ランディングページの作り方や注意点、おすすめツールを紹介!
ランディングページとは商品の購入などの目的に特化した広告のようなホームページです。ランディングページの制作手順、注意点から便利なツールまで、ランディングページのことについて幅広く解説します!
2021/12/10
公開日:2023/3/24
最終更新日:2024/9/30
Googleの検索結果や、ページに表示される広告画像をクリックした際に表示されるページは、「LP(ランディングページ)」と呼ばれています。
このランディングページを制作するには、「コーディング」と呼ばれる作業が必要です。
しかし、ホームページ制作やプログラミングをしたことがない方にとっては、コーディングといわれてもピンとこないでしょう。
そこで今回は、ランディングページを制作する上で必要なコーディングの作業を初心者向けに解説します。
本記事を読めばランディングページとコーディングとはなんなのか?ご理解いただけると思います。
なお、ホームページ作成をご検討なら、Wepageをご検討ください。
ウェブ広告やショッピングサイトなど、インターネット上でビジネスをする際に「ランディングページ(LP)」と呼ばれるページを目にしたことはありませんか。
バナー広告やGoogleなどの検索結果をクリックした利用者が、目的のページに「ランディング(着地)するページ」という意味で使われます。
自社商品やサービスを1ページで分かりやすく紹介するページが多く、問い合わせや商品購入などの機能が実装されている場合もあります。
基本的にはブラウザで表示されるウェブページの一種なので、画像やテキストを表示するためにHTMLやCSSなどを使って行う作業(コーディング)で制作を行います。
「コーディング」と「プログラミング」には明確な違いはありません。
強いて違いを挙げるのであれば、「コーディング」は「プログラミング」の一部で、共通する部分は「コード」(コンピューターが理解する文章)を書く作業ということです。
また「プログラミング」には「コード」を書く作業以外にも、「設計」や「テスト(デバッグ)」などプログラムを完成させるために必要な別の作業が含まれています。
大人数が関わるプログラムの場合には分業が行われるために、「コード」を編集する作業は「コーディング」として分けて考えられるようになりました。
そのため「コーディング」する職業を「コーダー」、「プログラミング」をする職業を「プログラマー」と使い分けている場合もあります。
ランディングページを制作する場合、仕様に沿ってHTMLやCSSでコードを書く作業が主になるために「LPコーディング」と呼ばれます。
ランディングページを制作する場合の作業工程を5つに分けて紹介していきます。
業務が分業化されている場合にはコーディングと直接関係ない作業工程も含まれていますが、ページを制作する際に他の工程を理解するのも重要です。
ランディングページ以外のウェブページでも同様ですが、ページの仕様が決まっていない場合には、最初は制作するページの目的を決定します。
目的を決めずに制作を始めてしまうと、利用者に意図が伝わらないページになってしまうので、最初にページが伝えたい目的を明確にします。
例えば「ブランドの紹介」や「情報の収集」、「商品の販売」などが目的に成り得ます。
次に、「流入方法」と「誘導先」を考えます。
「Googleなどの検索結果」や「バナー広告」などの流入方法によって、ランディングページに対するユーザーの期待する情報が異なります。
そのため、あらかじめ各経路によって表示される媒体は先に決定しておく必要があります。
着地したユーザーが期待した内容と違うと判断した場合には、ページから離脱してしまう可能性があります。
流入方法ごとに別のランディングページを制作することも検討しましょう。
最後に、ユーザーに起こさせるアクションを考えます。
目的が「商品の販売」であれば「購入」ボタンであり、「情報の収集」であれば「問い合わせフォーム」がアクションとして考えられます。
このように、ランディングページを制作するための最初の工程は、目的と達成する方法を考えます。
次のステップでは、目的を達成するために考えた方法を実現するための設計図を作ります。
設計図と言っても、製図のようにキレイに作る必要はなく、ページのレイアウトなどを記載した手書きメモ程度の資料で構いません。
ページの目的達成に必要な要素(ボタンや画像、タイトルなど)と、表示する優先度や配置順が記載されていることが重要です。
また、どんな目的でも「CVR(コンバージョン率)」と呼ばれる数値を意識して設計を行います。
