成長を続けるEC市場!最も手軽に始められるインターネット販売方法とは?
コロナ禍でも好調なEC市場。今ネット販売を始めるべき理由と最も手軽な販売方法をご紹介します。
2021/1/21
公開日:2023/3/24
最終更新日:2023/3/24
これから楽天市場に出店を検討しているものの、楽天市場は儲からないと聞いて悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
では、本当に楽天市場への出店は儲からないのでしょうか。
そこで今回は、楽天市場で利益の出ない店舗の特徴や売上アップの方法について解説します。
なお、ホームページ作成をご検討なら、Wepageをご検討ください。
楽天市場とは、楽天グループが運営する日本最大級のインターネット通販サイトです。
1997年に開設されて以降、ネットショッピング市場においては、AmazonやYahoo!ショッピングと並んで大きな存在感を示しています。
楽天市場には約5万6,000店舗が出店しており、2021年の国内EC年間流通総額は5兆円を突破する勢いです。
商品はグルメやファッションをはじめ、さまざまなジャンルが出品されており、登録数は3.6億点以上にものぼります。
経済産業省が発表している国内電子商取引市場規模を参考にすると、楽天市場の市場シェア率の推移は以下の通りです。
国内EC市場規模 | 楽天市場 | 楽天市場の市場シェア率 | |
2019年 | 約19.4兆円 | 約3.9兆円 | 約20.1% |
2020年 | 約19.3兆円 | 約4.5兆円 | 約23.3% |
2021年 | 約20.7兆円 | 約5.0兆円 | 約24.1% |
徐々に楽天市場の市場シェア率が増えているのがわかります。
最新の情報ではないものの、楽天市場の平均月商は約320万円といわれています。
EC市場の規模が拡大している点を考えると、2022年の平均月商は増えていると考えられます。
また、平均的な月商なので、320万円以上を狙える可能性もゼロではないでしょう。
楽天市場に出店をすると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
以下に出店のメリットを紹介していきます。
楽天市場は国内でもトップレベルのシェア率を誇るECモールのため、集客力の高さがあります。
月間で5,000万以上のアクティブユーザーがいる点を考えると、出店をするだけである程度の集客力は見込めるでしょう。
そのため、新規参入だとしても商品力やPR力があれば、十分に収益を生むことができます。
楽天市場では、楽天カードの支払い、楽天グループのサービス利用によって貯まる楽天ポイントを利用できる点も魅力です。
人によっては、楽天ポイントを使う・貯めるために、楽天市場であらゆる買い物をするユーザーもいます。
そうなると、自然と楽天市場に出店することが多くのユーザーの目に留まるチャンスになってきます。
楽天市場では、専属のECCコンサルタントが運営のサポートをしてくれます。
運営に関する悩みや不安をはじめ、どのような広告の打ち出しをすべきかも相談可能です。
コンサルタント以外にも、ネットショップのノウハウを学べる「楽天大学」や、ショップオーナーが参加する定期的なカンファレンスも開催しています。
楽天市場では、「楽天スーパーSALE」や「お買い物マラソン」といったような大規模なセールやキャンペーンを実施しています。
ユーザーにとってお得な期間になるため、自然とアクセスが増え、商品の購入率も高まるでしょう。
自店舗でセールやキャンペーンを行うよりも、認知度が高く流入数にも期待ができます。
楽天アフィリエイトを用いれば、より自社商品の認知度や購入率をアップできる可能性があります。
ブログやホームページで楽天市場の商品を紹介したリンクから、ユーザーが購入すると、金額の数%が報酬として支払われるのがアフィリエイトの仕組みです。
集客戦略の方法として楽天アフィリエイトがあることを覚えておくと、より利益の出しやすい店舗になるでしょう。
楽天市場では、広告や店舗の運営サービスが充実しています。
Webサイトで広告を出稿しようとすると設定が難しいものの、楽天市場では手軽に設定可能です。
リスティング広告やバナー広告など、多様な広告の出稿ができるため、予算やターゲットに応じて柔軟に運用できます。
また、クーポンやポイントの付与・発行も簡単なので、出店が初めての方でもすぐに操作に慣れるでしょう。
楽天市場へ出店しても売上が伸びず、閉店しなければならなくなった、という話をよく耳にしたことがあるかもしれません。
