Webサイト制作・ホームページ作成を行う際の流れや成功ポイントを解説
これからWebサイトやホームページを作成する方に向けて、具体的な制作の流れや成功させるポイントについて解説します。また、Webサイト制作での注意点もあわせてご紹介します。
2021/12/8
公開日:2021/12/22
最終更新日:2021/12/22
インターネット上の名刺ともいえる企業のコーポレートサイト。
自社のWeb担当や外注業者の方に依頼を検討している方も多いでしょう。
「コーポレートサイトについて詳しく知りたい」
「コーポレートサイトはどのようにして作ればいいのか知りたい」
上記のようなお悩みをお持ちの方に、今回はコーポレートサイトの制作方法についてご紹介します。
コーポレートサイトは制作の前段階が非常に重要なので、ぜひこの記事を読んで参考にしてください。
なお、ホームページ作成をご検討なら、Wepageをご検討ください。
コーポレートサイトとは、自社の事業や経営に興味を持ったユーザーに対して、活動内容を紹介するサイトのことを指します。
主に
などをサイト内に掲載するのが特徴です。
営業や広報担当だけでなく、オンライン上で会社の説明ができるため、企業はコーポレートサイトを作るのが常識のような時代になりつつあります。
また、
のように、目的に応じてサイトを個別に作るケースも増えています。
コーポレートサイトが果たす役割は、
の2点です。
コーポレートサイトがあれば、もし企業について知りたくなった際、インターネットで検索すれば情報が載っています。
また、自社が情報を発信する際にも、コーポレートサイトを活用できるでしょう。
そのため、コーポレートサイトではユーザーが知りたい情報を見つけやすいデザイン・コンテンツ設計が必要になってきます。
「コーポレートサイト」と「ホームページ」の違いがわからない方もいるはずです。
簡単にまとめると、コーポレートサイトは企業の紹介をするページ全体を指し、ホームページはサイトの中で、1番最初に表示されるページ(トップページ)を指します。
Webサイトという言い方もありますが、Webサイトとはひとまとまりに公開されているWebページ群のことを言います。ですので、コーポレートサイトはWebサイトの一種というイメージです。
ホームページという言葉は、本来はサイトの中で1番最初に表示されるページ=トップページのことです。あくまでWebサイトの中の1ページと捉えるとわかりやすいでしょう。
しかし「Webサイト」のことを指して「ホームページ」と呼ぶことも広く一般化していて、多くの方はホームページとWebサイトが同義と認識しています。
正確にいえば、Webサイトのトップページがホームページということになりますが、目的やその場に応じて使い分けましょう。
コーポレートサイトを制作する目的は一体なにがあるのでしょうか。
企業によって目的はそれぞれありますが、大まかに分類すると
以上の3つがあげられます。
これからコーポレートサイトを制作しようと考えている方は、ぜひ、上記3点が含まれることも念頭においておきましょう。
コーポレートサイトがあれば、多くのユーザーに会社の情報を提供できます。
情報提供をすることで、
など、関わる全ての方へコミュニケーションのきっかけとなるでしょう。
また、自社の事業内容を求めている会社がコーポレートサイトに訪れて、取引や業務提携を開始するチャンスの場にもなります。
コーポレートサイトを会社のブランディングのために活用しているケースも多いです。
人間の認識は視覚情報に頼っている部分が多く、コーポレートサイトで使用している画像・カラーがそのままブランドのイメージにつながります。
また、ブランディングの一環で、
を掲げているコーポレートサイトも少なくありません。
さらに、自社の取り組みや理念などを伝えて、ユーザーに企業のブランドイメージを浸透させることが可能です。
コーポレートサイトがあると会社の存在証明になり、ユーザーに信頼感を与えられます。
現代では、会社の情報を調べる際にインターネットを使うのが主流です。
インターネットで検索しても会社の情報が出てこない場合、活動的ではない・活気がない、さらにはそもそも存在していないのでは、などの印象を与え、ユーザーは不信感を抱いてしまうでしょう。
その点、コーポレートサイトがしっかりと検索に出てくれば、「この会社は確かに存在して、こんな事業をしている」という安心感につながります。
コーポレートサイトは、いわば企業の顔や名刺代わりになります。
そのため、成り行きで制作するのは失敗のもとになり、おすすめできません。
そこで次に、コーポレートサイトを制作する手順を紹介します。
ぜひ、手順に沿って、正しいサイト制作をしていきましょう。
1番重要なのが目的の設定です。