CVRは利用者が行動した割合を測る数値です。
例えば「商品の販売」が目的のランディングページであれば「購入された商品数(または購入ボタンをクリックした数)÷ページの表示数×100」という数式で算出されます。
数値化しておくことで、制作したランディングページを運用した際の目的達成度を判断する指標になります。
設計図が完成したら、利用者に伝えたい内容(文章や画像)を作成します。
最終的には後のデザイン工程で調整する必要がありますが、事前にページで表示するテキストや画像についてアイデアをまとめておくことで、デザイン時の配色やレイアウトなどをスムーズに決めることができます。
あらかじめ作成した文章や画像を設計図に沿って配置して、ページのデザインを行います。
ランディングページを制作する上で、最も重要なのは「ファーストビュー」(ページがブラウザで表示された際にスクロールせずに見える範囲)です。
検索結果やバナー広告から流入したユーザーは「ファーストビュー」の情報からページの有用性を判断します。
有用と判断したらページをスクロールし、無用と判断したらページから離脱します。
つまり「ファーストビュー」の完成度でランディングページの成果のほとんどは決まってしまうため、文章の配置や配色、写真画像の見映えなどは十分な検討を行って決定します。
ページのデザイン決定後に、ようやく「コーディング」作業を行います。
HTMLやCSSなどウェブ知識を活用して、印象的なページを作成することがコーディング作業の中心となります。
ランディングページの性質上、ユーザーの目を引くデザインである必要があるので、テキストよりも画像を多用するケースが多くなりがちです。
しかし、画像の多用は読み込み時間に影響が出やすく、ページの表示に遅延を感じたユーザーが離脱する要因になります。
このようにコーディングを行う場合には、ページにテキストや画像を表示させるだけでなく、表示速度や見映えを考慮に入れて作業を進める必要があります。
ランディングページをコーディングする際には、複数の言語を組み合わせて作業を行います。
通常は、HTMLやCSSの2つの言語でコーディング作業を行いますが、スライダーなど動きのある効果を追加する場合などはJavaScript言語も使用します。
HTML(Hyper Text Markup Language)は、文字や画像をウェブページに表示する際に利用する言語です。
言語と聞くと、アプリやソフトウェアを開発するプログラミングを想像しますが、HTMLはブラウザに文字や画像の表示を伝えるためのマークアップ言語と呼ばれています。
ページを構成している「見出し」や「タイトル」、「画像」などの要素は、HTMLでコーディング作業をすることになります。
CSS(Cascading Style Sheet)は文字や画像のサイズや色などの見た目を扱う言語です。
HTML同様に、プログラミング言語ではなくスタイルシート言語と呼ばれるページのデザインに特化した言語です。
ランディングページで表示される「見出し」の文字色やサイズ、フォントの種類などは、CSSでコーディングする作業になります。
JavaScriptはコンテンツ表示の切り替えや、スクロールなどページに動きを与える言語です。
HTMLやCSSとは異なりプログラミング言語なので、画像の拡大・縮小や、文章の表示・非表示など、ページ内のコンテンツを利用者に見やすくコントロールが可能です。
最近のランディングページでは、利用者の注目を集めるために凝った演出をJavaScriptでコーディングする作業が多くなってきています。
ランディングページの制作には、コーディングの他にも専門知識が必要になります。
HTMLやCSSなどでコードを書く他に必要な3つのスキル(知識)を紹介します。
コーディングとプログラミングの違いで紹介した通り、分業のためコーダーはデザイナーが作成したページのイメージ画像から作業を始める場合があります。
そのためページのデザインデータを取り扱うスキルが必要になります。
現在では、デザイナーとコーダー間で円滑にデータがやり取りできるツールがよく利用されています。
具体的には、「PhotoShop」や「Adobe XD」「Figma」などのツールがあります。
デザインデータの受け取りや、コーディングしたデータを納品するような場合に、大容量のファイルを受け渡す必要があります。
インターネット上で大容量ファイルのやり取りを行うにはFTP(ファイル転送)ソフトを利用する場合があります。
ファイル転送ソフトとしては、「FileZilla」や「WinSCP」などのFTPソフトが挙げられます。
