病院・クリニックのホームページ作成を解説

病院・クリニックのホームページ作成を解説

公開日:2021/2/26
 最終更新日:2023/10/31

病院・クリニックなどの医療機関がインターネットで情報提供を行う場合、まずは入口としてホームページを作成することが一般的になっています。
しかし、実際ホームページを作成するにあたり、どのようなページを作ればいいのか分からないという方が多いのではないでしょうか?

そこで、今回は業種別ホームページ運用法の第一弾として、医療向けホームページに必要なページと、そのページ内容についてご紹介していきます。

なお、ホームページ作成をご検討なら、Wepageをご検討ください。


01病院・クリニックのホームページの役割

病院・クリニックのホームページの役割

病院・クリニックがホームページをもつ役割としては、以下の3つがあげられます。

  • 患者が見つけやすくなる
  • 患者・取引先に信頼感を与える
  • 採用ツールとして活用できる

では、それぞれの役割について詳しく見ていきましょう。

1-1.患者が見つけやすくなる

病院やクリニックを探している患者から自院を見つけてもらえる点において、ホームページは大きな役割をもっています。

最近では、インターネットで病院を検索するのが一般的です。
だからこそホームページを作成し、地域や症状、受診する科を調べたときに、自院が表示されるように調整しておくべきでしょう。

うまくインターネットで表示されると、多くの患者が自身の病院・クリニックを認知してくれるはずです。

1-2.患者・取引先に信頼感を与える

ホームページに病院・クリニックの情報が詳細に記載されていれば、患者や取引先に安心感・信頼感を与えられます。

特に患者は、病院・クリニックでしっかりと診察をしてくれるかどうか不安になるものです。
また、在籍している先生やスタッフ、治療内容やアクセスなどの情報をもとに、来院するかどうかを決めるでしょう。
このときに情報が不確定だと、来院するのにためらいが生まれてしまいます。

患者・取引先に信頼感を与える上でも、どの様な病院・クリニックなのかをホームページで詳細に伝えていきましょう。

1-3.採用ツールとして活用できる

病院・クリニックのホームページは、患者や取引先に対してだけでなく、求職者へアピールする媒体としても活用可能です。

多くの求職者は、どのような病院、スタッフ・先生なのかを知るために、ホームページを閲覧します。
ホームページで「この病院・クリニックで働きたい」と思わせることができれば、採用活動において有利になるでしょう。

求人媒体へ出稿するのも方法の一つではありますが、より優秀な人材の獲得や採用率を向上させるなら、ホームページを制作するのも忘れないようにしましょう。


02病院・クリニックのホームページ作成をする前に

病院・クリニックのホームページ作成をする前に

せっかくホームページを作成するなら、より成果の出やすいものに仕上げてホームページでやり遂げたい目的を達成しましょう。
ここでは、病院・クリニックのホームページを作成する際に必要なコンテンツや項目について解説します。

いきなり病院・クリニックのホームページを作成するのではなく、本項目を読んでから必要な部分を明確にしていきましょう。

2-1.目的の明確化

ホームページ作成を行う上で、まずは目的を明確にすることが重要です。
明確な目的を持つことで、作成するページの方向性もイメージしやすくなります。

例えば、

診療(診察)内容を掲載することで、患者様の信頼を獲得し、より多くの新規患者様に来院していただく手段の一つとしたい。
頻繁にホームページを更新することで、「かかりつけ医」として患者様に認識していただきたい。

など、ホームページで実現したいことを予め決めておきましょう。

2-2.ターゲットの設定

地域密着型のかかりつけ医イメージ

目的の次に重要なこととして、ターゲットの設定を行います。

目的を持ってホームページを作成したものの、アクセス数・予約数に繋がらない場合、このターゲット層を明確にできていない可能性があります。

例えば、「地域密着型のかかりつけ医として患者様に認知していただく」ことが目的の場合、ターゲット層はその地域の方々です。

そこからさらに深掘りし、年齢層、家族構成、交通手段、診療内容のニーズといった、来院してくださる方の特徴や目的を具体的にイメージしたうえでホームページを作成することが重要です。

特に土地柄、車での来院が主になる場合、医院周りの駐車場情報や、何台までであれば自院の駐車場を利用できるかなど、車でのアクセス情報を詳しく記載しているのといないのとでは、来院を目的とした患者様側としては印象が大きく変わります。

また、よくある失敗例として、「とにかくかっこよく作りたい!」とスタイリッシュかつ動きのあるホームページを作ったものの、文字が小さくて見えにくい場合、高齢の患者様はどのような印象を持つでしょうか?

