【2021年版】ASP型ネットショップサービス8選を徹底比較!
新型コロナウイルスの影響による実店舗の売上減少を補うためネットショップ開業を検討する企業や店舗に向けた、ネットショップ開業おすすめサービスのご紹介。
2021/1/21
公開日:2022/12/29
最終更新日:2024/11/11
ECサイトの構築において、ショッピングカート機能の実装を簡単にするのがASPカートシステムです。
ネットショップやECサイトの開設を考えている方は、ASPカートシステムという言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。
そこで今回は、ASPカートシステムについて、メリット・デメリットや選び方など、詳しく解説します。
本記事を参考に、ぜひご自身に最適なASPカートシステムを選んでみてください。
なお、ホームページ作成をご検討なら、Wepageをご検討ください。
ASPカートシステムは、ECサイトのショッピングカート機能や決済機能を簡単に実装できるように開発されたシステムです。
カートシステムをECサイトに合わせて開発・実装する場合、多額の費用や労力が発生するため、手軽に始めることができません。
一方、ASPカートシステムはリーズナブルな利用料金で、なおかつECプラットフォームとショッピングカート機能がセットで提供されます。
そのため、プログラミング知識がない方や予算が限られている個人事業の方でも、ECサイトの構築が容易にできます。
ちなみに、ASP(Application Service Provider)とは、インターネット上でソフトウェアやサービスを提供する、という意味です。
現代では「SaaS型」と呼ばれ、クラウド上にあるソフトウェアやアプリケーションを使用しているサービスの総称になります。
ASPカートシステムとは別に「パッケージ型」と「クラウド型」のショッピングカート機能があります。
パッケージ型は、ECサイト構築に必要なソフトウェアをパッケージ化して提供し、それをクラウド上で提供しているものが「クラウド型」と称されます。
パッケージ・クラウドの場合は、連携性やカスタマイズ性が高く、ECサイトのコンセプトに合わせて自由な使い方が可能です。
一方、ASPカートの場合は、ECプラットフォームをレンタルする形で提供されているため、比較するとカスタマイズ性は劣ってしまいます。
しかし、すでにある程度のデザインやネットショップ機能が搭載されているので、手軽さでいえばASPカートシステムに軍配が上がります。
ASPカートを導入する際のメリット・デメリットについて解説します。
ECサイトやネットショップの構築を考えている方は、メリットとなる部分が大きいか、デメリットを極力避けられるかを考えて見ていきましょう。
ASPカートシステムを導入するメリットは、主に以下の3つです。
・ECサイト運営に必要な機能が搭載されている
・初期費用・ランニングコストが安い
・アップデートや機能追加の手間がない
ではメリットごとに具体的に解説します。
ASPカートシステムは、ショッピングカート機能からショップデザイン・レイアウトまで、ECサイト運営に必要な機能が標準搭載されています。
誰でも簡単にECサイトを始められるため、ASPカートシステムを用いて、ECサイトを開設・運営する方の割合が年々増加しています。
EC業界の市場規模が拡大した要因の1つは、ASPカートの利便性の高さと考えていいでしょう。
ショッピングカートシステムを開発・実装するよりも、ASPカートシステムの方が料金は安いです。
提供する会社によっては、初期費用や月額費用が無料の場合もあり、ランニングコストが手数料のみのケースもあります。
特に、個人や限られた予算で運営をしなくてはいけないEC事業者にとっては、ASPカートの低コストは魅力的でしょう。
ASPカートシステムの保守・管理を行うのはサービス提供者側なので、アップデートや機能追加などの更新作業が必要ないのもメリットです。
利用者は、個別に更新・開発せずとも最新機能が使え、自然と購入者へ最適なインターフェースに成長していきます。
一方、ASPカートシステムのデメリットは、主に以下の2点です。
・オリジナリティを出しにくい
・外部システムとの連携がしにくい
上記を理解して、自身に合っているのかを考えながら読み進めていきましょう。
ASPカートシステムは、ショップ設立から決済機能までを共通のプラットフォームで提供しているサービスなので、独自性を出しにくいのがデメリットです。
「どのネットショップでもやっていないオリジナルのデザインで開設したい」となった場合、ASPカートシステムでは難しいでしょう。
