ワードプレス(WordPress)とは 特徴をわかりやすく解説!
ワードプレス(WordPress)について、その種類やメリットデメリット、費用や開始に必要なものまで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
2022/7/15
公開日:2024/6/27
最終更新日:2024/6/27
「WordPressって聞いたことあるけどいくらかかるの?」
「自社のホームページ作成にWordPressを使用すべきか知りたい」
ホームページ作成にWordPressを使用している企業は多く、世界的にみても珍しいことではありません。
しかし、WordPressについてよく知らない方からすると、自社のホームページ作成に利用すべきかコストや特徴がわからず判断に迷ってしまうのではないでしょうか。
そこで今回は、WordPressでホームページ作成する際の料金や費用相場について解説します。
本記事を読めば、自社にWordPressが最適かどうか理解できるはずですので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、ホームページ作成をご検討なら、Wepageをご検討ください。
WordPressとは、全世界でトップシェアを誇るCMS(コンテンツマネジメントシステム)の一種です。
オープンソースソフトウェア(OSS)と呼ばれ、ソースコードが公開されており、誰でも無料で利用できます。
WordPressの特徴は、ホームページおよびブログの作成・更新が簡単で、誰でも利用できる点です。
これまでホームページ作成はHTML・CSSといった専門的な知識が必要でしたが、WordPressを用いるとそれらはさほど必要がありません。
また、プラグインという追加機能による拡張性があるため、イメージしているデザインやシステムを実装しやすい点も魅力です。
他にも、WordPressは世界中で使われているため不明点があればインターネットに情報が掲載されていることがほとんどです。行き詰まっても自己解決しやすいというメリットがあります。
上記の理由から、ホームページ作成にWordPressを用いるユーザーが多く、現在でもトップシェアをキープする実力をもっているのです。
現在でも、サイトのデザインに該当するテーマや便利な機能を持つプラグインが開発され続けているため、今後もWordPressの需要は増え続けていくでしょう。
WordPressを検討する際、調べてみると以下の2種類の存在を認知するはずです。
どちらもWordPressであることには変わりませんが、サービス内容が異なります。
まずWordPress.comですが、サーバー・ドメインが用意されているブログサービスのような形態を有しています。
サーバー・ドメインの用意をしなくてよい分の手軽さはありますが、WordPressが定めたルールの上でホームページの運用をしなくてはなりません。
例えば、テーマやプラグインを自由に選べず、広告の設置による収益化の制限がある、などです。
一般的に言われているWordPressは「WordPress.org」を指しています。
WordPress.orgは、ご自身で用意したドメイン・サーバーにワードプレスのソフトウェアをインストールして利用します。
そのため、カスタマイズの自由度が高くイメージしたデザイン・レイアウトのホームページを作りやすいです。
基本的にホームページを作りたいと考えた場合、このWordPress .orgを検討するといいでしょう。
WordPress.comの料金や特徴は以下のとおりです。
料金プラン |
無料:0円
Starter:月額564円 Explorer:月額1,128円 Creator:月額3,524円~ Entrepreneur:6,343円~ Cloud:65ドル エンタープライズ:年間25,000ドル~ |
特徴 |
・レンタルサーバー・プラグインの準備不要
・自動メンテナンスあり ・ホスティング機能搭載 ・セキュリティ対策の徹底 |
おすすめの人 |
・手軽にホームページ作成・運営がしたい人
・名刺代わりのシンプルなホームページを作りたい人 |
WordPress.comは、アカウントを登録するだけで利用できるサービス形態で、サーバー設定が必要ありません。
プラグインについても、WordPress.orgより準備を必要としないため、手軽にホームページを始めたい方に最適です。
ただし、いずれの料金プランもストレージの制限があるので、大規模なホームページを作る場合は相応のコストが発生します。