では、なぜ楽天市場への出店は儲からないのか、理由について解説します。
楽天市場は手数料が高いといわれます。
実際に発生する手数料を以下にまとめました。
参考URL:サービス・料金詳細 -楽天市場-
大手ECモールでは、集客力や利便性に期待できる代わりに、手数料が高い傾向にあります。
もし、手数料が気になるなら、「BASE」や「STORES」といったECショップサービスを利用することも検討しましょう。
楽天市場は約5万6,000店舗もあるため、競合が多い状況で勝ち残らなければいけません。
同じジャンルの商品を販売するにしろ、どのように自社の商品に魅力を感じてもらうかを考えなくてはいけません。
また、自社よりも先に出店している店舗だけでなく後発でも競合は増えていくでしょう。
そのため、常に商品力や企画力によってユーザーに見つけてもらい、購入してもらう努力を継続しなくてはいけません。
他店舗でも取り扱いのある商品を販売する場合は価格競争になりやすく、利益率が低下しやすいです。
他店にはないプラスのサービスを提供できるなら別ですが、全く同じならユーザーは安いほうを選びます。
そうなると、他店で価格を下げたら自店舗も下げる、という状態を繰り返してしまい、商品が売れたとしても利益が少なくなるのです。
価格競争から脱するには、価格以外で価値を高める、あるいは取り扱うジャンルの再検討を行うといいでしょう。
楽天市場では、顧客との電話・メール対応はもちろん、出荷や配送手続き、ショップページなどの作成も自身で行わなければなりません。
そうなると、運営業務に時間を取られてしまい、他業務に割くリソースが不足してしまいます。
商品開発や開拓、リピーター獲得への施策に充てる時間がなくなると、徐々に顧客が離れてしまう可能性もあるでしょう。
もし予算に余裕があるなら、運営業務の外注化という手段もあります。
しかし、そうなると相応の費用が発生してしまうので、結果として利益が低くなり、思うように儲からなくなるでしょう。
楽天市場独自のガイドラインに沿ったショップ運営を心がけていかなくてはならず、制限されることで差別化がしにくいのも儲からない理由のひとつです。
例えば、以下のようなルールがあります。
ガイドラインに従わない運営が発覚した場合は、店舗で商品を販売できなくなってしまうペナルティを受けるでしょう。
決められたルールの中で差別化をしなくてはならず、ネットショップ運営初心者の方にとっては頭を悩ませる制限といえます。
楽天市場では、1店舗に1人専任のECコンサルタントがサポートしてくれるのが特徴です。
しかし、コンサルタントによって対応の差があり、知識やノウハウ、レスポンスのよさが異なります。
上記のような対応が積み重なり、結果としてショップの売上に悪影響を与えるケースもあるでしょう。
ECコンサルタントはあくまでサポートなので、基本は自身で知識・ノウハウを習得し、頼りすぎないスタンスでいるのがいいかもしれません。
楽天市場への出店で利益を出している店舗もあれば、利益が出ない店舗もあります。
そこで次に、楽天市場で出店しても儲からない店舗の特徴について見ていきましょう。
ビジネスで儲かるためには、利益率の高い商品を売るのが効率的です。
しかし、よく売れるからといって利益率を度外視して商品を販売していると、赤字リスクを高めてしまいます。
特に楽天市場では手数料が高く、発送に必要な資材や配送料、広告費用も考えなくてはいけません。
商品単体での利益率ではなく、トータルコストを考えた正しい価格設定が必要になるでしょう。
低価格の商品をメインに利益を出そうとしている店舗も、儲からない特徴の典型的な例です。
例えば、100円で50円の利益が出るよりも1万円で3,000円の利益が出るほうが手元に残る資金は多くなります。
利益率だけでなく価格帯も考慮した上で、商品選定をすべきです。
あくまで低価格の商品はサブとしてラインナップさせておくほうが、利益は出しやすくなるでしょう。
入り口商品や売れ筋商品を用意していないのも儲からない店舗に見られるケースです。
ユーザーがショップで購入するきっかけとなる入り口商品があれば、そのほかの商品もチェックしてくれる確率が高まります。
また、あのショップといえばこの売れ筋商品、というイメージがあると、より必要時に想起してもらいやすくなるでしょう。
楽天市場で、ただ商品を出品すれば売れるのは珍しいケースです。
多様な販売戦略に生かせるように、入り口商品や売れ筋商品を数種類用意しておきましょう。
ニッチな商品を取り扱うのは戦略として有効的ですが、あまりにもニーズのない商品を扱うのはよくありません。