また、GoogleドライブやOneDriveを代表とするクラウドストレージを介して、大きなサイズのファイルのやり取りを行うケースも多くなっています。
ファイルやフォルダーのアクセス権やパスワード設定など、クラウドストレージごとに設定が異なるため、クラウドストレージの操作知識が必要になる場合があります。
制作したページは、ウェブサーバー上で正しく動作させます。
コーディングしたファイルを、実際にウェブページとして表示するには、ウェブサーバーの設定に関する知識が必要です。
また、ページ内のリンク設置やSSLなどのセキュリティに関連した動作を理解するために、ある程度のドメインやURLに関する知識も必要不可欠です。
ランディングページの制作を外注する場合や、請け負う場合の費用感をご紹介します。
ホームページ制作会社などに依頼する場合、費用は高くなりますが、目的のヒアリングからページ制作までを一括で依頼できます。
また、クラウドソーシングサービスを利用して「デザイン作業」や「コーディング作業」など内容を分けて募集し、費用を抑える方法もあります。
ランディングページの制作作業に関する依頼と発注金額の例
内容 | 詳細 | 依頼先 | 金額 |
コーディング作業 |
・デザインデータ支給
・コーディング(HTML/CSSのみ) ・レスポンシブ対応 |
クラウドソーシング | 50,000円~ |
デザイン作業 |
・企画
・デザイン構成 |
クラウドソーシング | 20,000円~ |
ページ制作 |
・企画
・デザイン構成 ・コーディング ・レスポンシブ対応 |
クラウドソーシング | 100,000円~ |
ページ制作 |
・ヒアリング
・ページデザイン ・コーディング(HTML) ・レスポンシブ対応 |
ホームページ制作会社 | 200,000円~ |
ランディングページを制作する際に費用を抑える方法を紹介します。
ページの目的やデザイン構成など、制作会社が提案書として時間を掛ける部分を、自社で事前に用意しておくと工数が減り、制作コストが低減できます。
また、商品の写真などページで利用する画像も事前に用意しておくと、撮影する時間や工数の削減が可能です。
クラウドソーシングのサイトを利用すれば、制作会社並みの実力を持っているデザイナーやエンジニアを見つけられます。
また、「ページデザイン作業」や「HTMLコーディング作業」など、工程ごと分けて得意なエンジニアに依頼できるのも、クラウドソーシングの利点です。
HTMLやCSSなどコーディングに必要な知識が乏しい方でも、専用ツールを利用してランディングページの制作ができます。
テンプレートから目的に沿ったデザインを選んで、ワープロやパワーポイントの資料を作る感覚で、簡単にランディングページの作成が可能です。
また、近年のLP作成ツールはインターネットを経由して提供されるものが多く、サーバーやドメインも含めて提供されている場合が多いです。
インストールやアップデートなどの手間も必要なく、作成や運用が簡単にできるものも多いので、特に初心者の方にはLP作成ツールをおすすめします。
「ランディングページ」をコーディングする方法と、外注した場合の費用についてご紹介しました。
HTMLやCSSなどWebページに関する知識があれば、ご自身で思い通りのページを制作できます。
また、専門知識がなくても「Wix」や「ペライチ」などの制作ツールを利用して、ウェブ予約や決済機能まで追加したランディングページを簡単に作ることができます。
当社が提供する「Wepage」でも、無料プランもご用意しております。
また、有償プランによっては最大50ページ、複数のランディングページを作成してユーザーを惹きつけるコンテンツの用意が可能です。
ユーザーサポートが充実したプランなど、用途に合わせて他のプランもお選びいただけます。
ぜひランディングページの作成をご希望でしたら、「Wepage」をご検討ください。
今回はランディングページのコーディング方法について初心者向けに解説しました。
ランディングページは縦長でスクロールしながら見てもらう単一ページです。
成約に関わる重要なページなので、目的や設計図などを具体的にしていかなくてはいけません。
その他にも、HTMLやCSSといったコーディングスキルが必要になるため、初心者が行う場合はソフトやツールが必須です。
予算があるなら制作会社に依頼してもいいでしょう。
ぜひ本記事を読んでランディングページを理解し、制作目的や目標を達成させるためのデザインやコンテンツを作成してみてください。