ホームページを手軽に作成できる「CMS」とは?
ホームページ作成でよく使われるCMSとはという疑問をCMSサービスの特徴や導入するメリットなどと一緒にご紹介します。
2021/11/5
公開日:2022/5/25
最終更新日:2022/12/29
現在お持ちのホームページを漠然とリニューアルしたい、と思っても、では何をどうすれば良いのか迷ってしまわれる方も多いと思います。
「ホームページを作って結構年数が経っているのでリニューアルしたい」
「競合他社のホームページと比べてなんとなくデザインが古い印象を受ける」
「ホームページ担当が変わって管理しやすいシステムにしたい」
など、リニューアルのきっかけは様々ですが、ホームページのリニューアルするための手順や成功するポイントは共通しています。
今回はホームページのリニューアルを考え始めた方へ、もっと具体的にリニューアルを考えるためのそれら手順やポイントを解説いたします。
なお、ホームページ作成をご検討なら、Wepageをご検討ください。
ホームページをリニューアルする目的は主に以下の3つがあります。
・時代に合ったデザインに変更する
・ユーザビリティの高いホームページにする
・使いやすさの向上
それぞれどのような点を指しているのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。
ホームページには、時代に適した流行のデザインがあります。
古いデザインのホームページは、更新・運用がされていない印象を与えてしまうため、そのままでいるのはおすすめできません。
時代に合ったデザインに変更することで、最新情報を提供している、現在も積極的に活動しているアピールになるのです。
ユーザビリティの高いホームページにするのもリニューアルの目的の1つです。
リニューアルに際しホームページを改めて見直すと、ユーザーがページを離れてしまう要素を取り入れてしまっている点を見つけられます。
あるいは、コンテンツをユーザーが求めるより質の高い内容に仕上げられると気づく場合もあるでしょう。
など、ユーザーが使ってストレスを与えないようなホームページにするには、リニューアルが必要です。
ユーザビリティの向上はPV(ページビュー)や成約率にもよい影響を与えるので、結果的に自社にプラスになるでしょう。
ホームページに訪れたユーザーだけでなく、自社の運用担当への見やすさ・使いやすさの向上も目的の1つです。
例えば、長らくホームページの更新をしていると画像や動画ファイルを多く使いデータベースが膨大になることで、動作が重くなってしまう点があります。
そうなると、ホームページの表示速度はもちろん、管理画面も動作が遅くなり、使いにくさが生じてしまうのです。
サーバーの移転や画像ファイルの圧縮、最新の更新システムの導入など、目に見えない部分のリニューアルも大切になります。
ホームページをリニューアルする主なメリットは以下の3つです。
・ユーザビリティが向上し収益アップにつながる
・SEO対策で検索上位に表示されやすくなる
・新しいシステムを導入して運用・更新が楽になる
資料請求や申込のボタンの色や配置変更など、訴求力やコンテンツの質を高めるリニューアルは、収益アップにつながります。
また、サイト構造の見直しやSEO対策のためにリニューアルをすれば、検索上位に表示される可能性も高まるでしょう。
サーバー移転やCMSの実装など、管理側のリニューアルにもメリットがあります。
特にプログラミング知識が不要で運用・更新ができるCMSへの移行は作業全体の効率を高められはずです。
一方、ホームページをリニューアルするデメリットも存在します。
まず、既存の記事やコンテンツ、デザインをリニューアルする工数が発生する点です。
現在のホームページ運用であるお知らせの更新や問い合わせ対応に加え、新たなホームページのためリニューアル作業が発生します。
そうなると、当然ホームページに関する作業時間が増えてしまいます。
また、適切にリニューアルをしなければ、検索順位が下がってしまう可能性がある点もデメリットの1つです。
闇雲にリニューアルをすればいいのではなく、
といったように、正しい作業で慎重にリニューアルをしていきましょう。
ホームページのリニューアルは、以下のような手順で進むのが一般的です。
・リニューアルの目的・目標数値を設定
・ホームページの課題を明確化
