ホームページリニューアルを成功させるには?進め方や失敗しないための注意点を解説
「ホームページそろそろリニューアルした方がいい?」そんな漠然とした疑問をお持ちの方に向けて、ホームページリニューアルのメリットや具体的な手順、実際に見直すタイミングかどうかの解説や、失敗しないためのポイントについて解説いたします。
2021/12/10
公開日:2023/2/28
最終更新日:2023/2/28
ホームページへのアクセス数に伸び悩んでいる、アクセス数はあるけど成約には結びつかない、といったお悩みを持つ方は多くいらっしゃいます。
そこで本記事では、課題はある程度わかっているものの、具体的にどうしたら改善できるのかわからない、という方に向けて、ホームページ改善施策とポイントについて改善例も含めてご紹介します。
なお、ホームページ作成をご検討なら、Wepageをご検討ください。
ホームページのアクセス数、つまり集客力を向上させるのに効果的な改善施策についてご紹介します。
今回は新規ユーザーの流入数を増やす施策をご紹介しますので、自社のホームページに取り入れられる項目があれば早速実践してみましょう。
コストをかけず長期的な集客力の向上を狙うなら、SEO対策が最適です。
SEO対策とは、簡単にいってしまうと検索エンジンの検索結果上位にホームページを表示させるための対策です。
ユーザーが検索するキーワードに対して、該当コンテンツを上位表示させると、新規ユーザーの獲得に期待ができます。
広告とは違い、ページの質を高めていくことで検索上位に表示されるようになるので、労力はかかるものの費用はかかりません。
また、一度検索上位に表示されたら、検索アルゴリズムに変更がない限りは大きな順位の変動はなく、長期的な集客が見込めます。
SEO対策のポイントとしては、ユーザーファーストのコンテンツを心がけることです。
キーワードに対してユーザーのニーズを網羅的に満たせるようなコンテンツを作成しましょう。
また、検索エンジンにページがインデックスされやすいよう、内部リンクを張り巡らせる点も重要です。
さらに、外部サイトからリンクしてもらう被リンク、店舗名やサービス名をSNSや口コミで言及してもらうサイテーションも評価の対象になります。
SEO対策についてより深く知りたい方は以下の記事で紹介しているので、チェックしてみてください。
PPC(Pay Per Click)広告とは、クリック1回ごとに課金される広告で、主に以下の3種類があげられます。
・リスティング(検索連動型)広告
・ディスプレイ広告
・SNS広告
リスティング広告は以下の画像のように、検索結果の上位に「広告」と表記がされた部分に表示されるページです。
自然検索結果よりも上位表示が可能なため、ユーザーへの認知やクリック率の上昇が見込めます。
広告運用は短期的に効果が出るため、ターゲットユーザーの検索キーワードを理解していれば、成約に結びつけることもできるでしょう。
ただし、ターゲットに合わせて適切な広告を選択しなくてはならないため、運用する際は慎重に行わなければなりません。
TwitterやInstagramのタイムラインやフィード部分に表示されるのがSNS広告です。
現代人はSNSを情報収集や娯楽の場として利用している場合が多いため、広告を活用すれば成約率の向上やリーチを広げるのに役立ちます。
ただし、SNS広告とはいえど種類が多く、どれを利用すればいいのかわからない方も多いでしょう。
そこで、簡単な比較図を以下にまとめておきます。
LINE | ||||
デモグラフィック | ◯ | ◎ | ◎ | ◯ |
興味関心 | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ |
曜日・時間帯 | × | ◯ | ◯ | × |
リターゲティング | △ | ◎ | ◎ | ◯ |
利用者の属性 | 10代〜30代の男女 | 10代〜30代の女性 | 30代以上のビジネスマン | 全年齢 |
上記のように、SNSごとに広告の設定や利用者の属性が異なります。
そのため、自社のホームページに流入したいユーザーに合わせ、SNS広告を使い分けるという考え方が重要です。
自分のホームページを改善する場合、以下の項目を検討すべきです。
では、なぜ上記5つの項目を重視すべきなのか、それぞれ解説します。
アクセスの量は、ページビュー数を見てしまいがちですが、セッション数を見た方がわかりやすいです。
ページビュー数はあくまでページを開いた数なので、1ユーザーが10ページ開いてもカウントは10PVになってしまいます。
一方、セッション数はユーザーがホームページに訪れて離脱するまでの回数なので、複数ページをまたいでもカウントは1のままです。
以上をふまえると、セッション数を増やせばページビュー数にも影響するのがわかりますね。
また、成約数が明確になっているなら、セッション数と成約率の関係性についても分析でき、課題が見えやすくなるでしょう。
もし、成約率は高いのにセッション数が少ないなら、アクセス量を増やす対策をすべきです。