販売する際は、インターネットで一定の検索数がある商品なのかを事前に調べておきましょう。
そう考えると、トレンドの商品や季節によって需要のある商品は、検索数も多く期待ができます。
どうしてもニーズのない商品を取り扱いたい場合には、需要のある商品と一緒に見つけてもらうような導線設計をするといいかもしれません。
低コストで商品を販売したいという気持ちはわかりますが、品質が悪いものを販売してしまうとクレームにつながります。
クレーム対応は時間がかかってしまうケースが多く、他業務に充てる時間が少なくなるでしょう。
また、低品質な商品は、低評価の口コミが多くなります。
多くのユーザーは口コミを参考に購入の判断をしているので、次第に購入率が減少し、利益が出なくなってしまう可能性が高いです。
商品の品質は顧客満足度にも関与する重要な部分なので、妥協はしないようにしましょう。
配送までの日数がかかってしまうと、不満に感じる顧客も多くなり、他の商品や店舗で代用してしまう可能性があります。
全く同じ商品を取り扱っているなら、配送までの日数が短いほうを選ぶのは当然の選択です。
オーダーメイドや取り寄せなくてはいけない商品の場合は仕方ありませんが、それ以外の場合には迅速に出荷できるようにしましょう。
楽天市場への出店で利益を出すためのポイントについて解説します。
マーケティングや経営のノウハウにもつながることなので、ぜひ全てを実践できるようにしてください。
他商品・他店の事前リサーチをすることで、顧客ニーズの把握ができます。
顧客がどのような商品を求めているのか、あるいは他店舗の商品の強みを取り入れることができないのか、という部分を分析しましょう。
さらには、自店舗の商品の特長や価格帯、販売戦略の見直しができます。
競合店舗と比較して、どのような点が差別化できるかが明確になると、ユーザーに自店舗の魅力を最大限にアピールできるようになるでしょう。
また、競合の商品の価格帯を把握できれば、適性価格帯での提供も可能です。
価格競争になったとしても、安くしすぎないことで一定の利益が確保できるので、他商品や他店の事前リサーチは必須といえます。
参考: 競合分析で他社を理解しよう
利益計算とキャッシュフローを正確に把握する点は、ネットショップ運営をする上で非常に重要です。
どのくらいの利益で、キャッシュがどれだけ得られるのか、という流れを理解しなくては、適正な価格帯を決めかねてしまいます。
例えば、商品の価格を決める際は、仕入れ値だけでなく楽天市場の手数料や発送のための資材・梱包費用も考慮した上で決めなくてはいけません。
単純に仕入れ値に対して価格を決めると、赤字になる可能性が高いでしょう。
また、楽天市場では定期的にセールやキャンペーンも行っているので、どのくらいの値引きや金額負担ができるのかも試算しておくべきです。
ショップで商品が売れると新たに在庫を確保しなくてはなりませんが、売上金が反映されるのに時間がかかります。
売上金が反映されるまでの間に資金が枯渇しないかどうか、という点にも注意を向けるようにしてください。
楽天市場で儲かるためには、提供しているサポートを最大限に活用すべきでしょう。
例えば、楽天市場が運営している「楽天大学」では、マーケティングや画像の撮影・編集についてのノウハウを学べます。
経営に関する知識なら幅広く取り扱っているので、この機会に知識として吸収しておくといいでしょう。
また、専任のECコンサルタントからは、自店舗に最適なアドバイスを受けられます。
ネットショップを初めて運営する方、あるいは売上をもっとあげていきたいと考えている方こそ、楽天市場のサポートを積極的に活用してみてください。
商品の認知度が上がる施策を行えば、Web上での検索数も増えるため、結果的にショップへの流入数も多くなります。
例えば、以下のような方法で商品の認知度をあげられるでしょう。
コストをかけない施策であるほど、利益を出しやすくなるため、工夫を凝らしながら商品の認知度を高めてみてください。
利益率を上げられると、その分得られるキャッシュも増えるので、仕入れや販売価格の見直しを行いましょう。
上記のような方法を用いて、利益率を上げられないか検討してみてください。
今回は、楽天市場への出店について利益の出ない店舗の特徴や売上アップの方法について解説しました。
楽天市場に限らず、ただ出店しているだけでは儲からないのは当たり前のことです。
競合が多く差別化は難しいものの、商品力や利益率を高めていけば、決して儲からないわけではありません。
ぜひ、本記事を参考にして利益の出せるショップを楽天市場に出店してみてください。