E-A-Tとは 高品質にするための要素やSEO対策のポイントを徹底解明
SEO対策に重要な「E-A-T」について、基本の説明から重要性、SEO対策とYMYLとの関連関連性と、具体的なポイント等について解説します。
2022/8/30
公開日:2022/10/28
最終更新日:2022/10/28
YMYLは、「Your Money or Your Life」の頭文字を取った造語で、検索エンジン対策においては非常に重要な領域になります。
本記事ではこのYMYLについて、該当のジャンルを具体的にご紹介するほか、これまでのアップデートの解説からSEO対策まで徹底解説いたします。
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YMYLは、「Your Money or Your Life」の頭文字を取った造語で、Googleが定めた「検索品質評価ガイドライン」の項目の1つです。
「あなたのお金と人生」という意味であり、健康や医療、投資や法律などが含まれています。
YMYLに該当するジャンルは、Googleが厳しく評価をするようになったため、個人や予算の割けない企業の参入は難しくなりました。
そもそも、なぜGoogleはYMYLを品質評価基準にしたのでしょうか。
その理由は、Googleが掲げるポリシーである「ユーザーファースト」が関係しています。
例えば、ユーザーが自身の体調の変化から病気を疑い、該当する症状+病気のキーワードで調べたとしましょう。
検索結果に信憑性の乏しいコンテンツが量産されていた場合、ユーザーの健康や今後の人生に影響を与えてしまいかねません。
中には、間違った治療方法で症状を悪化させてしまうような行動を喚起させるコンテンツもあるでしょう。
上記のような人の命に関わる内容に対して、低品質なコンテンツが乱立した検索エンジンを使いたいと思うユーザーはいないはずです。
そのため、特にYMYLの分野ではよりコンテンツの内容に信頼できるかを重視すべきだ、とGoogleが評価基準を厳しくしたのです。
ビジネスや政治、科学やITテクノロジーをはじめ、ニュースや時事に関するコンテンツはYMYLに該当します。
ただし、エンタメやスポーツといった将来の生活や生命に影響の少ない分野はYMYLに含まれません。
選挙や政府機関、社会福祉や法律問題に関するコンテンツもYMYLに該当します。
社会で定められたルールから逸れてしまうことを避ける、という点で、正しい情報の提供が求められるジャンルです。
投資や税金、ローン、保険といった金融系のコンテンツはYMYLの分野に含まれます。
例えば、誤った投資の仕方は借金にもつながり、人生に大きく影響すると考えられるからです。
商品・サービスの購入に関するページは、詐欺や個人情報漏洩といった犯罪につながるのでYMYLに含まれます。
購入や決済のページが誤っていた場合、検索エンジンの信用問題に関わってくるはずです。
そのため、より厳しい基準であるYMYLが適用されているのでしょう。
病気や治療、緊急対応に関するアドバイスや対処法についてもYMYLに該当します。
特に内容によっては命に直結するコンテンツとなるので、病院や医師といった専門機関や専門職の方が発信しているコンテンツが上位表示されている印象です。
宗教や障害、国籍や性別に関する集団やグループに関する情報や主張などのコンテンツもYMYLに含まれます。
学校選びや受験、就職、住宅情報といった人生の転機といえるジャンルもYMYLに該当します。
GoogleがYMYLに関する最初のアップデートをしたのは、2011年2月のパンダアップデートです。
コンテンツの品質に関わるアルゴリズムの変更で、以下のようなWebサイトがペナルティの対象となりました。
その後、2011年12月には、情報の鮮度によって評価が変わるフレッシュネスアップデートが行われました。
例えば、SEOの評価基準について調べた際に10年前の情報が出てきても、それらは今では通用しないものばかりです。
これでは正しい情報を伝えていることにはならないため、新しい情報を提供しているコンテンツを評価する、というアルゴリズムに変更されました。
2017年2月には、日本限定でウェルクアップデート(ウェルクアップデートとは通称のため、Googleが呼称しているわけではありません)が行われました。
これは、株式会社DeNAが運営するキュレーションサイト「WELQ(ウェルク)」にて、信頼性の低い記事が検索上位に乱立していたことが発端です。
ウェルクでは、主に美容・健康・医療に関する情報を扱っており、根拠のないあるいは無断転載した記事があると指摘されました。
当然、ウェルクにも問題があったわけですが、検索エンジンが低品質なコンテンツを上位表示させるのはいかがなものか、という非難もあったのです。
そのためGoogleでは、より現在のYMYLに近い、信頼性の高いオリジナルかつ高品質なコンテンツを上位表示させるアルゴリズムを実装したのです。
2018年1月には、医療・健康関連のコンテンツにてメディックアップデートがありました。
特に2019年3月のコアアップデートの前にメディックアップデートがあったため、検索順位の変動が目まぐるしく起こったようです。
以降、3〜4ヶ月に1回の頻度でアップデートが行われており、よりYMYLのジャンルは専門性や信頼性、権威性が重要視されるようになりました。
YMYLジャンルを取り扱う場合、高品質なコンテンツの提供といっても明確な基準が見えにくい部分があります。
そこでGoogleは、「E-A-T」と呼ばれる項目を満たすコンテンツが高品質だと、「検索品質評価ガイドライン」にて提示しました。
E-A-Tは上記の頭文字を取った略称で、専門的かつ権威性のある人物が発信する情報こそ信頼に足りうる、と考えるとわかりやすいでしょう。
例えば、犬の病気について発信する場合
といった部分を意識すると、E-A-Tに沿った高品質なコンテンツとみなされ、上位表示されやすくなります。
E-A-Tについては、以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はあわせて読んでみてください。