ただし、ある程度カスタマイズ性のあるASPカートは存在するので、オリジナリティを出すことを前提とした選び方をするのもいいかもしれません。
ASPカートはCRM(顧客管理システム)などの外部システムとの連携がしにくい点もデメリットです。
連携ができるASPカートがあったとしても、連携可能なツールが限られている、あるいは追加費用が発生する場合が多いです。
もし外部システムを使う予定があるなら、連携ができるかも含めて慎重にAPSカートを選びましょう。
ECサイトの市場規模が拡大したからこそ、ASPカートシステムの需要も高くなりました。
だからこそ、さまざまなサービス・オプション機能の追加によって他社との差別化を図るASPカートも見かけます。
そのオプション機能の中に、オムニチャネルや越境ECも含まれています。
オムニチャネルは主にオンラインとオフラインの融合を前提とする戦略です。
例えば、実店舗とECサイトの在庫や顧客を連携して管理するといった機能が該当します。
越境ECは海外に商品を販売するECサイトを指し、決済機能も海外の決済方式に対応するといったオプション機能があります。
このように、ASPカートシステムにオムニチャネルや越境ECの機能が実装されていると、さまざまな業務体系・業種のサポートが実現可能です。
そのため、自社商品をどのような形式で販売したいのかによって、適切なASPカートシステムを選べるようにしましょう。
人気のASPカートシステムを5つピックアップしてご紹介します。
どのASPカートシステムがいいか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
BASE株式会社が提供しているASPカートシステムが「BASE」です。
初期費用・月額費用が無料で、発生する費用は手数料のみという破格のサービス体系を実現しています。
誰でも簡単にECサイト構築できる点から、現在ではショップ開設数180万店舗という実績を残しているのも特徴です。
決済手数料は、注文ごとに「3.6%+40円」と「3%」のサービス利用料で、合計で「6.6%+40円」かかります。
注文が発生しないと料金が発生しないため、手始めにネットショップを運営したい方、赤字リスクをできるだけ避けたい方にBASEはおすすめです。
株式会社フューチャーショップが提供するASPカートシステムがfutureshopです。
futureshopはアップデートが早いのが特徴で、Apple Payやオムニチャネルの導入をいち早く実践しています。
国内の外部ツール連携にも幅広く対応しているため、広告から顧客データの一元管理まで、活用できるシーンは多いです。
また、ショップ開設までの伴走支援や、個別無料コンサルなど、コンサルティング・サポートも手厚いのも魅力です。
サービス開始から19年経った今でも、サポート満足度90.3%を維持しているのは、futureshopならではの強みといえるでしょう。
GMOメイクショップ株式会社が提供するASPカートシステムのMakeShopは、クレジットカード決済手数料が業界最安水準な点が特徴です。
クレジットカード決済手数料は3.14%〜となっており、売上が多くなるにつれて他社ASPカートとの利益の差が大きくなります。
また、BtoB販売やサブスク購入といった形にも対応できるシステムや、豊富な決済方式とSNS連携など、多彩な機能が搭載されているのも魅力です。
最上位プランであるMakeShopエンタープライズに加入すれば、システムカスタマイズもできるため、よりオリジナリティのあるショップにもできます。
カラーミーショップはGMOペパボ株式会社が提供するASPカートシステムです。
サービス提供開始から17年間で、国内4万4,000店舗以上、総流通額1兆円以上の実績を誇ります。
月額費用と決済手数料のコストパフォーマンスがよく、ECサイトの売上規模が大きくなったとしても、徴収される料金でもったいないと感じることは少ないでしょう。
また、受発注や在庫管理に至るまで、スマホのアプリで対応できる点も、業務効率化の点でいえばメリットです。
安定感のあるネットショップ運営をしたいなら、カラーミーショップを検討しましょう。
株式会社SUPER STUDIOが提供するASPカートシステムがecforceです。
特にD2C向きの機能を豊富に揃えているため、消費者に届ける商品を扱いたい方にとっては最適なASPカートといえるでしょう。
また、ecforceは新機能のリリースが早い点も特徴です。
毎月10〜20個以上の新機能をリリースしており、自身のECサイトに必要な機能をピックアップしやすくなっています。