幅広い年代の方に見られることを考慮するのであれば、見やすい色、大きな文字で掲載することが適切です。

ホームページを閲覧するターゲットを明確にし、常にユーザーファーストなホームページ作成を心がけましょう

2-3.ホームページの目的とターゲットに合わせた情報の整理

地域密着型のかかりつけ医イメージ

目的とターゲットが明確にできたら、最後に患者様が実際に受診するイメージを考慮し患者様の視点(ユーザー視点)で自院を紹介します。

患者様が求めている情報は、治療のおこなわれる環境や実際にどんな先生が治療を担当するのか、治療の方針、治療例、料金などです。

その他、患者様が目的の医療機関までたどり着けるよう地図等で確実に誘導することや、インフルエンザ等の予防接種を実施している場合、その情報を掲載・更新する掲示板を設けるなど、患者様が必要としている情報を効率よくわかりやすく掲載することで効果の上がるホームページ運営が実現できます。

前述した文字の大きさや色合い、どのページに何の情報を載せるかも精査するものの一つです。

来院のみを目的に閲覧される方が多いのであれば、トップページは簡素に受付時間やアクセス方法など必要最低限の情報を載せているほうが分かりやすいでしょう。

ユーザーファーストが重要視される今、自身が患者としてそのホームページを見に来た場合、どういった情報を求めるのか、見やすいと感じるのかをイメージするとより良いホームページとなります。


03病院・クリニックのホームページに必要なページと事例

病院・クリニックなど医療機関のホームページに多く見られるページは以下の6つです。

1. ホーム(トップページ)
2. 医院紹介・医院案内
3. 交通案内・アクセス
4. よくある質問・Q&A
5. 予約
6. 診療案内

※当社調べ

3-1.ホーム(トップページ)

トップページは簡素に必要な情報のみを掲載しているケースが多いです。
これは閲覧する患者様の目的が「来院に必要な情報のみ知りたい」ということが大半だからです。

そのためトップページでは載せたい情報を精査したうえで、必要最低限の情報のみを掲載しましょう。

作成例:

キャッチコピー
医院を探しているユーザーに向けたキャッチコピーを発信し、ターゲットとしているユーザーに呼びかける役割を果たします。
コンセプト・方針
他医院と差別化するためには、医院としての「売り」をアピールする必要があります。例えば、診療に対しての技術や設備環境、先生の人柄、患者様への熱い気持ちを前面に押し出してアピールすることが非常に大切です。
症状別リンク(下層ページメニュー)
自身の体調が悪い場合を想定していただければ分かりやすいかと思いますが、病院を探す前にまず今の症状が「何の病気なのか」という疑問から、症状で検索し、病名を自身で把握しようとすることが多いのではないでしょうか?

下層ページに各症状の診察方法や詳細情報ページを設けている場合、各ページへのリンクを設置した方がより使いやすいホームページとなります。

※画像リンクなどで自分の症状と似た画像をクリックさせるというのも視覚的に分かりやすくなります
お知らせ
コロナ禍で最も利用用途が上がった掲載箇所でもあるかと思いますが、医院の受付予約や来院方法の変更、休診日、症状について記事を掲載している場合はその記事を更新した通知などをお知らせ欄に掲載します。運用面で必ず更新する箇所を設けることで、継続的な運用を行うことができます。
診療時間・アクセス・お問合せ先
閲覧しに来た患者様が最も確認したい情報のため、トップページには必ず載せましょう。
簡素に必要最低限の情報だけ載せ、駐車場の情報やアクセス手段(※電車などの情報)は下層ページに載せることも多いです。
ページイメージ画像

3-2.医院紹介・医院案内

作成例:

診療方針
医療の専門家として、納得いただける治療を行っていることや健康に関する支援を行っていることなどをアピールすることで患者様に安心感や信頼性を与えることができます。
診察・検査の進め方
前もって診察の工程や方法などをお知らせすることで、不安感を軽減させます。
外観・院内写真
実際にどんな所で治療を受けるのか知りたがっている方へ向けて、外観や院内の明るい写真を掲載しましょう。
できるだけ良いイメージを与えることで安心感も与えられ、治療に足を運びやすくする事が期待できます。
ページイメージ画像

3-3.交通案内・アクセス

作成例:

周辺地図
分かりやすい目印の入った周辺地図を掲載します。
さらに、詳しい地図を拡大して見られるGoogleMapなどへリンクを貼ることで、ユーザーの利便性が高まり、来院が期待できます。
道案内や駐車場情報
駅や目印からの道案内を文章で補足することで患者様が迷うことなく来院できるようにします。
また、車で来られる方のために駐車場の有無や周辺の駐車場情報なども記載しておくとより親切です。
その他:外観の周辺写真など
地図情報に加え、外観写真も一緒に掲載しておくと、地図を見るのが苦手な方でも、写真に写っている看板や目印等で見つけやすくなります。
ページイメージ画像

3-4.よくある質問・Q&A

作成例:

初診の場合の予約・受付方法
初診の方の場合、どのように受診すればいいのか分からないという方が多いため、Q&Aのページや「初診案内」という専用ページを設け掲載するケースが多いです。
保険や料金について
診察ごとの料金や保険の適用など疑問に思う点について掲載することで、患者様側の不安軽減にも繋がります。
その他
来院された患者様からよく質問されることなど、定期的に情報を更新していきましょう
ページイメージ画像

