CVR(コンバージョン率)とその計算式とは?平均値や正しく定義する方法を紹介
CVR(コンバージョンレート)について、計算式等の基礎情報から業界別平均値、改善方法、Googleアナリティクスの設定方法までご紹介します。
2022/9/22
公開日:2022/11/25
最終更新日:2022/11/25
ホームページやWebサイトが集客できているか判断する指標として「PV数」があります。
しかし、中には他の指標と勘違いして捉えられている場合も多く、使い分けや目標値を正しく設定するための知識が必要です。
そこで今回は、PV数とは何か、間違えやすい指標と目標値のポイントについて解説します。
なお、ホームページ作成をご検討なら、Wepageをご検討ください。
PVとは「ページビュー」と読み、Webページがどれだけ閲覧されたかを示す単位の1つです。
ユーザーがブラウザ上で該当するページを1回表示させるごとに「1PV」とカウントされます。
例えば、トップページに訪れたユーザーが、ページAとページBを開いた後に改めてトップページを開いたとしましょう。
そうすると、以下のようなPV数になります。
PV数は、1人のユーザーが何度同じページを開いてもカウントされるので、どれだけの人が来訪したかを計測するには向いていません。
ただし、アクセスした数という指標は測れるので、多くのWebサイトではPV数を基準に戦略を立てます。
しかしより効果的な戦略を考える場合は、PV数以外にも見るべき指標はあるので、多角的な視野を持つことが必要です。
訪問別PV数は、1ユーザーが1セッションにどれだけページを巡回するのかを表す数値です。
訪問別PV数が高ければ、ホームページ全体を見ている、あるいはユーザーにとって大事なページを繰り返し開いている可能性があります。
ただし、訪問別PV数が高いからといってホームページの目的が達成しているかというと、決してそうではありません。
例えば、ECサイトの場合は商品ページを巡回する傾向にあり、訪問別PV数は比較的多くなりやすいです。
しかし、訪問別PV数が多いのにCV数が少ない場合、
という原因が考えられます。
上記の場合は、ホームページの目的を達成しているとはいえないので、サイト内の構造や導線を改善しなくてはなりません。
このように、訪問別PV数はユーザーの動向を把握できる数値として、PV数と同様に大切な指標の1つです。
アクセス解析を行っている担当者の中でも、PV数と他の指標とを誤って捉えてしまっているケースを見かけます。
ここでは、PV数と間違えやすい指標の特徴について見ていきましょう。
セッション数は、ホームページに訪問してから離脱するまでを1セッションとし、どのくらいの訪問回数があったかを測る指標です。
セッションのタイムアウトはサイトやアクセス解析ごとによって異なりますが
などがあり、場合によっては1人のユーザーで2セッション以上をカウントしてしまうケースもあります。
セッション数は直帰率やCVRといった指標の母数に使われることもある重要な指標の1つです。
PV数をセッション数で割った数字を「ページ/セッション」と呼びます。
ページ/セッションは、1セッションでどれだけページの閲覧がされるかを測る指標です。
そのため、ページ/セッション数が多ければ、1度に複数のページを巡回していると判断できます。
また、ページ/セッションが1に近いほどページを巡回しておらず、そのまま離脱されている可能性が高いです。
1ユーザーがどれだけページを見てくれているのかを把握する目安として、ページ/セッションを活用します。
ユニークユーザーは、ホームページに訪問した人数を表す指標です。
一定期間内で、どれだけのユーザーがホームページを見てくれたかを確実に判断できる指標で、デバイスによって認識されます。
例えば、スマホでトップページに訪れたユーザーがページA・ページBを閲覧した場合のアクセス解析は以下の通りです。
一方、ユーザーが所有しているスマホとパソコンを使って、それぞれトップページとページA・ページBを見た場合、
以上のように、ユニークユーザー数は2にカウントされます。
一定期間内であれば同一ユーザーのアクセスは重複しないのが、PV数とは異なる点です。
企業やチームによって定義が異なってしまう用語にアクセス数があります。
アクセス数はセッション数を指す場合が多いものの、ユニークユーザー数やPV数として共有している場合もあるので注意が必要です。
そのため、アクセス数と呼ぶ場合には、必ず何の数値を指すのかを定義しておき、外注する際にも業者へ共有することを忘れないようにしましょう。
