CVR(コンバージョン率)とその計算式とは?平均値や正しく定義する方法を紹介
CVR(コンバージョンレート)について、計算式等の基礎情報から業界別平均値、改善方法、Googleアナリティクスの設定方法までご紹介します。
2022/9/22
公開日:2024/4/26
最終更新日:2024/4/26
マーケティングをする上でCV(コンバージョン)は絶対に覚えておかなくてはいけない用語です。
しかしこれからマーケティングについて知ろうとしている方の中には、CVが何を指しているかわからない方もいらっしゃるのも当然です。
そこで今回はCVとはなにを意味するのか、基礎知識からWebマーケティングでの使い方について解説します。
本記事を読めばCV・CVRをはじめとしたマーケティングへの理解が深まるはずなので、ぜひ参考にしてください。
なお、ホームページ作成をご検討なら、Wepageをご検討ください。
WebマーケティングでのCV(コンバージョン)とは、一言でいうなら達成目標あるいは成果です。
CV数が多いほど成果が出ていると判断でき、逆にCV数が少ないと成果が出ていないということになります。
Webマーケティング以外にも、ホームページやWebサイトのアクセス解析ツールでもCVが使われますが、達成目標や成果という意味では同じ意味です。
CVが達成目標や成果だと理解してもらえたところで、実際にどのようなCVがあるのか、具体例をみていきましょう。
例えば、以下のようなメディアでは、それぞれCVとして設定している項目が異なります。
上記は例であり、何をCVとするのかはメディアの性質や運用目的によってさまざまです。
SNSの運用目的が認知度の向上だった場合は、フォロー数やリプライ数をCVとしてもいいかもしれません。
さらに自社サイト・LPへの誘導も兼ねているなら、それらも加えた複数のCVを設定してもいいでしょう。
複数のCVを設定する場合は、数値を混合しないよう注意しなくてはいけません。
CVを設定することは、成果の出るホームページ運用を行うためにとても重要です。
正しくCVを設定できれば、ECサイトなら売れ行きのいい商品を見つける、あるいは購入されやすいレイアウトや導線の把握に役立ちます。
オウンドメディアなら、CVしやすいキーワードの発見にも活かせるでしょう。
また上記のような利点は、PDCAサイクルの高速化も期待できます。
メディアの課題を抽出し、どのような施策が効果的なのかを定量的に把握でき、それに伴った解決策の打ち出しが可能です。
解決策を実践した際にCVがどのように変化するのかも数値として表れ把握できるので、また課題・解決・実践といったPDCAサイクルを回しやすくなります。
CVには、大きく分けて以下の6種類があります。
ここでは、それぞれのコンバージョンの特徴について、簡単に解説します。
直接コンバージョンは、ホームページに訪れたユーザーが、設定した目標や成果をそのまま達成した状態を指します。
例えば、アパレル系のECサイトに訪れたユーザーが、一度も離脱せずにTシャツを購入した、などです。
一般的なCVといえば、直接コンバージョンを指している場合が多く、目標や成果を達成する際の理想の形ともいえます。
間接コンバージョンは、ホームページに一度訪れたユーザーが離脱し、再訪問時に目標や成果を達成した状態を指します。
例えば、初めて採用サイトへアクセスした際には離脱したものの、2日後に改めて採用サイトに訪れて応募フォームからエントリーした場合などです。
最近では、SNSやアプリなどで配信される広告から商品・サービスを認知後、検討・比較をしてからホームページへ訪れて購入といったケースが増えています。
そのため、どれだけ見込み顧客との接触機会を多くして想起してもらえるかが、現代のWebマーケティングには重要になりつつあります。
ユニークコンバージョンは、CVの人数がどのくらいあるのかを示します。
例えば、Aさんが3回コンバージョンに至ったとしても、ユニークコンバージョンは1です。
一方、Aさん・Bさん・Cさんがそれぞれ1回ずつコンバージョンに至った場合は、ユニークコンバージョンが3になります。
総コンバージョンは、CVに至った回数を指します。
例えば、Aさんが10回CVした場合、総コンバージョンは10として換算されます。
総コンバージョンは、ユニークコンバージョンと対になって覚えておくべき指標です。
10回CVしたAさんを例にみると、ユニークコンバージョンは1になります。
上記から、熱狂的なユーザーやファンはいるものの、新規顧客の獲得はできてないのが、総コンバージョンとユニークコンバージョンの計測でわかるはずです。
広告やホームページの運用目的に合わせ、それぞれのコンバージョンの理解も深めていきましょう。
クリックスルーコンバージョンは、一度広告をクリックしたユーザーが、何らかの経路を辿ってホームページに流れつきCVした場合の指標です。
広告クリック後にホームページにアクセスし、その後直接・間接どちらのコンバージョンでもクリックスルーコンバージョンとして計測されます。
ユーザーの動向を精密に分析し、どのような経路でアクションを起こすに至ったかを図るのに必要な指標といえるでしょう。
ビュースルーコンバージョンは、一度広告を見たがクリックせず、その後ホームページにアクセスしてCVした場合の指標です。
クリックスルーコンバージョンと似ていますが、広告をクリックしたかしていないかで分けられます。
ビュースルーコンバージョンでは、クリックはしていないものの広告を見ていることになるので、認知や想起を促せているかどうかの判断基準に用いられます。
アクセス数に対してCVがどのくらいなのか、その割合を算出した指標をコンバージョン率(CVR)と呼びます。
CVRが高いほど、訪れたユーザーが成果となるアクションを起こしていると判断でき、効果的なWebマーケティングができている証拠になります。
一方、CVRが低ければアクセスはあるもののアクションを起こすきっかけにはならなかったと判断できるでしょう。
CVRの算出方法については、「CV数÷セッション(サイト訪問者)数×100」で求められます(単位は%です)。
A/Bテストをした際など、CVRを比較してどちらがより効果的な広告・Webページなのかも明確にできるので、CVだけでなくCVRも覚えておきましょう。
一般的には、CVRは1%~3%が目安だとされています。
ただしCV設定を何にするのか、流入させるターゲット、業界などによってCVRの数値は異なるので、あくまで目安の数値として覚えておきましょう。
参考として、米国のRuler Analyticsが発表した情報(2023年1月)では、CVRの平均値は2.9%としています。
CVRについて、より詳しい内容を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
CVRの改善にはさまざまな手法が存在しますが、その中でもマイクロコンバージョンの設定は重要です。
マイクロコンバージョンとは、CVに至るまでの中間目標であり、ビジネス用語でいうならKPI(Key Performance Indicator)に近いものです。
例えば、ECサイトの商品購入をCVとした際、マイクロコンバージョンはショッピングカートに商品をいれる、該当商品ページをクリックするなどがあげられます。
マイクロコンバージョンは、CVに至るまでにどこで離脱しているかがわかりやすくなる点でも設定しておくのがおすすめです。
マイクロコンバージョン以外にも、ロジックツリーの活用や出向する広告の種類を見直すなど、内部施策と外部施策にわけて改善する方法があります。
詳しくは、以下の記事で解説しているので、気になる方はチェックしてください。
今回は、CV(コンバージョン)とは何か、基礎知識からWebマーケティングでの使い方について解説しました。
CVは広告やホームページで達成したい目標や成果の数値であり、主に6種類ある点を理解してもらえたはずです。
Webマーケティングにおいては、CVだけでなくCVRも確認し、どの部分を改善すれば効果が出やすいのかを定量的に判断できるようになりましょう。