ノーコードでの制作だけでなくフルカスタマイズの制作もできるため、オリジナリティを出しやすい点も魅力です。
本格的なネットショップやブランド・商品のイメージをショップに反映させたい方は、ecforceを検討してみてはいかがでしょうか。
定期購入商品を販売したい方は、定期購入割引やサイクル設定ができるリピートカートの導入がおすすめです。
ここでは、定期購入特化型のASPカートシステムのおすすめをご紹介します。
テモナ株式会社が提供しているサブスクストアは、まさに定期購入特化型のASPカートシステムです。
仕入販売・顧客・受注・入金・在庫に関する業務を、サブスクリプション事業にフォーカスを合わせて管理できるよう設計されています。
また、成約率アップのための受注型チャットボットや、フルフィルメントサービスの提供もあるので、カートシステム以外のサポートも充実しています。
料金プランはスタンダード・プレミアム・エキスパートの3種類で、月額49,800円から利用可能です。
定期購入特化型のASPカートシステム選びに迷っているなら、サブスクストアを検討するといいでしょう。
株式会社FIDが提供しているASPカートシステムが侍カートです。
主にD2C事業やBtoC事業のマーケティングを支援しているため、定期継続に必要な戦略や機能が豊富に搭載されています。
実店舗とオンラインによるOMO戦略にもノウハウを持っている会社なので、システムだけでなく運営支援サポートまで対応可能です。
侍カートには全548種類の機能が搭載されているので、自身のECサイトに必要な機能が見つからない、ということはないでしょう。
単純なASPカートシステムの実装だけでなく、運営に関する支援もしてほしい場合には、侍カートがおすすめです。
株式会社ネットショップ支援室が提供している楽々リピートは、継続率97%以上を誇る今注目のASPカートシステムです。
定期購入・単品リピート販売に特化しており、D2Cに必要な機能がオールインワンで搭載されています。
サポート体制には、電話・メール・チャットを基本として、画面共有ツールでも対応してくれる手厚さも高継続率の秘訣でしょう。
わからない部分を総合的にサポートしてもらえるため、定期購入・単品リピート販売が初めての方でも安心です。
他カートからデータ移行も基本的にはできるので、乗り換えを検討している方にも楽々リピートはおすすめできます。
株式会社PRECSが提供しているのは、リピストと呼ばれる定期購入・単品リピート特化のASPカートシステムです。
導入実績は1,200社を突破し、年間流通総額が900億と、今人気急上昇中のカートシステムであることがわかります。
受注数と広告測定上の受注数の正確なデータ把握を実現、さらにはLTVの集計も広告ごとに算出可能です。
フォーム一体型LPやアップセル機能も標準搭載されているため、カゴ落ちの防止や顧客単価の上昇による売上アップに期待できます。
開店代行や乗り換え時のデータ移行も別途依頼できるので、ネットショップ運営に詳しくない方でも導入しやすいでしょう。
URL | https://rpst.jp/ |
リピートPLUSは、W2ソリューション株式会社が提供している定期通販特化型のASPカートシステムです。
デザインのカスタマイズ性に富んでおり、独自性のあるECサイトに仕上げられる点はリピートPLUSの強みといえるでしょう。
また、950を超える機能を搭載しており、フォーム一体型LPやステップメール、セット販売など、業種や商品別に最適なアプローチ方法が実現できます。
自動受注ワークフローや広告の効果測定のように、作業効率化の機能も多彩のため、日々業務に追われている事業者の労力削減にも期待できるでしょう。
月商ごとに3つの推奨プランが用意されているので、自身のECサイトの売上に合わせて選んでみましょう。
D2CやBtoCとは違い、法人に向けたBtoB特化のASPカートシステムも存在します。
ここでは、法人取引特化型のASPカートシステムのおすすめを4つご紹介するので、参考にしてください。
株式会社Daiが提供しているBtoB向けのASPカートシステムがBカートです。
1,500社以上の導入実績があり、最短3日で利用できる手軽さも利用企業が増えている要因でしょう。
会員ランクによる価格設定や、取引先ごとに扱える販売商品の管理など、役立つ機能が盛り沢山な点も魅力です。
カスタマイズ不要で毎月追加される新機能も、Bカートをおすすめする特徴です。
アプリでもECサイトを管理できるので、場所を問わずに運営・管理ができます。
株式会社アピリッツが提供しているBtoB EC特化のASPカートシステムがBeeTradeです。