アクセス数やアクセス解析について詳しく知りたい方は、以下の記事に記載していますのでチェックしてみてください。
アクティブユーザーは、基本的にユニークユーザー数と同じ意味で捉えられます。
ただし、スマホのアクセス解析アプリの場合は、現在訪れている、あるいは利用しているユーザーを指します。
リーチとは到達率を指し、広告やSNSに接触したユニークユーザー数を測る指標の1つです。
リーチ数が多ければ多いほど、多数のユーザーに広告やSNSの投稿に接触してもらえたと判断できます。
ただし、実際の成約に至ったかはリーチ数で判断できないため、他の指標と組み合わせて分析・検証をするのが一般的です。
インプレッションは、広告やSNSの投稿がユーザーに表示される状態を指し、impと表記される場合もあります。
どのような状態で1インプレッションになるかは、広告やSNSなどの媒体によって若干異なるので注意してください。
例えば、1人のユーザーがトップページに訪れた際に、広告を2つ表示させていたら、
以上のような数値になります。
リーチ数は広告や投稿を見た人、つまりユニークユーザー数であるのに対し、インプレッション数は閲覧の合計回数です。
PV数に似た指標が混在するので、違いをしっかりと理解しましょう。
ユニークブラウザは、ブラウザごとにホームページの訪問者数を測る指標です。
仕組みとしては、ユーザーのブラウザにCookie(クッキー)を振り当ててカウントします。
ただし、ユーザー側でクッキーを拒否・削除した場合には計測が困難となり、正確な数値が測れない場合もあるでしょう。
ホームページの運用において、どのようにPV数の目標値を決めていけばよいのかお悩みの担当者様も多いのではないでしょうか。
PV数の目標値決定において最も大切なのは、どのくらいのアクセスで設定しているCVに到達するのか逆算する考え方です。
例えば、目標成約数が100CVで、現在のCVRが0.1%だった場合、PV数は10万PV必要になるでしょう。
このように、目標CVが明確になっているのであれば、逆算してPV数を決めるのがわかりやすいです。
また、以下のような方法で目標値を決めてもいいでしょう。
上記の方法どちらにもいえることが、達成できないような理想値を算出しないという点です。
よほどのことがないと短期間で爆発的にPV数が伸びることはなく、もし短期間で成果を出したいのであれば、広告運用に予算をかけなくてはいけません。
そのため、たとえ会社や部署が持つ売上目標が高いからといって、現実的ではない数値を目標にしないように注意してください。
現実的な目標値にするには、PV数以外にも
といったデータを集め、仮説・検証を繰り返していきましょう。
similarwebが2022年9月に発表している日本のPV数ランキングは、以下の通りです。
1位 | google.com |
2位 | yahoo.co.jp |
3位 | docomo.ne.jp |
4位 | youtube.com |
5位 | twitter.com |
6位 | news.yahoo.co.jp |
7位 | amazon.co.jp |
8位 | rakuten.co.jp |
9位 | wikipedia.org |
10位 | google.co.jp |
上位に表示されているのは、誰もが知っている、あるいは利用したことのあるWebサイトばかりなのがわかります。
上位の中でも多少の順位変動はあるものの、検索エンジンとして使われている分、「google.com」「yahoo.co.jp」は不動のツートップです。
PV数を確認するアクセス解析ツールの中でも、無料ながら充実したデータ収集ができるのがGoogle Analyticsです。
では、Google Analyticsを使って、指定期間内の全体PV数を確認する方法について見ていきましょう。
Google AnalyticsにはUA(ユニバーサルアナリティクス)とGA4の2種類がありますが、今回はUAの確認方法について解説します。
まずは、GoogleアカウントでGoogle Analyticsにログインします。
続いて、ログイン画面のサイドバーにある「ユーザー」の中にある「概要」をクリックしてください。
その後、画面内の「ページビュー数」をクリックするとレポートが表示されます。
もし、ページごとのPV数を見たい場合は、「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」の順でクリックしましょう。
Google Analyticsでは、PV数の推移グラフも確認できるため、さまざまな変化をデータとして分析できます。