・競合ホームページを分析
・サイトマップを再設計
・デザイン・コンテンツのリニューアル作業
・リニューアルの効果検証
・運用・改善
リニューアルをしたことによって、ホームページがどのように変化したかを定量的に判断できる方が、運用・改善がしやすくなります。
そのため、リニューアル前には必ず目的や目標数値の設定、課題の明確化は忘れずに行いましょう。
リニューアルに要する期間については、以下を目安にしてください。
全ての工程が完了するまで、大体3〜4ヶ月かかるものと考えておきましょう。
また、必ずしもリニューアルが成功するとは限りません。
そのため、必要に応じてリニューアルの手順を定期的に繰り返していく点も視野にいれておきましょう。
なぜリニューアルをするのかが明確になっていれば、今後の作業進行がスムーズになります。
・集客できるようなホームページにしたい
・ページの直帰率を抑えて滞在時間を伸ばしたい
・企業のイメージに合ったデザインに一新したい
リニューアルの目的を明確にするには、ホームページの課題を具体化させることも必要です。
現状のホームページで、どのような問題があるのか、リニューアルで解決できる課題なのかを含めて考えていきましょう。
リニューアルの目的・課題が明確になれば、本来のホームページ制作目的も達成へと近づいていくはずです。
リニューアルをする際は、必ずホームページで設定したターゲットに合わせることを忘れてはいけません。
何をするにおいても、ターゲットに向けてコンテンツを制作しなくては、ユーザーの心に響かなくなってしまうからです。
20代前半のビジネスマンに向けたウォッシャブルスーツを販売するホームページのキャッチコピーを例にしましょう。
ターゲットを明確にせずリニューアルすると、以下のようにぼやけた印象を与えてしまいます。
リニューアル前 | リニューアル後 | |
キャッチコピー | 働く男性を応援するウォッシャブルスーツ | 結婚式にも活用できるウォッシャブルスーツ |
本来は、ビジネスマン向けにアプローチしていたのにも関わらず、結婚式でスーツを着用したい方も囲い込もうとしてしまっています。
そうなると、ホームページ全体においてユーザーが自分に対して言っている(自分ごとである)と感じにくくなるため、注意が必要です。
リニューアル前 | リニューアル後 | |
キャッチコピー | 働く男性を応援するウォッシャブルスーツ | 一人暮らしのビジネスマンにおすすめのウォッシャブルスーツ |
また、上記のように、分析結果を基に以前まで決めていたターゲットから変更してリニューアルするのも効果的です。
上記であれば、20代前半のビジネスマンに加えて、一人暮らしに絞っています。
このように、ホームページ全体で設定したターゲットに合わせる、あるいは逸脱しない中で変更する点を意識しましょう。
ホームページを検索上位に表示させるために必要なSEO対策は、流動性があり、常に最新の対策を実施しなくてはいけません。
そのため、デザインやコンテンツ制作は、現在のSEOに沿ったリニューアルなのかを考えながら進めていきましょう。
以下の記事でSEOに関する情報を記載していますので、興味のある方はあわせて読んでみてください。
ホームページで狙うキーワード数は1ページで1つ、多くとも2〜3つほどです。
その上で、リニューアル時に狙うキーワードの変更は、基本的にしない方がいいでしょう。
キーワードの変更は、検索結果に大きく影響を与えてしまいます。
検索結果で10位以内に入っているページのリニューアルは、キーワードを変更しないよう特に注意しなくてはいけません。
狙ったキーワードで全く検索順位が上がらない場合をのぞき、キーワード変更はできるだけ避けた方がいいでしょう。
ホームページがレスポンシブデザインになっているか確認もしておく必要があります。
なぜなら、最近ではインターネットの利用をスマホで行うユーザーが増えつつあるからです。
総務省の「令和2年 情報通信白書」によると、スマホでのインターネット利用率は63.3%という結果が出ています。
それだけスマホユーザーが増えてきた証拠ともいえるため、ホームページのデザインも最適化しなくてはいけません。
最近のCMSには、レスポンシブデザインが実装されているデザインテンプレートが増えています。
もし、自力でレスポンシブデザインの実装が難しいようなら、CMSを検討するのも1つの方法でしょう。