3-5.予約

作成例:

予約フォーム
近年のコロナ対策として予約制にした医院も多いのではないでしょうか?
お電話やフォーム等、予約方法を掲載したうえで必要なものや情報を提供していただけるページ構成にしましょう。

オンライン診療の予約をフォームで受付ける場合、お支払い方法や薬の受け取り方法、保健証の提示の仕方など必要なものに応じて記入項目を設ける必要があります。
問診表
フォームで運用する場合、あらかじめ問診票を送信する項目を作ることで、診察前に問診票の記載をすることが無くなり、手間の軽減に繋がります。
ページイメージ画像

3-6.診療案内

作成例:

各診療別の案内ページ
診療科目が複数ある場合、各診療別にどのような診察を行うかという情報や診察時間帯が違うこと、予約制であることなど診療のご案内を記載します。
また、その診療における近年の流行り病、症状における注意など患者様が役立つ情報を簡素に掲載するケースも多いです。
ページイメージ画像

04病院・クリニックのホームページ作成のポイント

病院・クリニックのホームページ作成のポイント

病院・クリニックのホームページ作成時のポイントについては以下のとおりです。

  • 医療広告ガイドラインを遵守する
  • スマートフォンにも配慮したページ作成
  • 保険適用の表記

上記を意識して作成すると、よりユーザーにとって見やすく、信頼できるホームページに仕上がります。
では、それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

4-1.医療広告ガイドラインを遵守する

医療行為を行う旨をホームページに記載する場合には、「厚生労働省」が定めた医療広告ガイドラインを遵守しなくてはいけません。
もし、医療広告ガイドラインに反する表現や内容を記載した場合には、6ヶ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が課される恐れがあります。

例をあげると、

  • 他の病院・クリニックよりも自院が優れていると宣伝する広告
  • 内容の虚偽および誇大表現を記載する広告
  • 法令上の根拠のない診療科名(糖尿病科・新生児科など)を利用する広告

上記のような項目が医療広告ガイドライン違反に抵触します。

他の病院・クリニックがやっているからといって、自院で取り入れて良いというわけではないので、必ず医療広告ガイドラインには目を通しておきましょう

4-2.スマートフォンにも配慮したページ作成

スマートフォンからのアクセス

ホームページ作成にあたり、もう一つ気にしなくてはならないといけないのが、閲覧する機器・デバイスについてです。

近年ではPCからだけではなく、手元のスマートフォンから簡単に情報を検索できるようになり、スマートフォンで閲覧される機会が格段に増えています。

特に医療向けホームページは、スマートフォンからのアクセスが7割近くを占めているという結果が出ています。(※当社調べ)

これは患者様が緊急で医院を探す際や、目的の診療を行っている医院を検索する際、PCよりも手軽なスマートフォンを使用することが多いからかと思われます。

そのため、ホームページ作成においても、ページに載せる内容を検討後、最後にスマートフォンで見た時にどのように見えるのかということを、PC閲覧時の見た目以上に気にかけてみてください。

公開後のページを自身のスマートフォンで確認してみて、見づらい、分かりづらいと感じるようであれば、スマートフォンでの閲覧時に見やすいと感じる構成・デザインに変更しましょう。

4-3.保険適用の表記

保険が適用するかどうかは、利用する側としては非常に重要になるため、必ず表記をしておきましょう。
表記をしておけば、保険適用だと勘違いして患者が利用してしまうトラブルを避けることができます。

実際、医療広告ガイドラインでも自由診療の料金は明記が必須であり、これはトラブルを避けるためでもあるはずです。
そのため、病院・クリニックのホームページでは、保険適用かどうかはわかりやすく表記しましょう。


05病院・クリニックのホームページ作成ならWepage

もし、これから病院・クリニックのホームページ作成を考えているなら、ぜひ当社の「Wepage」をご検討ください。

Wepage

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Wepageでは無料プランもご用意しております。
この機会にぜひWepageをお試しいただき、病院・クリニックのホームページが制作・運用しやすいかを確かめてみてください。


06まとめ

今回は、病院・クリニックのホームページ作成に必要な項目やポイントについて解説しました。

どのような業種であっても作成されるトップページ以外として、医療向けホームページでは、医院情報、診察方法、アクセス、よくある質問といった、来院するにあたり確認しておきたい情報が患者様から求められています。

また、デザインやコンセプトは、シンプルで見やすい、親しみやすさ、明るい色が好まれる傾向にあります。
患者様にとって見やすいページを作ること、よりユーザーファーストなページを心がけることで、アクセス数にも繋がっていきます。

また、医療広告ガイドラインや保険適用の表記など、注意すべきポイントもありますので、ぜひ本記事を参考にしていただきホームページの作成をご検討ください。


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