一方、WordPress.orgの料金や特徴は以下のとおりです。
料金プラン | 無料(サーバー・ドメイン代は別途必要) |
特徴 |
・多彩なテーマ・プラグインからカスタマイズできる
・容量100GB~ ・自由に収益化が可能 |
おすすめの人 |
・オリジナリティのあるホームページを作りたい人
・自社広告を利用したい人 ・拡張性・カスタマイズ性のあるホームページを運用したい人 |
WordPress.orgは、一言でいってしまうと自由度が高いCMSです。
そのため、WordPress.comよりも多彩なテーマ・プラグインでカスタマイズができます。
容量も比較的大きいので、画像や動画などを用いてインパクトのあるホームページに仕上げたい方にもおすすめです。
本格的な運用やオリジナリティのあるデザインで企業ホームページを作成したい場合には、WordPress.orgがおすすめです。
料金面でも、WordPress.orgならサーバー代・ドメイン代のみで十分な機能をもったサービスを利用できます。
自社にとってWordPress.comとWordPress.orgのどちらが適しているかわからない場合は、後者を選んでおけば間違い無いでしょう。
Wordpress.orgはインストール型のソフトなので、無料で使うことができます。
しかし、ソフトを扱うために必要なサーバーやドメインなどは、別途コストが発生します。
とはいっても、全て含めても、およそ1万円~3万円/年ほどの費用で運用が可能です。
完全無料で利用するのは難しい話ではありますが、決して大きな出費ではないでしょう。
では、WordPress.orgを利用する際に必要なコストについて、詳しく解説します。
今回は、自社でサーバーを用意するのではなく、レンタルサーバーを利用したと仮定します。
レンタルサーバーは提供会社によって費用が異なるものの、相場でいくと月額1,000~2,000円で利用可能です。
サーバー提供会社によっては初期費用が発生する場合もあるので忘れずに確認しましょう。
今回は、エックスサーバーの料金を目安に掲載しておきます。
スタンダード | プレミアム | ビジネス | |
初期費用 | 0円 | ||
月額費用 |
3ヶ月:1,320円
6ヶ月:1,210円 12ヶ月:1,100円 24ヶ月:1,045円 36ヶ月:990円 |
3ヶ月:2,640円
6ヶ月:2,420円 12ヶ月:2,200円 24ヶ月:2,090円 36ヶ月:1,980円 |
3ヶ月:5,280円
6ヶ月:4,840円 12ヶ月:4,400円 24ヶ月:4,180円 36ヶ月:3,960円 |
基本的には契約期間が長いほど料金は安く済みます。
そのため、長期運用を目的としたホームページ制作なら、契約期間も長いものを選択し、できるだけコストを抑えるのがおすすめです。
独自ドメインは取得費用と次年度の更新費用が異なります。
ただし、更新費用でもレンタルサーバー代よりはかからない場合がほとんどなので、大きな出費として捉える必要はないでしょう。
企業ホームページで使用されることの多い独自ドメインの費用相場については以下のとおりです。
ドメインの種類 | 取得費用 | 更新費用 |
.com | 1円~3,800円前後 | 1,100円~3,800円前後 |
.jp | 350円~6,000円前後 | 2,600円~6,000円前後 |
.co.jp | 4000円~6,000円前後 | 3,800円~7,700円前後 |
上記からわかるように、ドメインによって取得費用・更新費用が変わり、人気なものほど価格が高騰します。
もしドメインの種類にこだわらなければ、取得費用が1円のものも多く存在するため、探してみるといいかもしれません。
ドメインの取得・移管について詳しく知りたい方は、以下の記事で解説しているので参考にしてください。
ホームページを作成・運用する上でSSL化は必須です。
SSLとは、データの送受信を暗号化する仕組みで、第三者からの盗聴・改ざんを防ぎ、個人情報を保護する上で重要な役割をもちます。
Googleでは、SSL化されていないホームページはアドレスバーに「保護されていない通信」と表示される仕組みです。
そのため、SSL化をしていないと信頼のないホームページという印象を与えてしまうため、必ず設定しておきます。
基本的にはレンタルサーバー側でSSL化を無料提供しているので、費用はかからないものと考えましょう。
ただし、サイト運営者の実在を証明するためにSSLサーバー証明書を発行する場合は、費用が発生します。
SSLサーバー証明書の種類にもよりますが、年額で大体3万円~15万円前後です。