よく失敗しがちなのが、既存ページとリニューアル予定ページの内容が重複してしまい、検索エンジンの評価を下げてしまう点です。
Googleは検索の利便性向上のため、ユーザーが混乱しないよう、類似したページを検索結果に表示させないようにしています。
さらにGoogleは何よりコンテンツの質を重要視しているため、重複コンテンツはコピーコンテンツとみなされ、ペナルティを課す可能性があるのです。
そのため、既存ページを残したままリニューアルをする場合や、ホームページのURLを変更し一定期間元のURLでホームページが残る場合などには、十分注意しなくてはいけません。
専門的な知識が必要ですが、リニューアルしたホームページを「引っ越し先」として、新たなURLをGoogleに教える301リダイレクトと呼ばれる方法なら対策が可能です。
ともあれ、リニューアルをする際は、既存ページと内容が重複していないか、確認作業は忘れないようにしましょう。
ホームページ作成を制作会社に依頼していた場合、既存コンテンツの著作権について把握が必要です。
もし、著作権が制作会社側にある場合、リニューアル時に新しいホームページでもコンテンツを流用・使用してもいいのか、制作会社に確認しなければいけません。
文章だけでなく、画像やデザインも著作権が生じるので、外注業者に依頼していた場合は特に注意しましょう。
ホームページのリニューアル費用については、制作会社に依頼するのか、どのくらいのページ数行うのかで異なります。
例として、10ページ分のリニューアルにかかる費用を、自社と制作会社それぞれでまとめました。
自社制作 | 制作会社 | |
費用相場 | 10万〜30万円 | 50万〜100万円 |
制作期間 | 2ヶ月〜6ヶ月 | 1〜2ヶ月 |
上記はあくまで例なので、ページ数やデザインや画像のリニューアルの有無で、追加費用が発生することもあります。
制作会社の費用は、ただリニューアル作業をするだけでなく、以下の工程のもと行われます。
そのため、自社で制作するよりも2倍以上費用が高くなる点は押さえておきましょう。
もし、外注費用を極力抑えたいのであれば、どこに外注を依頼するのか考える必要があります。
制作会社に依頼するなら、大手よりも中小規模の会社の方が安く済む場合が多いです。
マッチングサイトで個人・フリーランスに依頼すれば、費用は30万〜50万円ほどに抑えられるでしょう。
また、自社で行う作業箇所を増やすのもおすすめです。
上記のように、制作会社に依頼する工程が減れば、それだけ費用を抑えて依頼ができます。
特に、提案書については、作成しておくと打ち合わせがスムーズかつディレクション費用を抑えられる可能性が高いです。
提案書は以下の項目を記載します。
もし、上記のうち不明瞭な部分があると、打ち合わせの中で明確にしていかなくてはならないため、その分費用も発生します。
提案書は、自社でリニューアルを行う場合でも活用ができるので、形として残しておくのもいいでしょう。
費用相場を理解して、自社の予算と照らし合わせながら最適なリニューアル方法を見つけてください。
制作会社に依頼する際の手順は、以下の通りです。
事前準備がしっかりとできていればいるほど、自社のイメージを汲み取ってもらいやすく、イメージ通りのリニューアルになるでしょう。
また、先ほども説明したように、提案書の完成度によっては費用を抑えることも可能です。
上記の事前準備のあと、複数社に見積もりを出します。
その上で、自社の理想通りに仕上げてくれそうな制作会社に発注を決めましょう。
発注先が決まれば、
以上を済ませると、いよいよプロジェクトが進行します。
リニューアルが終わるまで、じっくり丁寧に進めていきましょう。
ホームページのリニューアルといっても、費用や期間は作業内容や外注先によって異なってきます。
さらには、外注先がどのような料金体系になっているかによっても変わってくるため、ある程度の予算の幅を設けた方がいいでしょう。
リニューアルの規模によっておおよその費用相場を以下にまとめましたのでご参考になさってください。
リニューアル内容 | 費用相場 | 委託先 | 期間 |
週に1〜2回のコンテンツ追加 限定的な新機能追加 |
10万〜50万円 | フリーランス 中小規模の制作会社 |
2〜3ヶ月 |