目的がはっきりしていないWebサイトは、ユーザーの心にも響きにくく伝えたい内容も曖昧になります。
まずは、なぜコーポレートサイトを制作するのか考えていきましょう。
サイト制作の目的は、上記の項目を考え直すいい機会でもあります。
目的が決まる頃には、自社にしかない強みやブランドイメージが明確になっていることでしょう。
次に、ターゲットの選定をしていきます。
ターゲットを明確にすると、どのような情報が必要なのかが見えてくるはずです。
場合によって、一般消費者や取引先、求職者などに合わせてコンテンツを分けるのもいいでしょう。
ターゲットの選定には
をもとにすると絞りやすくなります。
コーポレートサイトを公開するには、サーバーとドメインの取得が必須です。
サイトが家だとすると、サーバーは土地、ドメインは住所のような役割を持っています。
サーバーは主に
の2種類があります。
サーバーを自作する場合には
などが必要で、なおかつ組み立てる際も手間や時間がかかります。
正直なところ、よほどのこだわりがない限りは、レンタルサーバーで問題ありません。
レンタルサーバーは無料と有料があり、有料のものは価格が月々数千円〜数万円です。
無料のレンタルサーバーを利用すると、自社とは関係ない広告が表示されたり、この後に紹介するドメインが使用できなかったりなどのデメリットがあるのでおすすめできません。
コーポレートサイトを作るなら、有料のレンタルサーバーを選びましょう。
ドメインは本サイトであれば https://wepage.com/blog/ の中で wepage.com の部分を指しています。
購入型のドメインは、年間費用が数百円〜数万円で、好きな文字の羅列を選べるため、企業の名前を入れるサイトも多いです。
1度決めたドメイン名から変更すると、手続きがとても手間なので、なるべく最初に決めたドメイン名を使い続けましょう。
また、ドメインを取得・設定する際にはSSL化を忘れてはいけません。
SSL化は通信の暗号化を指し、URLがhttpsとなっていれば設定ができていると判断可能です。
SSL化していないサイトのURLは「保護されていない通信」と表記されています。
コーポレートサイトは信頼感を与えるのが前提のため、SSL化は必ず設定しておきましょう。
次にデザインの設定です。
この段階におけるデザインは、
など、具体的な部分を設計していきます。
その際、ユーザーが使いやすいサイトを念頭に入れておきましょう。
同じ情報でも、デザインが変わるだけでサイトのイメージはガラッと変わります。
そのため、いくつかデザインを作り、ブランドのイメージやユーザーの使いやすさに適したものを吟味しましょう。
デザインが決まれば、コンテンツの作成作業に入ります。
目的・ターゲットが決まっていれば、自ずと何のコンテンツが必要なのかは明確になっているはずです。
簡単にまとめるなら、以下のようなターゲットニーズがあります。
ターゲット | 必要なコンテンツ |
一般消費者・顧客 | 商品・サービスの情報 |
株主・投資家 | 説明会・IRの情報 |
求職者 | 採用情報・応募要項 |
上記を参考に、自社サイトに訪れるユーザーが、どのようなコンテンツを必要か検討していきましょう。
コンテンツ作成の中で、競合他社のサイト分析もおすすめです。
他社サイトで見るべきポイントは以下のような項目があります。
他社と比較をすることで、自社のアピールポイントが明確に見えてくるはずです。
また、他社サイトの良い部分をさらにブラッシュアップして、自社に合わせて取り入れるのもいいでしょう。
コンテンツ作成の際は、競合他社サイトを分析し、自社のコーポレートサイトに活かしてみてください。
実際にコーポレートサイトを制作する際は、自社で作成するか・外注するかのどちらかになるかと思います。
では、それぞれどのような工程になるのか見ていきましょう。
自社でサイトを作成する場合、HTMLやCSSといったプログラミング言語を用いて構築していきます。
HTMLはテキストや画像をどこに表示するのかがメインとなる言語で、CSSは文字の装飾など主にデザインを担当する言語です。
HTML・CSSの言語を使い、1ページずつサイトを作っていきます。
もし、アニメーションなどの動きを取り入れたい場合は、さらにPHPやJavaScriptなどの言語が必要です。
自社でコーポレートサイトを作成するメリットは以下の点があります。
サイトを作るために必要なプログラミング言語の知識があれば、制作費用はサーバー代・ドメイン代のみです。
また、デザインにテンプレートを使わないからこそ、細かなデザインにまでこだわれて、且ついつでも変更ができます。
商品・サービスの紹介ページだけはコンセプトに合わせて華やかにしたい、季節に合わせてカラーを変えたい、など、自作なら柔軟に対応が可能です。
