたい機能といえます。
海外のロゴ作成サイトの中には、日本語フォントに対応していない場合も多いです。
必ず英文・和文どちらのフォントにも対応しているロゴ作成サイトを選びましょう。
また、日本語フォントに対応していないサイトは、日本語非対応の場合も多いです。
英語がわからず、どの操作をすればいいのかわからないという手間も発生してしまうため、日本語対応である点も忘れずチェックしましょう。
ロゴにも流行があるので、更新頻度が高いサイトを参考にするのもロゴ作成サイトの選定基準です。
更新頻度の高いサイトは、ロゴも流行に合わせて作られているケースが多いです。
更新頻度の高いサイトを参考に、最新のトレンドを表現できるロゴ作成サイトかどうか、という点も重視しましょう。
今回は、ロゴのデザイン作成に関するチェックポイントや注意点について解説しました。
ロゴのデザイン作成をする際は、著作権に十分注意し、業界・業種の傾向を取り入れるべきです。
ぜひ、今回解説したポイントをもとに、自社・自店舗の印象を強く残せるようなロゴを作成しましょう。