BtoB ECには欠かせない基本機能がオールインワンで搭載されており、使いやすさにこだわったシステムに仕上がっています。
また、集客力・送客力向上のために、レスポンシブデザインやサイトマップ生成などのSEO対策が施されている点も魅力です。
開店ガイドや管理画面マニュアルを提供しているため、安心できるサポートがほしい場合はBeeTradeを検討してみましょう。
株式会社ネットショップ支援室では、BtoCだけでなくBtoB専用のASPカートシステムも提供しています。
BtoC機能も追加ができるので、顧客が企業・個人どちらも該当する場合は、楽々B2Bの導入がおすすめです。
FAXで届いた注文書を読み込むだけで、AIがデータ化する機能もあるため、データの手入力をしていた作業が一気に解消されます。
取引先と注文書によるやりとりが多い企業にこそ、楽々B2Bを導入し、業務効率化を図りましょう。
テモナ株式会社が提供するサブスクストアB2Bは、BtoB向けの定期購入特化型ASPカートシステムです。
サブスクストアB2Bは、士業やコンサル、レンタルサービスといった無形商材、食品・化粧品などの有形商材どちらでも対応できます。
サブスクストアB2Bは、士業やコンサル、レンタルサービスといった無形商材、食品・化粧品などの有形商材どちらでも対応できます。
上記で悩んでいる企業・事業者の方は、ぜひサブスクストアB2Bのシステム機能を活用し、業務の見直しと効率化を目指してみてください。
ASPカートシステムを選ぶ際に、これだけは抑えておきたいポイントについて解説します。
ぜひ、本項でご紹介したポイントをもとに、自社ECサイトに適切なASPカートシステムを選んでみてください。
基本的にASPカートシステムは外部連携ができないため、カート機能の範囲内で運営するのが最も効率的です。
そのため、自社のECサイト運営ではどのような課題があるのかを明確にし、課題を解決できるASPカートを選定しましょう。
ASPカートシステムの中でも、業種や商材によって向き・不向きがあります。
そのため、ASPカートシステムを絞り込んでいく際には、自社と同じ商材の利用店舗が多い、あるいは実績が多いかを確認しましょう。
公式サイトにある利用実績や導入事例を参考にすれば、自社に適しているAPSカートシステムかをある程度判断できます。
ASPカートシステム選定の一番重要なポイントがオプション機能です。
上記のように、ASPカートシステムごとに利用できる機能が異なります。
商品・サービスをどのような形で仕入・販売・管理するのかによっても必要な機能は変わるでしょう。
ECサイトを運営していくにあたって、どのような業務があるのかを洗い出しておくと、自社に必要な機能も見つけやすくなります。
また、日々のアップグレードによって使える機能が増えるASPカートもあるため、どれだけ提供先がサービスに力を入れているのかにも注目しましょう。
ECサイト開設当初はどうしても売上が上がらず、ランニングコストだけで増えてしまいがちです。
リスクを最小限に抑えたいなら、初期費用・月額費用がなるべく低いASPカートシステムを選びましょう。
もし、予算が確保できており、今後の売上の目処が立っているなら、初期・月額費用よりも機能面や操作面を重視した選定をしてください。
機能や料金も大切ですが、操作性についても運用のしやすさに直結するポイントなので同じくらい重要です。
基本的にはノーコードで直感的な操作ができるASPカートシステムが良いでしょう。
もしプログラミングの知識がある場合は、カスタマイズができるASPカートシステムの方が独自性を出せるのでおすすめです。
操作性の悪いカートの場合、慣れるまで時間がかかり、属人化する可能性もあるので注意してください。
スマホ対応は現代においてマストなポイントです。
まず、近年のインターネットの利用率はスマホユーザーの方が多くなってきています。
そのため、商品・サービスの購入をスマホから行う方のために、スマホ用のデザインに対応してくれるASPカートシステムが望ましいです。
管理側でも、常にPCの前で作業しているわけではない方は特にスマホで操作可能だと利便性は向上します。
スマホがあれば受発注や顧客の情報、売上のデータが見られるので、指示や対応がしやすいでしょう。
今回はASPカートシステムについて、メリット・デメリットや選び方について解説しました。
本来であれば費用と労力がかかってしまう購入に関する機能を、簡単に実装できるようにしたのがASPカートシステムです。
ぜひ、コストパフォーマンスよくECサイトやネットショップの開設を検討している方は、ASPカートシステムを活用してみてください。