外注ですと変更・更新のたびに追加費用が発生するので、コーポレートサイトを柔軟に変えるなら自作の方がコストパフォーマンスはいいでしょう。
一方、自社でコーポレートサイトを作成するには、以下のようなデメリットもあります。
当たり前ですが、Webサイト構築には言語の知識が必要なので、プログラミングの知識を持っていないと自作できません。
また、ゼロから作り始める分、CMSや外注するよりも時間的なコストがかかります。
自由度やこだわりが強く表現できるからこそ、変更・運用管理も1ページごとに行わなければならない手間があるでしょう。
CMS(Content Management System)は、HTMLやCSSの知識不要でWebサイトを構築できるシステムです。
運用・管理・更新が楽な点から、CMSを導入しているコーポレートサイトも増えています。
CMSの種類は「オープンソース型」、「パッケージ型」、「クラウド型」の3つです。
CMSの種類 | 特徴 |
オープンソース型 |
ライセンス料が不要で無償公開されているCMS
ソースコードが公開されており、知識があればカスタマイズ性もあることから、オープンソース型の方がシェア率は高い オープンソース型の有名なCMSはWordPressがある |
パッケージ型 |
初期費用とライセンス料が発生するが、運営元がセキュリティや導入のサポートをしてくれるため、運用・管理がしやすい
個人よりも企業の利用に適した機能が実装されていることが多い パッケージ型の有名なCMSはMovable Typeがある |
クラウド型 |
初期費用を安く抑えながら、運営元のサポートがあるCMS
パッケージ型よりも導入コストが低く、スモールスタートしやすい テンプレート・機能は比較的少ない クラウド型の有名なCMSはWixがある |
自社の運営方法に合ったCMSを見つける際の参考にしてください。
CMS全体のメリットについてまとめました。
まず、ゼロから自作するよりもCMSを導入した方がサイトの更新・管理が簡単です。
HTML・CSSの知識が不要かつ直感的な操作で運用できるため、多くの企業がCMSを取り入れています。
また、時間的コストも削減できるため、結果的に人件費が抑えられる点も魅力です。
CMSによってはデザイン・レイアウトのテンプレートが何種類もあり、ブランドイメージに合わせてサイト全体を統一させることもできるでしょう。
オープンソース型のCMSであれば、使用言語が扱えるなら独自性のあるデザイン・レイアウトに改変することも可能です。
コーポレートサイトをCMSで作成するデメリットは以下のような点があります。
CMSは便利な反面、システムごとに操作を覚えてなくてはいけません。
また、メリットで独自性のあるデザイン・レイアウトに改変可能と述べましたが、ゼロから自作するよりも限度がある点はCMSの短所です。
オープンソース型のCMSは、インターネット環境があれば場所を選ばずに繋げられるからこそ、サイバー攻撃やハッキングには常に注意する必要があります。
そのため、セキュリティ面が気になるなら、パッケージ型・クラウド型のCMSを利用するのがおすすめです。
コーポレートサイトを外注すると、以下のようなメリット・デメリットがあります。
外注するメリット |
・成果の出やすいWebサイトを制作してもらえる
・Webサイト制作に時間を取られない ・HTMLやCSSの知識不要で高品質なサイトが作れる |
外注するデメリット |
・自作するよりも費用がかかる
・イメージと異なるデザイン・レイアウトになる可能性がある |
制作会社に外注すれば、プロの技術と視点で、見た目もキレイで成果の出やすいWebサイトに仕上げてもらえるでしょう。
また、発注側はWebサイト制作にかける時間や知識が不要なので、別の作業に注力できます。
ただし、プロに依頼するわけですから、自作するよりも費用はかかります。
コーポレートサイトの外注費用は、規模にもよりますが、おおよそ40〜500万円が相場です。
さらに、自身と制作会社側に相違が生まれ、イメージと異なるデザイン・レイアウトになる可能性があります。
どのようなコーポレートサイトにしたいのか、目的やターゲット、完成イメージを依頼する段階で綿密にすり合わせる作業が必要です。
もし、外注する場合は
をあらかじめ準備しておいてから、見積もりや依頼の相談をしましょう。
今回は、コーポレートサイトの制作方法について紹介しました。
コーポレートサイトだけではなく、Webサイトを制作する際は、必ず目的とターゲットを決めなければ、コンセプトのわかりにくいものに仕上がってしまいます。
また、自社の予算や担当者の技術に合わせて自作と外注のどちらを選ぶか決めてください。
ぜひ、今回紹介したコーポレートサイトの制作方法を参考にして、正しい流れに沿って満足のいくサイトを作っていきましょう。