一方、セッション数がある程度あるにも関わらず、成約率が低い場合には、導線やUIの向上を図るべきでしょう。
このように、見てほしいページが見られているか、セッション数をもとにして改善策を考えていくのが効率的です。
アクセスの質は、ユーザーのニーズに合わせてコンテンツが提供できているかを判断する指標になります。
例えば、直帰率が高い場合には、該当ページのファーストビューで、ユーザーのニーズと乖離が生まれている証拠です。
または、該当ページ自体の内容が求めているものと違う可能性もあるでしょう。
アクセスの質を図る上で、直帰率は非常に重要な要素を占めます。
直帰率とともに回遊率も見るべき項目です。
回遊率は、ユーザーがどれだけホームページ内を巡ってくれたかを判断する指標です。
アクセスの質が高いほど、直帰率は下降し、回遊率が上昇します。
では、どのように回遊率を上げればいいのかという点ですが、デザインと構造(導線)設計の改善が必要です。
ただ単純にホームページのデザインをリニューアルすれば、回遊率が向上するわけではないのが難しいところです。
古いデザインだから、かっこいいデザインの方がオシャレだから、といった理由のホームページリニューアルでもいいでしょう。
ただし、回遊率を上昇させるための改善策といった点では少しリニューアルを検討する説得力が足りません。
そこでおすすめなのが、自社を知らない人に対してホームページを見てもらい、第一印象で以下の項目が伝わるかを調査する方法です。
自社で想定している感想と、調査で得られた内容に異なる部分が多かった場合は、デザインのリニューアルを検討していいでしょう。
ユーザーの動向を誘導するには、構造設計を改善するのも大切です。
成約ページのクリック率が低い場合には、うまくユーザーを導けていない可能性が高いでしょう。
成約ページをわかりやすいボタンや配色にする、といったちょっとした工夫でも、クリック率は大きく変わります。
また、ユーザーがホームページに訪れて使いやすいと感じてもらえるのも、直帰率を抑えて回遊率を上昇させるのに効果的です。
UX(ユーザー体験)は、簡単にいうと「ホームページ上でユーザーが困っていることを率先して解決できるデザイン・コンテンツになっているか」です。
例えば、商品数が多いホームページを訪れたユーザーは、膨大なページ・カテゴリから目当ての商品をいちいち探さなくてはいけません。
そこで、あらかじめ検索窓を用意しておくと、ユーザーが商品名を入力するだけで目的の商品を見つけられます。
このような配慮がされたデザイン・コンテンツを通したユーザーの使い心地などを含めた一連の体験がUXです。
そのほか、
といったものも改善策としてあげられます。
ここでは、ホームページの改善で成功するためのポイントについて3つ解説します。
ぜひ、自社ホームページの課題と照らし合わせて、取り入れてみてください。
まず何より大切なのは、ファーストビューで大切な情報を伝えるデザインにする点です。
ホームページは、見るべきかどうか判断するのに3秒かかるといわれています。
そのため、ファーストビューでどれだけユーザーに興味・関心を抱かせて続きを読ませるかが重要なのです。
ホームページの種類にもよりますが、LP(ランディングページ)の場合は成約が目的になるため、
といった部分をファーストビュー内に取り入れてみましょう。
コーポレートサイトの場合には会社のイメージを伝えられるよう、
といったように、ユーザーへ信頼感を与えて、読み進める判断に至る要素を含んだファーストビューに改善してください。
ユーザーファーストのコンテンツこそ、現代のホームページにおいて成功する鍵を握ります。
インターネットで検索するユーザーのほとんどが、何かしらの不安を解消するためにホームページを訪れているからです。
ユーザーファーストとは、ユーザーの不安を取り除くデザイン・コンテンツになっているかで判断できます。
例えば、手作り食品のECサイトの場合、以下のような不安点があるはずです。
上記のような不安をひとつずつ解消できるコンテンツに仕上げていけば、ユーザーファーストのホームページができあがります。
また、不安を解消するには文章だけでなく画像・動画を併用するのもおすすめです。
例えば、生産者・販売者のプロフィールに顔写真を一緒に掲載する、食品の製造過程を動画で紹介するなどです。
ユーザーが安心して商品・サービスを購入できる、あるいは信頼を持って取引できるようなデザイン・コンテンツを意識しましょう。
ユーザーのアクセス数を増やすためには、キーワード選定とアクセス分析による改善も効果的です。
検索ボリューム(GoogleやYahoo!などの検索エンジンで特定のキーワードが検索された回数のこと)があまりにも大きいキーワードでは競合も強く、上位表示を獲得することは難しいでしょう。
そのため、おすすめなのがロングテールキーワードのコンテンツを量産して、ホームページ全体の評価を高めていく方法です。
ロングテールキーワードとは、2語・3語の語句を組み合わせて検索するキーワードで、ユーザーのニーズがはっきりしています。
例)