Googleのウェブマスター・トレンド・アナリストであるジョン・ミューラー氏は、オフィスアワーで以下のような発言をしています。
イメージしやすいのは、アダルトサイトの中にアダルトではないコンテンツを含んだ場合の判定です。
Googleでは、アダルトサイトの中にアダルトではないコンテンツがあったとしても、認識ができません。
そのため、アダルトではないコンテンツもセーフサーチに引っかかってしまい、全てのコンテンツがアダルトだと認識されてしまうのです。
このような誤認識が、YMYLでも起こりうるとジョン・ミューラー氏は発言しています。
現状、非YMYLジャンルはYMYLジャンルよりも上位表示させやすいからこそ、誤認識されるのは避けるべきです。
そのため、YMYLコンテンツ・非YMYLコンテンツはそれぞれ分けてサイト運営することが、SEO効果が高いといえるでしょう。
コンテンツはもちろんのこと、ユーザーにWebサイト自体を信頼してもらうための情報を充実させるのは、効果的な対策です。
例えば、以下のような情報があげられます。
簡単にいうと、Webサイトはどのような企業・人間がどういった考えのもとで運営しているのかをわかってもらえる情報を掲載すべき、ということです。
飲食店でも、調理をする人やキッチンが見えている方が安心できるのと一緒で、Webサイトも信頼してもらえる情報をアピールしていきましょう。
専門的なコンテンツに仕上げる場合、執筆者がどこの誰なのかを開示した方がより信頼性・権威性は高まります。
例えば、結婚式に関する情報の場合、どちらが信頼できる情報と感じるでしょうか。
上記だと、おそらくBの方が現場経験もあり、結婚事情も知っているため専門的かつ信頼できる情報だと感じるはずです。
ただし、ブライダルプランナーの資格を持っていると書くだけでは不十分なので、
上記の項目を追加して、執筆者情報も充実させましょう。
YMYLのコンテンツは、信頼できる情報かどうかが評価の大きな分かれ目です。
そのため、出来るだけ信頼できる情報を掲載するよう注力しましょう。
例えば、投資をしたいと考えている人の割合を掲載するため、自社内で意識調査のアンケートをしたとしましょう。
その際に、
と書くよりも、
と表現した方が、信頼できるはずです。
予算によっては、専門家や資格保有者に監修してもらうことができない場合もあるかもしれません。
そのときは大学や研究機関の論文や、政府が発表しているデータなど、公的機関の情報を参考にするといいでしょう。
もし参考・引用する場合は、必ず情報元をリンクするのを忘れないようにしてください。
万が一コピペだと判断された場合は、検索エンジンからペナルティを受けてしまい、上位表示が難しくなってしまいます。
YMYL分野に限ったことではありませんが、コンテンツがユーザーのニーズに的確に応えられているか確認すべきです。
情報を掲載する際、SEO対策として効果的なものとするには、網羅的な情報を詰め込んだコンテンツにするのが良いと考えるかもしれません。
たしかに、情報が網羅されたコンテンツは評価が高くなる傾向にありますが、それはユーザーのニーズに応えられていることが前提です。
曖昧な答えや本来のニーズに応えていないコンテンツは、情報の内容が薄くなる傾向にあります。
そのため、ユーザーのニーズに応えているということを前提としたコンテンツを意識して記事を制作しましょう。
インターネットの信号を暗号化して、第三者から盗み見されないように、WebサイトのHTTPS化(常時SSL化)を忘れず行いましょう。
Googleの評価項目にもHTTPS化があげられており、現代において必須の作業ともいえます。
HTTPS化されていないURLは、主要なWebブラウザであるGoogleChromeの場合「保護されていない通信」と表記がされるので、見た目にもマイナスな印象を与えます。
HTTPS化は簡単に行えるレンタルーサーバーも多いので、自社サイトも常時SSL化されているかは確認しておきましょう。
参考: 常時SSLでセキュリティ強化を
情報は新しいものほど評価されやすい傾向にあるので、今まで公開しているコンテンツも定期的に更新すべきです。
古い情報の中には、現在では間違っている内容の場合もあります。
そのため、見直しやリライトの意味も込めて、従来のコンテンツをチェックしてみてください。
インターネット上で自社名や商品・サービス名が言及されることを「サイテーション」と呼びます。
サイテーションはあくまでテキストで記載されている状態のことを指し、サイト等へのリンクはされていません。
実は、被リンクでなくてもサイテーションの獲得は権威性の向上につながり、Webサイトの評価に関与するのです。
もし、SNSやGoogleマイビジネスを運用しているのであれば、その媒体の中で口コミ及び社名などを言及してもらえるよう意識してみましょう。
YMYLジャンルは評価が厳しいため、非YMYLジャンルよりも上位表示されにくいです。
しかし、全く上位表示されないわけではありません。
E-A-Tを意識して高品質なコンテンツが提供できれば、上位表示や順位が上がる可能性は十分に考えられます。
YMYLのジャンルで低品質ペナルティを受ける可能性は大いにあります。
低品質ペナルティを受けたら、まずはE-A-Tの観点から、コンテンツを見直しましょう。
おそらく、どこかペナルティを受けるような内容が含まれているはずです。
ペナルティの原因をと思しき箇所を解消したら、改めてクローラーに評価されるまで待ちましょう。
YMYLで最も評価の高い対策というのはなく、各評価基準をクリアしていくことが効果的です。
E-A-Tを意識できているか、対策キーワードは含まれているか、コンテンツの質やユーザーのニーズに答えられているかをチェックしましょう。
今回はYMYLの基礎知識についてご紹介しました。
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YMYLジャンルはE-A-Tやコンテンツの質が大切だからこそ、デザインや制作スキルにリソースを割けない企業様も少なくありません。
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