2〜3日に1回のコンテンツ追加 大幅な機能・デザイン改修 |
200万〜1,000万円 | 中小規模の制作会社 大手制作会社 |
3〜6ヶ月 |
本格的なSEO対策 大幅な機能・デザイン改修 マーケティング支援 |
1,000万円以上 | 大手制作会社 | 6ヶ月〜 |
ホームページの規模が小さいほど、発生する費用は小さくなるものの、おおよそ以上のような相場になります。
簡単かつ限定的な機能やシステムの追加・実装でリニューアルする場合、そこまで費用はかからないでしょう。
しかし、より流入数を増やしたい、成約数を上げたいといった場合には、限定的な機能・システム追加だけでは目的を達成できない可能性も高いです。
そのため、リニューアルをして自社が達成したい目的・目標が何かを考え、必要な機能・システムを把握しておくと、予算が把握しやすくなります。
できるだけ予算を抑えてホームページをリニューアルしたい、とは、皆さんお考えになるのではないでしょうか。
では、どのようにしてリニューアル費用を抑えればいいのでしょうか。
ポイントは以下の2つです。
まず、自社で考えているリニューアルの目的を明確にすることで、現在のホームページに不足している部分が見えてきます。
そうすると、自ずとリニューアル範囲もはっきりしてくるので、必要以上に費用を払う必要がなくなるでしょう。
とにかくリニューアルしたいという曖昧な状態で制作会社に依頼してしまうと、予想以上に改修される可能性もあり、双方にとって非効率です。
そのため、まずはリニューアルの目的と範囲の明確化を行ってください。
目的と範囲が明確になったら、複数の制作会社に相見積もりをとって比較をしましょう。
注意すべき点は、価格だけに目を奪われないということです。
以上の点を踏まえて、提供価値と費用が釣りあう制作会社に依頼を検討しましょう。
ホームページのリニューアルを依頼する際は、どのようにして制作会社を探せばいいのか気になる方も多いでしょう。
ここでは、制作会社の探し方・選び方について簡単に解説します。
以前あるいは現在において取引を行っている制作会社があれば、そちらに依頼するのが最も手間のない方法です。
取引を行っているため、自社の内情の理解やリニューアルに必要な情報も理解してもらいやすいでしょう。
ただし、取引を行っているとはいえ、リニューアルの目的と範囲を丸投げするのはよくありません。
自社で問題を明確にしてから、相談という形で見積もりを出してもらい、依頼を検討しましょう。
自社で制作会社と面識がない場合は、取引先企業や顧客から紹介を受けるのも方法のひとつです。
相手からすると、信頼できる制作会社を紹介して友好関係を保つよう考えるため、悪質な業者を紹介する可能性は低いでしょう。
また、取引先企業や顧客が運営しているホームページに紹介された制作会社が力添えしているなら、デザインや機能といった部分が参考になります。
判断基準となる材料が多くなるので、取引先企業や顧客から制作会社を紹介してもらうのも候補として考えておきましょう。
取引のある制作会社がいない、取引先や顧客でも紹介できる制作会社がいない場合は、自分で探すことになります。
大切なのは、リニューアルの目的を達成できる制作会社に依頼することです。
そのためには、さまざまな要素を含めてホームページ制作会社選びをしなくてはいけません。
詳しくは以下の記事で紹介しておりますので、ご自身で制作会社を探さなくてはならない方は、ぜひ参考にしてください。
ホームページのリニューアル後に行うべきは、主に以下の2つです。
以上をふまえて、集客やブランディングなど、目的を達成するための運営を心がけていきましょう。
ホームページをリニューアルしたことを顧客や取引先企業に気づいてもらうには、プレスリリースやSNSにて発信するのが効果的です。
発信する際は、リニューアルの目的だけでなく、今後の自社の目標や展望まで伝えるようにしましょう。
また、商品やサービスを推していくのなら、それも端的にまとめてPRを行ってください。
リニューアルをしただけでは効果があったかはわからないので、必ず運営をしながら各種データを分析し、場合によっては改善をしなくてはいけません。
リニューアルをすれば、必ずポジティブな成果が得られるわけではありません。
だからこそ、修正箇所を見つけて素早く改善するサイクルを回し、成果の出るホームページを仕上げていきましょう。