特に、検索エンジンは定期的にアップデートを行っているため、アルゴリズムが変わった際のPV数の変化も確認できるでしょう。
また、何らかのエラーが起こっている場合にも変化がすぐわかるので、多様な活用方法があります。
PV数の増加はホームページへの流入が見込めるので、運営する方なら誰しもが増やしたいと考えているはずです。
では、具体的にどのような施策を用いればPV数は増えるのかを解説いたします。
長期的に安定してPV数を増やすには、SEO対策による検索上位表示が効果的です。
実際に、seoClarityが調査した検索順位によるクリック率の変化によると、1位は13.94%、2位は7.52%と、かなりの違いがあります。
順位 | クリック率 |
1位 | 13.94% |
2位 | 7.52% |
3位 | 4.68% |
4位 | 3.91% |
5位 | 2.98% |
6位 | 2.42% |
7位 | 2.06% |
8位 | 1.78% |
9位 | 1.46% |
10位 | 1.32% |
10位になると1.32%まで下がってしまうので、検索上位になればなるほどPV数の増加に期待できることがわかるはずです。
ホームページを検索上位に表示させるには、検索エンジンから評価を得る、つまりSEO施策を継続しなくてはいけません。
基本的には高品質なコンテンツの発信が大きな評価基準になりますが、細かなテクニックは多数あります。
以下の記事では、SEOに関する情報を記載しているので、気になる方はあわせて読んでみてください。
Web広告を出稿し、ホームページを宣伝すると、短期間でPV数を伸ばせます。
現在の代表的なWeb広告は以下のようなものがあります。
PV数だけでなくCV数にもこだわりたいなら、検索ワードに対して表示されるリスティング広告やリターゲティング広告がおすすめです。
単純なPV数の増加なら、ディスプレイ広告やアドネットワーク広告がいいでしょう。
このように、Web広告の種類によって得られる結果が変わってくるため、自社に適切な広告を選択すべきです。
うまく運用できれば、出稿してから数日でPV数の伸びを体感できるのが、Web広告の強みでしょう。
TwitterやInstagramを利用し、ホームページへの流入を誘導できると、PV数の増加に期待ができます。
具体的な施策としては、誰もが見てみたくなるような投稿文に、ホームページの記事リンクを貼り付ける、などです。
特に、Twitterのような拡散性に優れたSNSの場合、バズる投稿ができれば非常に多くのアクセスが見込めます。
そのため、ホームページ運用とあわせてSNSの運用を行っている企業も少なくありません。
ただし、SNSごとに利用ユーザーの属性や好まれるジャンルが異なるので、自社ホームページと相性のいいSNSを見つけて運用するようにしましょう。
ホームページ内を回遊しやすいように改善するのもPV数を増やすポイントです。
例えば、
などがあります。
ただし、ホームページ内を回遊しているのは、目的のページまでたどりつけていない可能性もあるので、導線にも注意しなくてはいけません。
ユーザーが求める情報を見つけやすい位置に設置した上で、回遊性の改善を施しましょう。
これまでPV数についてお話ししてきましたが、
という方も多いかと思います。
そこでご利用いただきたいのが「Wepage」です。
Wepageでは、CMSの提供サービスだけではなく、プロによる制作代行も展開しております。
そのため、ホームページの立ち上げからPV数が増えるコンテンツの制作まで、幅広くサポートが可能です。
また、本格的なホームページを自社で制作・運用したいという場合にも、弊社のCMSをおすすめします。
弊社のWepageは、豊富なデザインや素材、テンプレートを用意し、誰でも簡単にホームページ運用を可能にしたCMSです。
そのため、コンテンツ制作に充てるリソースの確保ができ、よりホームページ運用がしやすい状態を継続できます。
PV数についてお悩みの企業担当者様がいらっしゃいましたら、Wepageへご相談ください。
皆様からのご連絡、心よりお待ちしております。
今回はPV数について解説しました。
PVはホームページが表示された回数であり、どのくらいの流入が見込めるかの指標として使われます。
PV数の目標値を正しく設定できれば、より効果的なホームページ運用が可能となり、どのような施策をしていけばいいかも見えやすくなるはずです。
セッション数やユニークユーザー数など、間違いやすい指標もあるので、この機会にぜひ違いを覚えて、正しく分析・活用できるようにしましょう。