SSL化については、以下の記事で詳しく取り上げているのでチェックしてみてください。
WordPressには、あらかじめデザインがテンプレート化されているテーマというものが存在します。
このテーマは無料なものも多いですが、オリジナリティのあるものや充実した機能を利用したいなら有料テーマを検討すべきでしょう。
有料テーマは大体5,000~3万円前後で購入できる買い切り型です。
魅力的なデザインや機能をもった無料テーマもあるので、時間に余裕のある方は調べてみるといいかもしれません。
WordPressのテーマはあくまで任意であり、コストを抑えたいなら無料テーマの中から選ぶといいでしょう。
WordPressに追加機能を搭載させるためには、プラグインの導入が必要です。
プラグインもテーマと同様、無料で良質なものばかりですが、よりクオリティを求めるなら有料プラグインを検討しましょう。
価格はテーマよりも安く、大体数千円で購入できるものばかりで、買い切り型・月額課金型など、料金形態はプラグインによって異なります。
しかし不必要にプラグインを導入してしまうと、エラーが起こりやすくなるリスクが高まる点は注意が必要です。
そのため、闇雲にプラグインを導入するのではなく、本当に必要な機能なのかも含めて吟味し、重要なものを購入・搭載しましょう。
WordPressでホームページを自作する場合には、以下の点に注意が必要です。
それでは、それぞれの注意点について詳しく解説します。
WordPressでは、セキュリティとメンテナンスを行う必要があります。
WordPress.comの場合は自動でセキュリティとメンテナンスを実施しますが、WordPress.orgはご自身で行わなくてはいけません。
セキュリティやメンテナンスを怠ると、エラーによってホームページが表示できなくなるだけでなく、第三者から情報を盗聴・改ざんされるリスクがあります。
そのため、WordPressで自作を決めた場合は、必ず定期的なセキュリティおよびメンテナンス作業も並行して行うものだと認識しておいてください。
WordPressはカスタマイズの自由度が高い反面、それらには専門知識が必要になります。
専門知識をもっていなくとも、デザイン・コンテンツ制作は十分に可能です。
しかし、カスタマイズとなるとHTML・CSSだけでなくPHPやJavaScriptといったプログラミング言語を用いなくてはいけません。
もし専門知識がなく不安なようであれば、該当するカスタマイズを保有しているテーマやプラグインを見つけるなどで代用していきましょう。
高品質なホームページ制作には、デザインをイメージする想像力と形にするスキルの両方が必要です。
デザインについては、ギャラリーサイトなどから参考になるホームページを見つければいいかもしれません。
しかし、制作スキルになると多少の知識がなくては実現するのは難しいはずです。
WordPressは自由度が高くカスタマイズ性もある反面、それらを使いこなすには制作スキルが必要になる点は覚えておきましょう。
制作会社にWordPressでホームページ作成を外注した場合、ゼロから作成するよりも費用は安く済む傾向にあります。
専門知識・制作スキルをもったプロからすると、WordPressでのホームページ作成は比較的容易であり、工数・人件費が削減できるのが理由です。
相場価格としては、おおよそ以下のとおりです。
目的 | 相場価格 |
テンプレートを用いた基本的なホームページ | 約3万円~30万円 |
オリジナルデザインを用いた中規模なホームページ | 約30万円~80万円 |
充実したコンテンツや戦略的な大規模なホームページ | 約80万円~ |
テンプレートを用いたシンプルなホームページであれば、数万円で作成してくれる制作会社もあります。
また、WordPressで制作したホームページなら運用を自社で行いやすいので、ランニングコストも抑えられるでしょう。
WordPress以外でホームページ制作を外注した場合の費用相場について知りたい方は、以下の記事で触れているのでチェックしてみてください。
今回は、WordPressでホームページを作成する際の料金や費用相場について解説しました。
WordPressは2種類あり、基本的にはWordPress.orgがおすすめです。
WordPress.orgを利用するなら、レンタルサーバー代・ドメイン代含めて1~3万円あればホームページ開設ができます。
ぜひ本記事を参考に、ホームページ作成はWordPressが最適かどうか、予算と制作コストを照らし合わせて決めてみてください。