ロングテールキーワードは検索ボリュームが少なくなるものの、競合も比較的少なく上位表示させやすい点が特徴です。
ロングテールキーワードで上位表示させることができたら、アクセス分析をして、新たなキーワードを取得することもできるでしょう。
自然検索結果で上位表示ができれば、アクセス数の増加が見込めます。
そのため、キーワード選定とアクセス分析を並行しながら仮説・検証を繰り返し、検索エンジンからのホームページの評価を高めていきましょう。
ホームページを改善していく上では、伝えたいメッセージが正しく認識されないコミュニケーションバグが生じる可能性があります。
ここでは、ありがちなコミュニケーションバグとその改善例について解説していくので、自社ホームページで起こってないかも確認しながら読み進めてみてください。
ターゲットや自社の強みが不明瞭だと、ユーザーにメリットが伝わりにくくなります。
ユーザーは自分のための商品・サービス、あるいは情報だと認識することでアクションを起こすので、メリットの伝え方はとても重要です。
メリットが伝わりにくい場合は、あらかじめターゲットや価値を明示するのがおすすめです。
例えば、女性向けの引越しサービスを例にすると、
上記のようにターゲットを絞って明示しておくと、自分に最適なサービスだと認識されやすくなるでしょう。
また、提供価値の明示もメリットが伝わりやすくなります。
メリットの伝え方の工夫も忘れないようにしましょう。
ユーザーが知りたい情報をすぐに見つけられないのも、コミュニケーションバグとして考えられます。
特に商品・サービスの料金については誰もが知りたい情報なので、わかりにくく掲載してしまっていないか確認が必要です。
ホームページに訪れるユーザーが最も知りたい情報は、メニューバーやトップページにわかりやすく掲載するのが改善策です。
その際に、ユーザーの思考をふまえ、導線をうまく設計しておくのも忘れてはいけません。
ユーザーの悩みを解決する商品だとPRできたら、他のユーザーの意見が知りたくなるものです。
であれば、商品のメリットや料金を提示した後に、お客様の声といったコンテンツを設置するといいでしょう。
ECサイトでよくありがちなコミュニケーションバグが、商品数が多すぎてコンテンツが見づらい・気付きにくくなっている状態です。
一般的なホームページでも、伝えたいことをアピールしすぎるがゆえに見づらさが強くなるケースもあるので注意しましょう。
商品数やページ数が多すぎる場合には、検索窓やカテゴリー分けをして、目当てのコンテンツを見つけやすくするのが適切です。
また、情報の優先度を把握し、本当に伝えたいことに絞ってアピールするのもいいでしょう。
その際に、文字の大きさや色を変えて強弱をつけておくと、視覚的に認識しやすくなるので参考にしてください。
自社では理解できる用語でも、ユーザーにとって理解できるとは限りません。
そのため、専門用語ばかりのホームページになっていないかを確認しましょう。
専門用語ばかりのホームページになっているなら、誰もが理解できる言葉に書き直すのが最も効果的な改善法です。
どうしても専門用語を用いなければならない場合には、注釈や補足をつけてわかりやすく解説するといった配慮をしておきましょう。
商品・サービスに関して不明点があった場合に、ホームページ内で説明が不足しているとユーザーは不安を感じ、成約には至らなくなります。
不安を解消するコンテンツが大切になるため、商品・サービスやホームページの目的に合わせて詳細な説明を心がけなくてはいけません。
よくある質問としてFAQコンテンツを設けておくと、ホームページを運用する中でよく寄せられる質問を随時追加して更新できます。
また、サポートページを設置しておけば、ユーザーが疑問・不安に思ったタイミングで利用してもらえるはずです。
ホームページの内容だけでは購入や問い合わせなどの成約に至らない可能性もあります。
この場合、コンテンツはもちろん改善すべきですが、CTAボタンや成約を改善すれば解決するケースも考えられます。
CTAボタンを目立つ色・大きさにすることは簡単にできる改善策として覚えておきましょう。
また、成約ハードルを下げるのも改善として有効的です。
例えば、購入や問い合わせではなく、資料請求や無料お試しを成約に設定する方法があります。
購入や利用するに至るには少し抵抗があるから資料を読んで決めたい、あるいは無料で確かめてから決めたい、といった方を囲い込むことが可能です。
もし満足してくれた場合には、そのまま購入までつなげられるので、成約ハードルを下げるのも視野にいれておきましょう。
今回はホームページの改善施策とポイントについて解説しました。
課題は明確になっているものの改善策がわからない、という方にとっては、参考にしていただきやすい情報になったのではないでしょうか。
実のところ、ホームページにおいて改善する箇所はさほど多くはありません。
そのため、具体的な改善策さえ知ってしまえば、取り組みやすいのがホームページのいいところでしょう。
ぜひ、本記事を参考にして、効果的なホームページ改善を行ってみてください。